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Conversation with Dudley/Declaimeカンバセイション・ウイズ・ダドリー / デクレイム |
EDITOR'S REVIEW エディターズレビュー
3shots
変な歌(失礼!)を歌うボーカリスト、ダドリー・パーキンス(Dudley Perkins)の名前でも活動するデクレイム(Declaime)のセカンドアルバム、こちらもなかなかの逸品だ。ジャケの顔をみると「ああ、こんな声っぽい」とか思うのはただの思い込みか(笑)。鼻の通りが悪そうな声で力強く言葉を繰り出す彼のボーカルを支えるトラックは、ソロアルバムも紹介したオー・ノー(Oh No)が12曲、兄のマッドリブ(Madlib)が3曲。ゆらぐサウンドがかっこいい10 "Shine Time"あたりが(個人的に)特にハマる、重たーい、しかもカチッとしたビートと、デクレイムの人間クサい雰囲気が上手く組み合わさった内容だ。
ネタ使いがかなり変(またまた失礼)だったオー・ノー自身の"The Disrupt"に比べると、打ち込みのビートは共通ながら2 "Judgement"のフルート使いなど、ソウル、ジャズよりな音使いが中心で、より耳になじむ。とはいえおそらくネタの出所は怪しい音っぽい感覚にはかわりなく、完成度としてはこちらに軍配を上げたくなる。ネタ処理にフィルターがかかりまくった、こもった感じの音とバキバキな打ち込みの対比がこの人のトラックの味なんだろうね。
イントロを飾る1 "New Thing"はDJ Romesのコスリをフィーチャーしたトラックもの。ベースのきいたトラックにKRSワン(KRS ONE)の講演などをフィーチャーしたクールな内容で、とにかく太くてテンションがあがる。3 "Welcome 2 Reality"はスペーシーなうわねたにチェンバロの音程を低くしてベースラインにかぶせたようなループにグランド・エージェント(Grand Agent)と、あのリル・ダップ(Lil Dap)をフィーチャー。3分足らずで終わってしまうのがもったいない、90年代のあの深みが感じられる通受けな一曲。一方でビックリネタ「チムチムチェリー」をループしちゃった11 "Knowledge Born"なんてアホな一発もあって、やっぱり変なことを考えてる連中なのは間違いない。HI-FIなビートやノイズを取り入れた13 "Signs", 14 "Enjoy Your Stay"や、ネタのブツ切り感丸出し具合いや音数の多さ(というよりも主張の強い音が同時に鳴りまくるという方が正確か?)など、ゴツゴツとした異物感といったものを感じさせる。とにかくいまHIPHOPの世界で考えられる音を好き勝手にいろいろゴッタ煮にしたというような趣き。15 "Life"の左右に振りまくレゲエなイントロのダブ処理など、それこそそこだけ聴いてたらそれだけでブリブリになってる気がしてくるような濃さ。
万人を魅了する強烈な磁力があるわけではないのでメインストリーム好きには必ずしもお勧めできないけれど、ちょっと深い音楽を聴いてみたい人にはいい入り口かも。
TRACK LIST トラックリスト
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1New Thing ft. DJ Romes
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2Judgement Day
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3Welcome 2 Reality ft. Grand Agent, Lil' Dap
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4Heavenbound
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5Conversations ft. Medaphoar
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6Song In D Major
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7Testimony
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8Dearest Desiree
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9Neverending (remix)
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10Shine Time
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11Knowledge Born
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12Still Waters
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13Signs ft. Wildchild
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14Enjoy Your Stay
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15Life
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USブラック・ミュージックを日本に紹介することからスタートし、現在では、ジャンルや新旧録音を問わず世界中のQUALITY MUSICを紹介。
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