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ファレル Vs ウィル・アイ・アム、商標侵害の訴訟は和解で決着へ

Pharrell's i am OTHER

ダフト・パンク(Daft Punk)“Get Lucky”やプロデュースしたロビン・シック(Robin Thicke)“Blurred Lines”が世界的大ヒットとなっているファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)と、ブラック・アイド・ピーズ(Black Eyed Peas)の頭脳としても知られるウィル・アイ・アム(will.i.am)という人気プロデューサー同士による訴訟沙汰が、最終的に和解で決着したと報じられている。

この訴訟は、ファレルが2011年に新たに立ち上げた事業「i am OTHER」について、ファッション・ブランドの「i.am」に始まり、自動車メーカーの「IAMAUTO」や教育支援の非営利団体「i.am.angel Foundation」をスタートさせるなど「i am」にこだわってきたウィル・アイ・アムの会社であるI.Am.Symbolic社が「まぎらわしい」と主張したことに端を発したもの。ファレルの「i am OTHER」が商標を申請した際にウィル・アイ・アムのI.Am.Symbolic社が異議申し立てをしたために、昨年7月にファレル側が権利を侵害するような部分は一切ないとの法的判断を求めて訴訟を起こし、これに対してウィル・アイ・アムのI.Am.Symbolic社が「誤解を招く」と反訴。

ウィル側は、ファレルのレーベルであるStar Trak EntertainmentがSFドラマ/映画の『スタートレック』と酷似していることや、ファレルが手がけたロビン・シックの“Blurred Lines”がマーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)の“Got To Get It Up”を盗用しているとしてマーヴィン・ゲイの遺族側から訴訟を起こされていることを理由に挙げ、「ウィリアムス氏ら原告が、他の商標、ロゴ、ビジネスを想起させるものを取り入れたのはこれが初めてではない」と、ファレルが“常習犯”であると主張していた。一方でファレル側は、「i am OTHERが意味するところは、『私は別の何者かである』ということであり、消費者にはそれが誰だろうと想像させる余地を生むもの。ゆえに、『私はウィルです (I am Will)』という意味は明らかにないし、被告やWILL.I.AMのマークを想像させる部分はない」と主張。また、「i am」を使うバンド名やアーティスト名は最低でも146組存在しており、ウィル側の主張は弱いと指摘していた。

そしてこの訴訟がようやく決着したようだ。Hollywood Repoter紙によると、双方の合意のもと、和解に向けて契約書を作成中なのだとか。どういう内容や条件で和解に至ったかは不明で、弁護士側も現時点でノーコメントとのこと。ファレルは以前に、ウィル側の主張を「馬鹿げている」としながらも、「問題は話し合いで解決したい」と語っており、最終的には希望どおり和解に至ることができたようだ。

なお、ロビン・シック“Blurred Lines”の問題についてはまだ未解決。マーヴィン・ゲイの音源を管理するEMI Aprilが「楽曲の権利を守る」という契約を違反したという争点については、今年1月になってマーヴィン・ゲイの遺族側とEMI Aprilを所有するSony/ATV音楽出版側で和解に至っているが、肝心の“Blurred Lines”がマーヴィンの“Got To Give It Up”を盗用したかどうかについては、まだ係争が続く。ロビン・シック側は、“Blurred Lines”を最初にリリースする際に「なぜSony/ATVは似ていると認定しなかったか」を審問していく意向。また、以前に「譜面を読むことだ。そうすればまったく違う曲だと分かる」と話していたファレルは、最近のインタビューでも「グルーヴに商標を持つことはできないんだよ。俺が特徴的な6/8拍子のリズムの曲を作ったからって、チャーリー・パーカー(Charlie Parker)の遺族は訴えたりしないよ。俺がサルサの曲を作ったところで、リッキー・マーティン(Ricky Martin)の家族が訴えに来ることはない」と語り、改めて譜面を見ればまったく違う曲であることも明白だと話している。