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ビヨンセ、チャレンジャー号爆発事故の音声の使用に遺族らが抗議

Beyonce XO

事前の告知は一切なしで、iTunes独占先行で突然リリースするというノン・プロモーション体制ながら大ヒットを記録しているビヨンセ(Beyonce)のニュー・アルバム『Beyonce』だが、シングル曲でもある“XO”の冒頭に使われた音声が波紋を呼んでいる。

“XO”はアルバムからのシングル曲で、ライアン・テダー(Ryan Tedder)、ザ・ドリーム(The-Dream)らと制作したポップ調のミッド・バラードだが、問題になっているのはこの曲の冒頭でサンプリングされている音声。1986年、打ち上げから73秒後に分解し7名の乗組員が死亡したスペースシャトル・チャレンジャー号の爆発事故のときに当時のNASA広報担当官スティーブ・ネスビット(Steve Nesbitt)が事故について「事態を注意深く見守っています」「明らかに大事故です」などと語ったコメントの音声が使用されている。登場するのは冒頭わずか6秒だけだが、7名の死者を出した悲劇にまつわる音声の使用ということで不謹慎であるとの非難の声が上がっており、ビヨンセはABC Newsの取材に対し、「チャレンジャー号爆発事故の遺族にお悔やみ申し上げます。この曲“XO”は、愛する人を亡くした人たちの心の傷が癒える手助けのため真摯に作った曲であり、そして予期せぬことは起こりうるし、だからこそ常に愛や感謝をあなたの大切な人に示しましょうということを歌った曲なのです。この曲のソングライターは、チャレンジャー号の乗員の無私の仕事に追悼を捧げ、彼らがいつまでも忘れられないよう願ってこの音声を加えたのです」と弁解している。

しかし現役のNASAの宇宙飛行士や、事故の遺族などからは、ポップ・ソングにこうした音声を使うのは侮辱的だと抗議し、サンプリング部分の削除を求める声もあがっている。「“XO”という曲で、我々の英雄であるチャレンジャー号の乗員が亡くなった日の音声が使われているのは、実に残念です。この曲で使われている部分は、乗員の遺族や同僚、友人たちにとっていまでも非常に辛い瞬間なのですから。私たちは、愛する人たちがどのように亡くなったのかではなく、彼らがどのような人生を生きて、今日までどのように彼らのことが語り継がれているかをずっと大事にしてきたのです」と遺族のひとりはコメント。NASAの現役の宇宙飛行士たちも、匿名ではあるが、ビヨンセのこの曲での音声の使用には失望したと語ったという。

“XO”