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マーヴィン・ゲイ遺族、ロビン・シックをさらなる著作権侵害で提訴へ

Robin Thicke - Love After War

12週に渡って全米チャート1位を独占したロビン・シック(Robin Thicke)の世界的ヒット・シングル“Blurred Lines”(邦題「ブラード・ラインズ~今夜はヘイ・ヘイ・ヘイ♪」)を巡って、マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)の遺族らと訴訟合戦になっていることが今年8月に明らかになったが、新たに遺族側がロビン・シックの別の曲に対して著作権侵害で訴えていることが分かった。

白人R&Bシンガー/プロデューサー、ロビン・シックの“Blurred Lines”は各国で1位を取ったほか、本国アメリカでは12週に渡って1位を独占、8月末で500万ダウンロードを超えるなど2013年を代表する曲のひとつとなっている大ヒット。しかし今年8月になってマーヴィン・ゲイの家族および、ファンカデリック(Funkadelic)の権利を持つ音楽出版社 Bridgeport Musicが、「“Blurred Lines”はマーヴィン・ゲイの“Got To Give It Up”および、ファンカデリックの“Sexy Ways”を引用している」として著作権料の支払いを請求する訴訟を起こしたことが明らかになった。しかしこれに対し、ロビン・シックや“Blurred Lines”のプロデューサーであるファレル(Pharrell)側は、「ゲイ側の言い分は基本的に、“Blurred Lines”と“Got To Give It Up”の“フィーリング”が同じである、同じように“聞こえる”というもの。しかし、似たように“聞こえる”というのは著作権侵害にはあたらない」「譜面を読めばまったく違う曲だと分かる。一方はマイナー・コードで、もう一方はメジャー・コードだ。音の高さですら一緒じゃない」と真っ向から“パクリ”を否定し、権利を守るために反訴している。

ロビン・シック側は「ゲイ家がそもそも、“Got To Give It Up”について作曲面における著作権侵害の訴訟を起こすだけの権利を保有していないこと」の判断も求めているとされているが、これに対し今度はマーヴィン・ゲイ遺族側がさらに反訴。ロビン・シックが2011年にリリースした『Love After War』のリード・シングル“Love After War”について、マーヴィン・ゲイの1976年のアルバム『I Want You』収録の“After The Dance”を無断で引用していると指摘し、またロビン・シックの「マーヴィン・ゲイへの執着」は他の作品、楽曲にも及ぶとしている。さらにマーヴィン・ゲイの遺族側は、現在マーヴィンの楽曲の権利を保有する音楽出版、EMI Aprilに対しても提訴しており、EMI Aprilが契約違反を犯し、マーヴィン・ゲイの楽曲を保護する義務を放棄しているなどとして、“Blurred Lines”やマーヴィン・ゲイの保有するすべての楽曲についての利益を失うべき、とマーヴィンの楽曲の権利を求める主張をしているとのこと。

なお、この訴訟トラブルが起こる以前からロビン・シックはこの曲について、「僕はファレルに、この世で大好きな曲のひとつがマーヴィン・ゲイの“Got To Give It Up”なんだよって話して、『ああいうグルーヴの曲を作ろう』ってなったんだ」と“Got To Give It Up”を意識して制作したと公言していたが、GQ誌やBillboard誌などでのこうしたロビン・シックの発言を遺族側は取り上げ、「ロビン・シックは盗用を認めている」と主張している。そのためかロビン・シックは、トラブル後となる9月末のインタビューでは、「制作中にマーヴィン・ゲイのことは意識にあったか?」と問われても「ノー」と答えている。

Robin Thicke – Love After War (2011, prod. by Polow Da Don)

Marvin Gaye – After The Dance (1976)