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ドクター・ドレー、ニーナ・シモン伝記映画のスコアを担当か

Dr. Dre

紆余曲折ありながらも製作が進められている、多くの女性アーティストたちに影響を与えたジャズ/ソウルの伝説的なシンガーである故ニーナ・シモン(Nina Simone)の伝記映画に、なんとヒップホップのカリスマ・プロデューサー、ドクター・ドレー(Dr. Dre)が音楽面での参加をオファーされているという。

ニーナ・シモンの伝記映画は数年前から企画されており、当初は、女優としてのキャリアも積んでいるベテランR&Bシンガー、メアリー・J.ブライジ(Mary J. Blige)がニーナ役で主演を務めるとされていたものの、ニーナの実の娘であるシモーネ(Lisa “Simone” Celeste)が反発。特に、「ニーナ・シモンのようなキャラクターを演じることはまるで自分を演じるようなもの。なぜなら彼女はうつ病だったし、ドラッグ中毒だったし、アルコール中毒だったし……」というメアリー・Jの発言が問題となり、「私の母はドラッグ中毒じゃなかったわ。演じるならちゃんとリサーチをするべき」とおおやけに批判していた。スケジュールの問題もあり、撮影も延びに延びになっていたが、シモーネの反感を買ったことが問題になったのか、昨年8月に入ってメアリー・J.ブライジは降板。代わりに『アバター』のヒロイン役で知られるゾーイ・サルダナがニーナ役を演じることになった。

紆余曲折はあるものの、このニーナ・シモン伝記映画は、オスカーにも輝いたドキュメンタリー映画『フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白』のプロデュースで知られる制作会社 @radical.media主導で進められているが、なんとドクター・ドレーに映画のスコア制作を依頼しているという。これは映画のエグゼクティヴ・プロデュースを務めるジーン・カークウッドが明かしたもので、「もしドクター・ドレーが参加を了解してくれたら、とても現代的な内容になる。彼には1週間後くらいに映画のラフカットを見てもらう予定だ。クインシー(・ジョーンズ)が『夜の大捜査線』や『冷血』でやったようなものを期待しているよ。彼にとって次のステップになると思う。素晴らしいチャレンジじゃないだろうか」と、ホラー映画のプロデュースやTVドラマの共同制作など映像関連への進出に動きだしているカリスマ・プロデューサーの参加に期待を寄せている。

なおこの伝記映画は、ゾーイ・サルダナ主演が決まってからも、シモーネは依然として「非公認の作品」「遺族は無視された」とコメントしているほか、アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)や実力派女性シンガーのインディア.アリー(India.Arie)らもキャスティングに問題があると批判。特に、ゾーイが肌の色を濃くし、さらに鼻や歯なども特殊メイクを施すなどしてニーナ・シモン役を演じていることが問題視されており、アフリカ系の容姿が不利に働くエンターテイメント界で成功したニーナ・シモンへの侮辱だという声もあがっている。こうした批判について監督のシンシア・モートは、予想外だったと驚きながらも、「まだ制作途上なのだから、完成前に判断しないでほしい。完成してからなら、何を言ってもらってもかまわないわ」と反応。主演のゾーイについても「彼女は素晴らしい女優。勇敢だし、すごい才能の持ち主。私の求めていた個性を見事に表現してくれた」と絶賛している。