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レディー・ガガ、オスカー効果で全米シングル/アルバム両チャートを同時制覇

Lady Gaga & Bradley Cooper - 91st Academy Awards

先日の第91回アカデミー賞に輝いたレディー・ガガ(Lady Gaga)との“Shallow”が、オスカー効果で全米シングル総合チャートを急上昇。最新の3月9日付チャートで首位に躍り出た。

『スタア誕生』のリメイク作品である『アリー/ スター誕生』でブラッドリー・クーパーとのW主演を果たしたレディー・ガガ。現地時間で2月24日夜に授賞式が開催された第91回アカデミー賞では作品賞、主演男優賞(ブラッドリー・クーパー)、主演女優賞(レディー・ガガ)など8部門でノミネートを受け、劇中で歌われるテーマソング“Shallow”が主題歌賞(最優秀オリジナル・ソング賞)を獲得。共作者のマーク・ロンソン(Mark Ronson)らと共に、初のオスカーを手にした。

3週間前のグラミー賞ではブラッドリー・クーパー不在の中、マーク・ロンソンらと共にロック調でこの“Shallow”を聞かせたレディー・ガガだったが、アカデミー賞の授賞式ではブラッドリー・クーパーと共にオリジナルのアレンジでこの歌を披露。授賞式直前には交際男性との婚約破棄が発表され、その原因が既婚者であるクーパーに対する想いにあるのではないかと一部で噂されていた中、ふたりが情熱たっぷりに歌い上げ、最後には親密な雰囲気を漂わせて見つめ合うという光景は大きな反響を呼んだ。

さらにこのオスカー受賞を受けて、米Amazon Musicが、“Shallow”が収録された『アリー/ スター誕生』サウンドトラックのデジタル・ダウンロード版の価格を一時的に大幅値下げ。正規の13.49ドル(およそ1500円)から、2月27日に3.99ドル(およそ445円)へ、さらに翌28日には2.99ドル(およそ334円)にまでプライスダウンさせた。こうした影響により、『アリー/ スター誕生』サウンドトラックは最新の全米アルバム総合チャートで先週3位から1位へと上昇。総合ユニット(※1ユニット=アルバム1枚売り上げ相当)は、前週比153%増となるおよそ12万9000ユニットを記録した。

首位への返り咲きを牽引したのは特に実売セールスであり、およそ12万9000ユニットのうち、6割近いおよそ7万7000枚が実売セールスとなるが、そのうちの5万枚がデジタル・ダウンロード・セールスによるもの。デジタル・セールスに限定すれば、前週比355%増という急激な伸びを見せており、限定値下げの施策が功を奏したことが窺える。7800万人ものフォロワーを持つレディー・ガガがこの値下げをTwitterで周知した(ツイートは後に削除)こともこの施策を機能させた大きな要因だ。Amazonでの値下げは、最新の3月9日付チャートの集計対象となる2月22日~28日の最後の2日間に行われており、首位を獲得するために戦略的に行われたものと見られる。施策実施前の予測では、およそ10万ユニットに留まると予想され、およそ11万ユニットになると見込まれたアリアナ・グランデ『thank u, next』に1位を阻まれるものと報じられていた。

なおBillboardチャートは、2011年12月10日付けのチャートから、3.49ドル以下のアルバムおよび0.39ドル以下の楽曲についてはその売り上げをカウントしない方針へと変更しているが、この制限は発売から4週間のうちだけと規定されているため、昨年10月に発売された『アリー/ スター誕生』サウンドトラックの今回の値下げには影響しない。

そして、『アリー/ スター誕生』の勢いは全米シングル総合チャートにも反映された。主題歌賞に輝いたレディー・ガガとブラッドリー・クーパーのデュエット“Shallow”は、3月9日付の最新全米シングル総合チャートで前週21位から首位へとジャンプアップ。同曲は、サウンドトラック発売時に5位まで上昇したのがこれまでの最高位だったため、これが初の1位獲得となる。レディー・ガガにとって、“Just Dance”、“Poker Face”、“Born This Way”に続く4曲目、8年以上ぶりのナンバーワン・ヒット獲得となった。“Shallow”は、特にダウンロード・セールスが前週比225%増となってデジタル・ソング・セールス・チャートで1位となったほか、ストリーミング・サービスでの再生回数も前週比185%増となっており、アカデミー賞の授賞式でのパフォーマンス、オスカー獲得、そしてサウンドトラックの値下げ施策が強く影響したようだ。

3月9日付の最新全米シングル総合チャートは、34歳の人気ラッパー/プロデューサー、J・コール(J. Cole)の最新シングル“MIDDLE CHLD”が前週11位から5位に浮上。ファースト・チョイスの73年曲“Wake Up To Me”をサンプリングしたこの曲は、チャートイン2週目となる2月9日付チャートでキャリア最高位となる4位まで上昇したが、4週目には11位までダウン。だが、2月25日にミュージック・ビデオが公開された影響でストリーミング再生回数が増し、チャートイン6週目でトップ10に舞い戻った。

また今週トップ10入りを果たしたのは、LA出身の22歳新進ラッパー、ブルーフェイス(Blueface)の人気曲“Thotiana”。チャートイン7週目で前週13位から9位へと上昇し、初のトップ10ヒットを手にした。

ブルーフェイスは昨年、“Respect My Crypn”のビデオが公開された際に、同曲におけるフロウやその声が『おくびょうなカーレッジくん』のカーレッジの喋り方に似ているとして話題になり、SNSを中心に様々なパロディが生みだされるということでインターネット・ミーム化した話題のラッパー。この“Thotiana”も脚光を浴びるようになり、今年1月にYG参加リミックス、2月にはカーディ・B (Cardi B)参加リミックスと、人気ラッパーを迎えたニュー・バージョンが次々と登場したのに加え、同曲を使ったSNSでのダンス・チャレンジも流行し、チャートイン3週目となる2月9日付チャートで前週66位から28位へとジャンプアップ。4週目でトップ20入りを果たし、7週目となる3月9日付チャートでついにトップ10内まで駆け上がった。

ブルーフェイスの“Thotiana”は、オリジナル・バージョン、YG参加バージョンカーディ・B参加バージョンのそれぞれにミュージック・ビデオが制作されており、昨年7月に公開されたオリジナルは通算およそ1300万回再生なのに対し、1月下旬に公開されたYG参加バージョンは通算およそ3500万回再生、2月中旬に公開されたばかりのカーディ・B参加バージョンも通算3500万回再生と勢いがある。特に3月9日付チャートが対象とする2月22日~28日の1週間は、アメリカにおけるYouTubeチャートにおいて、カーディ・B参加バージョンが楽曲ランキング1位を制覇。ミュージック・ビデオ・ランキングでは、カーディ・B参加バージョンが2位、さらにYG参加バージョンも21位にランクインするなど、こうしたストリーミング再生回数が牽引する形でトップ10入りが実った。

Hot 100 全米シングル総合チャート トップ10
1.(↑21) Lady Gaga & Bradley Cooper – Shallow
2.(↓1) Ariana Grande – 7 rings
3.(↓2) Halsey – Without Me
4.(↓3) Post Malone & Swae Lee – Sunflower
5.(↑11) J. Cole – MIDDLE CHLD
6.(→) Marshmello & Bastille - Happier
7.(↓4) Ariana Grande – thank you, next
8.(↑10) Post Malone – Wow
9.(↑13) Blueface - Thotiana
0.(↓7) Travis Scott ft. Drake – Sicko Mode