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「ジェイ・ディー」から「J・ディラ」へ……ディラが手がけた幻のアルバムがついに発売

Frank-N-Dank - 48 Hours

ヒップホップ史に燦然と輝く数々の作品を世に届けながら32歳という若さで亡くなったJ・ディラ(J Dilla)。昨年に続いて今年も未発表曲集のリリースが予定されているが、ディラがプロデュースを務めたもののお蔵入りになっていたフランクン・ダンク(Frank-N-Dank)の幻のデビュー作『48 Hours』が、10年の時を経て、ついに来週13日に発売となる。

フランクン・ダンクのデビュー作となる『48 Hours』は、ディラが全面プロデュースを手がけ、2003年にリリース予定だったもののお蔵入りとなっていた幻のアルバム。このたびディラ作品も数々リリースした老舗ヒップホップ・レーベルのDelicious Vinylから今年2月、10年の時を経てついに解禁される。ディラの子供の頃からの親友で、フランクン・ダンクのフランク・ニット(Frank Nitt)が、Delicious Vinylから今年リリース予定の新たな未発表曲集『The Lost Scrolls』を監修する経緯もあって“復活”したこのアルバムは、ディラがかつてのジェイ・ディー(Jay Dee)の名義からJ・ディラへと変えた契機となった作品だという。

これは13日に発売される日本盤の解説にある、フランク・ニットのインタビューによるもの。塚田桂子氏によるこのインタビューでは、『48 Hours』がどうしてお蔵入りになったかなどが彼の口から明かされているが、その中で彼は「あのアルバムで、“ジェイ・ディー”から“J・ディラ”にサウンドが新しく移り変わった」と説明。当初は、「よりスラム・ヴィレッジ的で、ソウルフルでよりサンプル中心のいわゆる“ジェイ・ディー”サウンド」で制作されていたフランクン・ダンクのデビュー作だが、D12のプルーフ(Proof)と仲の良かったディラは、ドクター・ドレー(Dr. Dre)がデトロイトに来た際に彼の仕事ぶりを見て、「俺はもうサンプルは使いたくない。だから今まで作った『48 Hours』のビートを全部捨てて、イチからやり直す」と言い出したという。「そこでヤツは生演奏を始めた。ドラムにクエストラブを呼んだけど、それ以外の楽器は全部ヤツが自分で演奏したんだ。で、コモンが付けたニックネーム、J・ディラに名前を変えた。“ジェイ・ディー”から“J・ディラ”に名前を変えたとき、サウンドも変えたんだ。そういうわけで、『48 Hours』で名前を変え、サウンドを変えたんだ」と、“J・ディラ誕生”の瞬間を説明している。