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マック・ミラー、ロード・フィネスから起こされた「1000万ドル訴訟」が決着

Mac Miller - K.I.D.S.

ベテラン・ラッパー/プロデューサーのロード・フィネス(Lord Finesse)が、若手ラッパーのマック・ミラー(Mac Miller)に対し、楽曲を無断使用されたとして1000万ドル(およそ8億円)にも及ぶ巨額の損害賠償を要求し訴訟を起こしていた件で、昨年12月に決着を見ていたことが明らかになった。

この問題は昨年7月発覚したもので、ロード・フィネスは、マック・ミラーが2010年に無料で発表したミックステープ『K.I.D.S.』の中で、自身の“Hip 2 Da Game”のトラックを使った“Kool Aid & Frozen Pizza”という曲について問題視。ヒップホップ・ミュージックにおける伝統のひとつである「サンプリングは、既存の曲を引用、改変して新たな作品を創り出すものだが、歴史的にそのネタ元の著作権侵害、使用許諾が常に問題となっている。ミラーの『K.I.D.S.』など、ここ数年はインターネット上で発表される「リミックス」や「ミックステープ」などの無料公開作品については無断使用を黙認する風潮が続いていたが、ロード・フィネスは、“Kool Aid & Frozen Pizza”のミュージック・ビデオが制作され、YouTubeなどで広告つきで配信されることでミラーが収益を上げていると指摘。ミラーは「オレはあの曲とビデオを作った時、ただラップしたくてオマージュを捧げたかった18歳のガキに過ぎなかった、何の悪意もない」と説明、フィネスと電話で話したとしたものの解決に至らず、この問題は司法の場へと移された。

その後は特に具体的な情報がなかったが、HipHopDXが入手し公開した法廷書類によると、昨年12月6日に和解会議がうまくいき、この問題は無事に決着を見たようだ。9月に裁判官が調停の協議をするよう命令、話し合いを重ねて合意に至ったということが、どのような条件で両者合意となったかは記されておらず、フィネス側は、HipHopDXからコメントを求められるも返答がないとのこと。またマック・ミラーはComplex誌に対し、「何があったかは法的な問題でコメントできない」と答えている。

一方、ミックステープ発表からロード・フィネスが訴訟に至るまで1年以上もあったことについて、マック・ミラーの所属するRostrum Recordsの広報は、「ロード・フィネスは(ミラーの)“Kool Aid & Frozen Pizza”について前から知っていたものの、特に抗議はしてきませんでした。なんらかの理由で彼は最近、心変わりをしたのです」と気になるコメントをしている。マック・ミラーは、2010年に発表した問題の『K.I.D.S.』などのミックステープのリリースを経て、2011年11月にデビュー作『Blue Slide Park』を発売。インディながら全米チャート初登場1位を獲得、米経済誌Forbesで「インディ音楽の救世主か?」という題の特集記事が組まれるなど大々的に取り上げられるなど大きな話題を呼んだ。

Mac Miller – Kool Aid and Frozen Pizza

>> ミックステープ『K.I.D.S.』ダウンロード・ページ (Datpiff.com)

Lord Finesse – Hip 2 Da Game