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スミフンがナインス・ワンダー一派制作の8年ぶり新作を発表 レイクウォン、ミュージック・ソウルチャイルドら参加 [全曲フル試聴可]

Smif N Wessun - The All

ビートマイナーズ全面プロデュースの95年のデビュー作『Dah Shinin’』以来、厚い支持を得ているベテラン・ヒップホップ・デュオのスミフン・ウェッスン(Smif N Wessun)が、フル・アルバムとしてはおよそ8年ぶりとなる新作『The All』を発表した。

テック(Tek)とスティール(Steel)による2MCのデュオ=スミフン・ウェッスンは、ブート・キャンプ・クリックの一員としても知られ、ビートマイナーズの全面プロデュースによるデビュー・アルバム『Dah Shinin’』は米R&B/ヒップホップ・アルバム・チャートで5位を記録したほか、後にSource誌による「Top 100 Rap Albums of All Time」にも選出される人気作となった。グループ名の由来となる銃器メーカー、スミス&ウェッソンの訴えにより一時はココア・ブラヴァズ(Cocoa Brovaz)に改めた時期もあり、また権利上の関係から正規リリースはされなかったものの、『スーパーマリオブラザーズ』のBGMをサンプリングした“Super Brooklyn”なども話題を呼んだことで知られる。

2011年にはピート・ロック(Pete Rock)とのコラボレーション・アルバム『Monumental』をリリース、2013年にはレゲエとヒップホップの融合を図ったEP『Born And Raised』を発表するなど、2010年代も活躍を続けているスミフン・ウェッスンが、カムバック。『Monumental』を発表したヒップホップの名門レーベル Duck Down Musicより、およそ7年8ヵ月ぶりのオリジナル・スタジオ・アルバムとなる、新作『The All』を2月22日に発売した。

今回のニュー・アルバム『The All』は、ジェイ・Zからデスティニーズ・チャイルドまで数々のトップ・スターを手がけた人気プロデューサーのナインス・ワンダー(9th Wonder)と、ナインス率いるプロデューサー集団=ソウル・カウンシル(The Soul Council)が全面プロデュースした作品。そもそもナインス・ワンダーにとっては、キャリア初期に自分の才能に注目してくれたのがビートマイナーズやブート・キャンプ・クリックの面々であり、2015年に43歳の若さで亡くなったショーン・プライスの生前のアルバム3作に関わるなど、ブート・キャンプ・クリックとはかねてより交流がある。今回は、Duck Downをバックショットと共に立ち上げたドゥルー・ハがナインスに声をかけ、このプロジェクトが実現したという。

全12曲となる『The All』はナインス・ワンダーを始め、ソウル・カウンシルのクライシス(Khrysis)、ナッツ(Nottz)、E・ジョーンズ(E. Jones)、エリック・G (Eric G)らがプロデュース。特にクライシスが半数の6曲を担当している。90年代ヒップホップの雰囲気が強く感じられるアルバムに仕上がっているが、米ヒップホップ・メディアのHip Hop DXのインタビューによれば、ナインス・ワンダーは、スミフン・ウェッスンの24年前の名作『Dah Shinin’』を意識して制作したそうで、「ナインスは俺たちに『Dah Shinin’』が俺たちの最高傑作だということを思い出させてくれた」、「“Bucktown”や“Sound Bwoy”の“パート2”を作ろうするのではなく、でも(『Dah Shinin’』と)同じトーンを持つものを作ろう、ってなったんだ」とスティールは振り返っている。

『Dah Shinin’』発売25周年を迎える前に発表されたこのニュー・アルバム『The All』にはさらに、ナインス・ワンダーがバックアップをする女性ラッパーのラプソディ(Rapsody)を始め、レイクウォン(Raekwon)、リック・ロス(Rick Ross)といった実力派ラッパーたちが参加。リック・ロスとは、映画『SUPERFLY』のサウンドトラックの中でナインス・ワンダー制作曲“Capone Suite”でコラボレーションしたのに続いての共演だ。また、ベテラン人気R&Bシンガーのミュージック・ソウルチャイルド(Musiq Soulchild)、そしてラプソディ同様にナインスのレーベル It’s A Wonderful World Music Groupに所属する女性ソウル・シンガーのヘザー・ヴィクトリア(Heather Victoria)も声を添える。

ソウルフルなネタ使いで知られるナインス・ワンダー&ソウル・カウンシルなだけに、リード曲“Let It Go”ではパーラメントの“Come In Out Of The Rain”、表題曲“The A.L.L.”ではクリスティン・マクヴィの“And That’s Saying A Lot”といったサンプリング・クラシックを使用しているほか、“One Time”ではランページ“Wild For Da Night”冒頭での「One time, two times, three times, four times!」というバスタ・ライムスの掛け声がサンプリングされたり、リック・ロス参加の“Let Me Tell Ya”ではジャクソン5の“I Want You Back”におけるマイケル・ジャクソンの声を使用したりと、元ネタを探しながら聴くのも楽しそうだ。

なお、2020年にはデビュー・アルバム『Dah Shinin’』発売25周年を迎えるということで、彼らにとっても特別な年となりそうだ。スティールは、「2020年にスペシャルなものを用意しているよ」と話している。

1. The Education Of Smif N Wessun (Intro) [prod. by E. Jones]
2. Testify [prod. by Khrysis]
3. Dreamland (feat. Raekwon & Heather Victoria) [prod. by 9th Wonder]
4. Ocean Drive (feat. Musiq SoulChild & Rapsody) [prod. by Khrysis]
5. Let It Go (feat. Raekwon & Heather Victoria) [prod. by 9th Wonder]
6. Letter 4 U (feat. SmittytheCAINSMITH) [prod. by Khrysis]
7. Let Me Tell Ya (feat. Rick Ross) [prod. by Nottz]
8. The A.L.L. [prod. by 9th Wonder]
9. We Good (feat. GQ & Heather Victoria) [prod. by Khrysis]
10. Stahfallah [prod. by Khrysis]
11. Illusions [prod. by Khrysis]
12. One Time [prod. by Eric G]