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リル・ウェイン新作が全米チャート初登場1位に ストリーミングで歴代2位記録を達成

Lil Wayne - Tha Carter V

スター・ラッパーのリル・ウェイン(Lil Wayne)が9月28日についに発表したニュー・アルバム『Tha Carter V』が全米アルバム総合チャートで初登場1位を獲得。音楽ストリーミング・サービスにおける再生回数では歴代2位の記録を叩き出す大ヒットとなっている。

グラミー賞に24度ノミネートを受け、5度受賞したリル・ウェインの人気を決定付けたのが、『Tha Carter』シリーズ。特に2008年の『Tha Carter III』は自身初の全米シングル総合チャート1位を獲得した“Lollipop”などシングル・ヒットも連発し、発売1週目でおよそ100万枚以上を売り上げるなど大ヒット作となり、翌年の第51回グラミー賞では最多8ノミネートを受け、最優秀ラップ・アルバム賞などを4部門を受賞。彼をスター・ラッパーへと押し上げた。2011年に発売された『Tha Carter IV』もトップ5ヒットを2曲放つなど大ヒットとなっており、リル・ウェインにとっては看板となるシリーズだ。

このシリーズ最新作となる『Tha Carter V』は、4年前の時点でアートワークが公開されるなど以前から準備が進められていたものの、リル・ウェインと所属レーベルの関係悪化、訴訟沙汰などのトラブルによりリリースされない状態が続いていたが、今年5月になって両者が和解に合意。そして今年9月28日についにリリースされた。

スターの注目作だけに、ケンドリック・ラマー、トラヴィス・スコット、ニッキー・ミナージュ、エクスエクスエクステンタシオン、スヌープ・ドッグ、アシャンティ、ニヴェアなど豪華な顔ぶれが集まった『Tha Carter V』は、早くから全米アルバム総合チャートで初登場1位となることが確実視されていたが、10月13日付の最新チャートが発表され、予想どおり全米シングル総合チャートの首位を獲得した。リル・ウェインにとっては、『Tha Carter III』、『I Am Not Human Being』、『Tha Carter IV』に続いて4作目のナンバーワン・ヒットとなる。

発売から数日後の予想では、1週目は総合およそ45万ユニット(1ユニット=アルバム1枚の売り上げ相当)になると見られていたが、最終的に予想よりもやや伸び、『Tha Carter V』はおよそ48万ユニットを記録。エミネム『Kamikaze』の1週目およそ43万4000ユニットやポスト・マローン『beerbongs & bentleys』の1週目およそ46万1000ユニットを超え、2018年発売作品において3番目のデビュー記録となる。これを上回っているのは、ドレイク『Scorpion』による1週目およそ73万2000ユニット、トラヴィス・スコット『Astroworld』による1週目およそ53万7000ユニットの2作のみだ。

また、この総合48万ユニットのうち、7割近くとなる、およそ32万5000ユニットが、アメリカでのストリーミング・サービスにおけるアルバム収録曲の週間再生回数によるポイントによるものとなっている(有料会員によるストリーミングは1250回再生につき1ユニット、広告付き無料ストリーミングは3750回再生につき1ユニットと換算される)。ストリーミングの週間再生回数は、実におよそ4億3300万回にのぼり、これもポスト・マローン『beerbongs & bentleys』によるおよそ4億3130万回を破り、週間ストリーミング再生回数で歴代2位の記録を打ち出した。これを上回っているのは、ドレイク『Scorpion』によるおよそ7億4590万回のみ。

『Tha Carter V』の実売セールスは、総合ユニットの3割近くとなる、およそ14万1000枚だった。実売セールスのランキングでは、アルバム総合チャート初登場3位となった、シェールによるABBAカバー集『Dancing Queen』(実売およそ15万枚、総合およそ15万3000枚)に次ぐ数字となった。

なお、10月13日付の全米アルバム総合チャートの2位には、28歳の若手人気ラッパー、ロジック(Logic)の新作『YSIV』が登場。ウータン・クランのメンバー全員が集結した“Wu Tang Forever”も話題のこのアルバムは、総合およそ16万7000ユニットを記録。そのうち、7割以上のおよそ12万2000枚が実売セールスで、ストリーミングによるポイントはおよそ4万2000ユニットに留まった。近年のヒップホップ作品には珍しく実売セールス偏重だが、ロジックは、初登場1位を獲得した2017年作『Everybody』同様に、期間限定のオンライン・ストアを立ち上げ、アルバム・ダウンロード付きグッズなどを発売することで、実売セールスを伸ばすことに成功した。

また、2016年に“2 Phones”が全米シングル総合チャートでトップ20入りするヒットとなったラッパーのケヴィン・ゲイツ(Kevin Gates)の最新作『Luca Brasi 3』が総合およそ7万8000ユニットで初登場4位となっている。