bmr

bmr>NEWS>ティーナ・マリーの急死に続々と悼辞

NEWS

ティーナ・マリーの急死に続々と悼辞

0000010037_image

米時間で今月26日に急逝したことが明らかになった、‘Ivory Queen of Soul’(白きソウルの女王)ことティーナ・マリー(Teena Marie)だが、偉大なアーティストのあまりに急な悲報に彼女の死を悼む声が続々と寄せられている。

ティーナ・マリーは80年代に活躍し、近年も現役で活動を続けていたミュージシャンで、ほとんどの曲を自身で作詞作曲、そのヒット曲の数々が現在もサンプリングやカバーされるなど人気。白人女性ながらブラック・コミュニティからの圧倒的な支持を得た特異な存在だった。また、82年に契約していたモータウンに訴訟を起こし、新曲などをまったくリリースしないままアーティストを契約で縛るのは違法であるという判決を手にした。これは後にThe Brockert Initiative(Brockertはティーナ・マリーの出生名の姓。Teena Marie Law=ティーナ・マリー法とも言う)と呼ばれ、この判例によって多くのアーティストがレコード会社から不当に契約で縛られることから解放された。

この偉大なアーティストの死に多くのアーティスト、関係者が続々とコメントを寄せている。モータウンの創設者ベリー・ゴーディ(Berry Gordy)は、「彼女はものすごいソウルの持ち主だった……彼女の中で白いのは肌だけだったよ。ティーナ・マリーはいつまでもモータウン・ファミリーの一員だ」と述べ、ライオネル・リッチー(Lionel Richie)は、「非凡な人だった。あらゆるストリートのヴァイブを持ち、あらゆるR&Bの歌声を聴かせた……才能という言葉があるのなら、それは彼女の中に溢れかえっているものだろう」と賞賛した。エディ・リヴァート(Eddie Levert)も「歌の面でいえば、彼女は私が知る中で最も‘黒い’人のひとりだ」と語っている。

追悼コメントはやはりアリシア・キーズ(Alicia Keys)、トニ・ブラクストン(Toni Braxton)、ブランディ(Brandy)、モニカ(Monica)、アシャンティ(Ashanti)、エイメリー(Amerie)、エステル(Estelle)といった女性シンガーからの声が多く、メアリー・J.ブライジ(Mari J. Blige)は「子供の頃、歌の面で影響を受けた。髪をとかしながら鏡の前で歌ってたわ。だからすごく辛い。あなたの音楽はいつまでも私の中で生き続ける。愛してるわ」とTwitterでコメント。また、ラッパーのQティップ(Q-Tip)は「若いシンガーが彼女が残してくれたこの青写真を引き継いでくれることを願いたい」と綴り、クエストラブ(?uestlove)もThe Brockert Initiativeの功績を讃えながら「真のアーティスト」とティーナの死を悼んだ。他にもコモン(Common)、ジャスト・ブレイズ(Just Blaze)、バードマン(Birdman)やマック・メイン(Mack Maine)、ゲーム(the Game)など多くのアーティスト/プロデューサーらがコメントしており、ティーナ・マリーの偉大さが改めて浮き彫りとなっている。

また、レニー・クラヴィッツ(Lenny Kravitz)はビデオコメントを発表。ストリート・ミュージシャンだった16歳の時にティーナに目をかけられ、住む場所や食事、楽器を与えてもらったり、レコーディングセッションに連れて行ってもらったりと‘育て’られたことを声を絞り出すようにして明かし、「今までこのことをこんなに話したことはなかった。でも彼女がいなければ俺はいなかった。アーティストとしてだけでなく、人としても人生を変えてくれた。ここ数年は連絡を取っていなかったけど、ティーナにいつも愛し尊敬していると伝えたい」と‘育ての親’とも言うべきティーナ・マリーに感謝の念を述べている。レニー・クラヴィッツはティーナが94年に発表した“Passion Play”に参加している。

ティーナ・マリーは米時間の26日午後、カリフォルニア州にある自宅で睡眠中に亡くなっているところを娘のアリア・ローズ(Aria Rose)に発見された。死因はまだ明らかになっていないが、1ヵ月前にティーナはてんかんの大発作を起こしたことがあったという。この時はすぐそばに人がいたが、米ゴシップサイトTMZ.comの報道によると、ティーナはてんかんの大発作が起きた場合を考え、ひとりで眠るのを恐れていたという。しかし死亡が発見された26日の場合はティーナは昼寝のためひとりで寝室に入っている。娘のアリアは13時頃に一度様子を見に行き、その際は元気そうだったが、2時間後にふたたび様子を見に行った際、ティーナは反応がなかったとのこと。前日の25日は娘のアリアの19歳の誕生日で、家族でクリスマスと誕生日を祝った矢先の悲報となった。(s)