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「ヒップホップの父」への募金、わずか1日で手術費が集まる

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「ヒップホップの父」として知られるDJ、クール・ハーク(Kool Herc)が入院、手術費用を払えず苦境にあるというニュースが流れるや、世界中から募金が集まり、わずか1日で必要な額が集まった。

現在55歳というクール・ハークは、同じレコード2枚を交互にプレイする手法で既にある音楽を作り替えるというスタイルを創始。これがヒップホップ・ミュージックの始まりというのは定説となっており、ひいてはさまざまなポップ・ミュージック全体に大きな影響を及ぼし歴史に名を刻んでいる人物。そのクール・ハークが重い病気で入院していると報じられたのが1月30日。健康保険に加入していないため莫大な医療費が必要となり、翌1月31日にDJプレミア(DJ Premier)らによって世界中のファンに向けて募金の呼びかけが開始された。

その声は日本でもTwitterなどを通じて一気に拡大。そのおかげか、わずか1日後の2月1日、募金呼びかけの発起人であるDJプレミアが、「クール・ハークの費用が工面できた」とファン・サイトを通じて発表。同サイトは募金先のPayPal口座アドレス掲載を停止した。DJプレミアはTwitterで「俺たちは年に一回でもコンサートをやってその売上を取っておき、年取ったアーティストたちの健康問題とかそういうものに対処できるようにすべきなのかも」などとつぶやいており、今回の「事件」を今後に活かす体制づくりを検討しているようだ。

アメリカは先進国で唯一、国民皆保険にあたる制度が存在せず、健康保険料が高額なこともあり医療保険の未加入者が4000万人以上にのぼるとされ問題となっている。オバマ米大統領は医療保険改革を内政の最重要課題に掲げ、昨年3月には医療保険制度改革法案が成立するも、先月31日にはフロリダ州の連邦地裁が国民に医療保険への加入を義務付ける同法は憲法違反との判断を下すなど、実現は厳しい状況にある。
(photo by Flowizm)