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ビヨンセの絶賛パフォーマンス、裏に日本人気鋭作家の力あり

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先日行われたBillboard Music Awardsで音楽業界での際立った業績と影響力を称えたMillennium Awardが贈られたビヨンセ(Beyonce)。満を持して、待望の新作からの新曲“Run The World (Girls)”のライブ・パフォーマンスも披露、その演出に多くのスターから賛辞が寄せられた。

Millennium Awardの授賞にあたってはミシェル・オバマ(Michelle Obama)大統領夫人からレディー・ガガ(Lady Gaga)、スティーヴィ・ワンダー(Stevie Wonder)、U2のボノ(Bono)、それにビヨンセの両親や妹ソランジュ(Solange)など数々のビデオコメントが披露され、祝福されたビヨンセ。満を持して、全米で6月28日、日本でも6月29日に発売予定の新作“4”からの1stシングルとなる“Run The World (Girls)”のライブ・パフォーマンスもしたが、その映像とダンスの見事なコラボレーションは同夜最大の反響を呼び、Twitterではブランディ(Brandy)の「あの我を忘れて魅入ってしまうパフォーマンスには“ワオ”としか言いようがないわ!」、ミッシー・エリオット(Missy Elliott)の「ビヨンセやばい! 私に言えるのはビヨンセが真のエンターテイナーってことだけよ!」など、人気アーティストやプロデューサーなど数多くのスターが絶賛のコメントを寄せた。

この4Dエフェクトが効果的に使われた革新的なパフォーマンスだが、直後にイタリアの歌手、ロレッラ・クッカリーニ(Lorella Cuccarini)が2010年に披露していたものの‘パクリ’ではないかとの疑惑も噴出。比較映像まで作成され、批判の声が高まった。ビヨンセはAOL Musicに偶然でも盗用でもなく、彼女のメイクアップ担当から1年前にクッカリーニのパフォーマンス映像を見せてもらい、「技術もコンセプトも天才的」と絶賛、演出チームに会わせてもらい、今回のパフォーマンスにも協力を願い出たのだという。

このクッカリーニの演出を担当したのが、ニューヨークを拠点に活動している日本人メディア・アーティスト/映像作家のKenzo DigitalことKenzo Hakuta。Kenzo Digitalはトライベッカ映画祭やMOMAなどへの出展で注目を集めており、“City of God’s Sun”というヒップホップ・オペラ作品はカニエ・ウェスト(Kanye West)も絶賛。彼はビヨンセからの申し出を快諾し、振り付けのフランク・キャトソン(Frank Gatson)や映像スタジオ、アニメーション・チームらとタッグを組み、ほぼ1ヶ月間寝ずに準備したという。ビヨンセ自身も何度も入念にリハーサルを重ね、最後は確認用のモニターを用意する必要もないほど完璧に動きを体得。「間違いなくモンスターだね。どうしたらいいか彼女は身体が覚えてるんだ。数回練習しただけで完成さ。ガイド用の映像なんか要らなかった。彼女の目線はずっと観衆に向いてたよ。とんでもない才能だね」とKenzoも賛辞を送っている。その彼もビヨンセのパフォーマンス以降、携帯電話が鳴り止まないのだとか。

しかし、このビヨンセのパフォーマンスについては、ダンスユニットORIENTARHYTHMのサカクラカツミと映像作家のハナブサノブユキによるプロジェクト、KAGEMUとの類似も指摘されている。彼らは2009年にはすでに同様のパフォーマンスを披露しており、ハナブサノブユキはロレッラ・クッカリーニのパフォーマンスについて「音まで全部パクッてる!!いくらなんでも酷過ぎる!!最低!!」、ビヨンセのパフォーマンスについても「やられた!という感じ」「これじゃビヨンセも不本意ですよね…」とTwitterでコメントしている。(s)

Beyonce “Run The World (Girls)” (live at BBMA 2011)

ビヨンセとロレッラ・クッカリーニの比較映像

KAGEMUパフォーマンス(2009年7月19日公開)