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ギル・スコット・ヘロン逝去に大きな反響

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5月27日、62歳で亡くなったギル・スコット・ヘロン(Gil Scott-Heron)。舌鋒鋭く社会の矛盾を突いた詩を音楽にのせ、素晴らしい作品やパフォーマンスを残した彼の葬儀に、同じシカゴ出身のカニエ・ウェスト(Kanye West)が追悼パフォーマンスを捧げた。

ギル・スコット・ヘロンはスポークン・ワード、ポエトリー・リーディングと呼ばれる音楽スタイルでラスト・ポエッツ(Last Poets)などと並んでその名を知られ、その音楽性の高さでジャンル、世代を超えて愛され続けてきたアーティスト。その後のラップにも絶大な影響を与え、「ラップのゴッドファーザー」とも讃えられている。

今月2日にニューヨークのハーレムで行われた葬儀にはそのラスト・ポエッツのメンバーも出席。式の最後にはカニエ・ウェストが自身の“Lost In The World”をパフォーマンスし、曲中にはギル・スコット・ヘロンの“Comment #1”における有名なフレーズ「Who will survive in America?」をサンプリングして偉人を追悼した。ギル・スコット・ヘロンの長年のバックミュージシャンたちも、彼の代表曲“The Bottle”と“Better Days Ahead”を演奏し、彼の死を悼んだという。

またカニエと同じくスコット・ヘロンと同郷となるシカゴ出身ラッパー、ルーペ・フィアスコ(Lupe Fiasco)は、その代表作のひとつ“The Revolution Will Not Be Televised”をもじり、“The Television Will Not Be Revolutionized”と繰り返す追悼詩を発表。また、ギル・スコット・ヘロンが昨年、16年ぶりに発表したアルバム“I’m New Here”をリリースしたXL Recordingsの創設者リチャード・ラッセル(Richard Russell)も追悼記事を公開。「彼は父のような存在だった」「彼の発する言葉に込められたユーモア、優しさ、人間性は誰にも到達できない、唯一のもの」「彼はスタジオ・エンジニアの写真も(アーティストと)同様に掲載するよう求めてきた、ただひとりのアーティスト」とギル・スコット・ヘロンの人柄を偲んでいる。

ギル・スコット・ヘロンは数ある傑作はもちろん、最新作“I’m New Here”も評価が高く、今年にはイギリスのプロデューサー、ジェイミー・XX(Jamie xx)によるリミックス盤も発表されるなど、晩年までアーティストとして活躍していた。その死因について詳細は明らかになっていないが、2008年にはHIVに感染していることを明かしていた。

ギル・スコット・ヘロン “The Bottle”

カニエ・ウェスト “Lost In The World” (ライブ)