bmr

bmr>NEWS>コモン、マヤ・アンジェロウと和解

NEWS

コモン、マヤ・アンジェロウと和解

0000012345_image

ナズ(Nas)とのコラボや初期の名作を手がけたノーI.D.(No I.D.)の全面監修とあって発売前から大きな話題を呼んでいたラッパー/俳優のコモン(Common)の新作“The Dreamer/The Believer”。今月20日(日本盤は1月18日)の発売直前に、冒頭を飾る楽曲“The Dreamer”に客演した米国を代表する女流詩人マヤ・アンジェロウ(Maya Angelou)から、同曲に差別用語が含まれていたことに「失望した」とのクレームが出されていたのだが、どうやら事なきを得たようだ。

この曲で登場する「Nワード」と呼ばれる差別用語「Nigger」または「Nigga」は、アフリカ系アメリカ人に対する蔑称であると同時に、彼らが自分たちの存在を強調する言葉として使われるようにもなった複雑な意味合いを持っている。この曲でコモンは盟友のカニエ・ウェスト(Kanye West)に対する呼びかけや「心を亡くした‘ヤツら’」といったフレーズなど複数のニュアンスでこの言葉を使っている。しかしマヤはこの言葉そのものに対する拒否反応を示し、それに対してコモンも「彼女は、俺の中にNワードを使う要素があることを承知していたはずだ」と反論していた。

しかし米時間19日にラジオ番組に出演したコモンは「今朝、マヤと話したよ。彼女はいろいろな面で母親のような存在で、とにかくNワードが嫌いなんだ。反対されてもNワードを使うことは伝えていたことも確認した。お互いの意見は違うけど尊重するということで落ち着いたんだ」「アルバムには熱心に参加してくれて、とても喜んでくれている。もちろん俺も彼女の参加を心から喜んでいるよ」などと良好な関係を印象付けた。

一方のマヤ・アンジェロウも「驚いたのは事実だけど、失望したという言葉は適切ではなかったわ。コモンは素晴らしい人に違いないわ。人は誰しも成長過程にあることを認識することが大切よ。83歳の私はリタイアしたのも同然だけれど、若いアーティストたちはまだまだ成長段階にいるわ。‘分断し統治せよ’というマキャベリの言葉があるけど、私は他人の言葉でコモンを突き放すようなことはしないし、来週になればコモンもNワードを使わなくなるでしょう」などとそれぞれの主張を譲ることなく和解したことをアピールしている。(t)
(写真はオバマ米大統領によるマヤ・アンジェロウへの大統領自由勲章授与式、2011年2月)