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タイリース主演のテディ・ペンダーグラス伝記映画、いよいよ製作開始

Tyrese

熱く情熱的な歌声で数々の名曲を生んだテディ・ペンダーグラス(Teddy Pendergrass)の伝記映画プロジェクトが、いよいよ製作開始となる。

「フィリー・ソウル」と呼ばれた、主に70年代のフィラデルフィア産ソウル・ミュージックを代表する不世出のシンガー、テディ・ペンダーグラス。日本でも「テディペン」の愛称で親しまれ、特に“Do Me”は、ヒゲダンスのBGM「ヒゲのテーマ」として有名。

2010年に59歳の若さで亡くなったこのテディ・ペンダーグラスの伝記映画を、R&Bシンガーであり、『ワイルドスピード』シリーズや『トランスフォーマー』シリーズなどハリウッド俳優としても知られるタイリース・ギブソン(Tyrese Gibson)主演で撮るという話は、以前からあった。亡くなった直後にTV出演した際にタイリースは、テディを演じることへの熱意を示し、さらにその1年後には、生前のテディ・ペンダーグラス直々に指名を受けたと明かし、「最初はただの好機だったけど、(亡くなった)今となっては責任だ」と、伝記映画化への情熱を語っていた。

その後も度々、タイリースはこの伝記映画プロジェクトについて触れてきたものの、具体的な進捗は明かされないまま。これは、テディ・ペンダーグラスの遺産を巡って遺族の間で訴訟トラブルとなっていたことが原因だと見られる。この争いは、テディが2008年に再婚した後妻ジョアン・ペンダーグラスに遺産を譲る旨の遺言状を遺していたが、これに対してテディの最初の妻の息子であるテディ・ペンダーグラス二世が、自身を遺産受取人と任命する遺言を以前に受けていたとして起訴したというもの。2015年には、ジョアン・ペンダーグラスが「彼はテディによって選ばれた」とタイリース主演に太鼓判を押したものの、「まだ係争中なので」として伝記映画化については具体的な発言を控えていた。遺産を巡った訴訟は2014年、息子のテディ二世が主張した遺言が捏造だと判決が下されていたものの、まだ何らかのトラブルを抱えていたと見られる。

しかし、ようやく製作が本格的に開始される。Warner Bros Picturesが、テディ・ペンダーグラスの生涯を映画化できる権利を獲得し、タイリース主演でテディ・ペンダーグラス伝記映画が製作されることが発表された。ジョアン・ペンダーグラスがエグゼクティヴ・プロデューサーとして関わるほか、タイリースは、自らの制作会社 Voltron Picturesと共に映画のプロデュースにも参画。プロデュースには他にも、『プレシャス』、『大統領の執事の涙』の監督・製作で知られるリー・ダニエルズらの名も。リー・ダニエルズは、以前にタイリースがこの伝記映画の理想の監督として挙げていた人物だが、プロデューサー側に回ったようだ。もっとも現時点で監督が誰かは明らかにされていない。

タイリースは、ついに実現に向けて動き出したこの伝記映画について、「この役を演じるために生まれてきたと感じています。テディ・ペンダーグラスは生前、彼の人生を語るという責任を私に委ねました」と述べ、「テディ、あなたとあなたの妻、そして家族が誇れるようなものを作りたいと思っています。さあ行こう!」と、意気込みを感じさせる声明を発表している。タイリースは、テディ・ペンダーグラス二世から感謝の電話をもらったとInstagramで明かしており、対立していた遺族側の双方と良好な関係を築いているようだ。

1950年生まれのテディ・ペンダーグラスは、ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツのリード・シンガーとしてまず脚光を浴びた。後にシンプリー・レッド版も大ヒットとなった“If You Don’t Know Me By Now”が1972年に全米シングル総合チャートで最高3位を記録、翌年には“The Love I Lost (Part 1)”もトップ10ヒットとなるなど、グループをスターダムに導いたテディはその後、70年代後半にソロに転向。“Close The Door”、“Turn Off The Lights”、“Love T.K.O.”といったR&Bヒットを放つ人気シンガーに。1982年には交通事故に巻き込まれて脊髄を損傷し、その後生涯に渡って車いす生活となるが、変わらず音楽活動を続け、ホイットニー・ヒューストンとの“Hold Me”を始め、“Joy”、“It Should’ve Been You”などのヒットを飛ばした。2000年代には第一線から退き、2006年に引退を宣言。2009年には大腸がんの手術を行ったものの、術後の経過が思わしくなく、様々な合併症に悩まされる入院生活の末、2010年1月13日に呼吸不全でこの世を去った。

なおタイリース・ギブソンは、ナオミ・ハリス主演映画『Black & Blue』を撮影中のほか、『ワイルドスピード』シリーズの新作『Fast & Furious 9』(2020年公開予定)や、『スパイダーマン』のスピンオフ映画で、ジャレッド・レト主演となる『Morbius』(2020年公開予定)の撮影が控えている。