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J・ハドソン主演のアレサ・フランクリン伝記映画、米で来年8月公開が決定

Jennifer Hudson

昨年8月に76歳で亡くなった「クイーン・オブ・ソウル」ことアレサ・フランクリン(Aretha Franklin)の伝記映画『Respect』が、アメリカで2020年に公開予定であることが発表された。

アレサ・フランクリンの伝記映画は、アレサの生前より企画されていたものの、紆余曲折あって一時は製作中止となっていた。1999年に発表された回想録『Aretha: From These Roots』に基づき、10年以上前から製作が伝えられていたこの伝記映画は、アレサ・フランクリン役の決定が難航。2007年に故郷デトロイトで大規模なオーディションを開くも決定せず、アレサ自身がTV番組の中でオスカー女優のハリー・ベリーに公然とラブコールを送るも断られたことも話題になった。

アレサ役が決定しないことから2012年には製作を一旦中止することが発表されたが、2018年1月、当初からアレサ役の候補として名前が挙がっていたグラミー受賞歌手でオスカー受賞女優のジェニファー・ハドソン(Jennifer Hudson)がアレサ・フランクリン役を務めることが明らかに。これは、ホイットニー・ヒューストンやアリシア・キーズなど数々の才能を世に送りだし、アレサ・フランクリンのキャリアも長年サポートしてきた音楽業界の伝説的プロデューサー、クライヴ・デイヴィス(Clive Davis)が明かしたもので、自身主催のパーティの中で彼は、ジェニファー・ハドソンを紹介する際に「偉大なるアレサ・フランクリンの伝記映画が来年撮影される予定ですが、次のパフォーマーはアレサ自身の指名でアレサ役を演じることになったアーティストです」と発言。ジェニファー・ハドソンもこの報道を認めた。

MGMが配給権を獲得し、いよいよアレサ・フランクリン伝記映画プロジェクトが本格的に製作再開となる中、2018年8月16日、アレサ・フランクリンがこの世を去った。そして、彼女の名曲に由来する『Respect』というタイトルになるというこの伝記映画のアメリカでの公開が、彼女の死からおよそ2年後となる2020年8月14日となることが、Deadlineによって報じられた。

『Respect』の監督は、ブロードウェイ史上初めて、キャストだけでなく製作側も全て黒人女性となった舞台『Eclipsed』でアフリカ系女性の監督として初めてトニー賞の演劇演出賞にノミネートを受けたことで知られるリースル・トミーが担当。彼女にとって初の映画監督作品となるが、『Eclipsed』にも出演したルピタ・ニヨンゴ主演映画『Born A Crime』で監督を務めることも決定しているなど、注目の才能だ。脚本は、映画『テルマ&ルイーズ』でアカデミー賞脚本賞にも輝いたキャリー・クーリが担当。父親の教会で歌っていた幼少期から、スーパースターとなり、公民権運動にも関わっていくアレサ・フランクリンの半生を描く。

N.W.A.の伝記映画として大ヒットした『ストレイト・アウタ・コンプトン』などのスコット・バーンスタインと共に、音楽プロデューサーとして知られるハーヴィ・メイソン・ジュニア(Harvey Mason, Jr.)が映画のプロデュースに関わる。ハーヴィ・メイソン・ジュニアは、アレサ・フランクリンやジェニファー・ハドソンのプロデュース歴もあり、また、ジェニファー・ハドソンにオスカーをもたらした『ドリームガールズ』など数々の映画の音楽も手がけている。

ジェニファー・ハドソンは、この伝記映画の出演について「フランクリンさんを崇拝する世界中の人たちに彼女のストーリーを届ける作品の一部になれたことはこれ以上ない名誉です。彼女は史上もっとも才能があり、伝説的な存在です。ゆえに、彼女の非凡な生をスクリーンを通して演じることができるのは念願の夢です。そして、聡明で思慮に富んだ監督であるリースル・トミーと一緒になって作ることができたのはこれ以上ない喜びです。この映画の指揮を執る人として間違いなく完璧な人選でしょう」と話している。

また、アレサ・フランクリンが1972年に発表した名ライブ盤『Amazing Grace』のレコーディングに合わせてシドニー・ポラック監督によって撮影された幻のドキュメンタリー映画『Amazing Grace』は、4月5日に北米で公開されることが決定しており、先日新たな予告編映像が公開された。

この映画は、当初の計画ではアルバム発売の翌年、1973年にワーナー・ブラザーズから公開される予定だったものの、録音された音声と映像がうまく合わないなどのトラブルにより、完成されることなく頓挫。そのまま幻の作品となっていた。その後2007年に、アレサがAtlantic Recordsに在籍していた時代に同レーベルで働いていたというアラン・エリオットがポラック監督らを説得し、完成に向けて動いていたが、末期がんだったポラック監督は残念ながら翌年この世を去ることに。それでも諦めなかったアラン・エリオットは、監督の死後2年をかけて、デジタル技術を使って音声が映像と合わない問題を解決。映像の使用についてもワーナー・ブラザーズ側をなんとか説得し、2010年には一部で試写会を設けるなどほぼ完成に漕ぎ着けていた。しかし2015年、87分のドキュメンタリー映画としてトロント国際映画祭などでプレミア上映しようとしたところ、アレサ・フランクリンが難色を示し、映画の上映差し止め命令を裁判所に請求恒久的な差し止めとする判決が出てしまい、上映中止となっていた。

こうして再び幻の映画に終わりかけた『Amazing Grace』だが、アレサ・フランクリンの死後、フランクリンの遺産を管理するエステート側が映画公開を許諾。昨年12月に北米での配給権をNeonが獲得したことが明らかにされ、後に4月5日公開となることが発表された。昨年12月にプライベートな上映会を開いたスパイク・リーは、「最高峰のコンサート・フィルム」と絶賛。過去にも一部の音楽関係者や映画関係者が試写を観ており、ディアンジェロは「息をのむような素晴らしさ。魔法にかかったように魅了される」と表現し、ザ・ルーツのクエストラヴは、「たやすくアカデミー賞が獲れる」と話したとされる。

なお、今年1月にロサンジェルスのシュライン・オーディトリアムにて開催されたアレサ・フランクリンのトリビュート・コンサート〈Aretha! A GRAMMY Celebration For The Queen Of Soul〉が、米時間で3月10日夜、米CBSで放送される。同コンサートは、ジェニファー・ハドソンを始め、アリシア・キーズ、セリーヌ・ディオン、ファンテイジア、パティ・ラベル、ヨランダ・アダムス、SZA、H.E.R.、ジョン・レジェンド、コモンら豪華歌手が出演し、クイーン・オブ・ソウルを讃えた。