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エイドリアン・ヤングがコラボ・シリーズを完結 ジョージア・アン・マルドロウ、ガラント、エステルら参加

Produced by: Adrian Younge (Amazon Original)

60年代~70年代ソウル・ミュージックやサイケデリックなロックの影響を受けたレトロ感のあるサウンドを得意とし、ウータン・クランのRZAやゴーストフェイスを始め、DJプレミア、ア・トライブ・コールド・クエストのアリ・シャヒードらからもその才能が認められた西海岸の鬼才プロデューサー、エイドリアン・ヤング(Adrian Younge)が、Amazon Musicとのコラボレーションによるシリーズを完結させた。

1978年生まれながら、60年代後半~70年代初頭を音楽の黄金期と捉えるエイドリアン・ヤングは、当時の機材や楽器を駆使したレトロなサウンドを得意とし、これをヒップホップ的に再構築したり、ブラックスプロイテーション風に聞かせたりと、コンセプトを持った作品を作ることで定評があるプロデューサー/マルチ奏者。ジェイ・Zの2013年作『Magna Carta… Holy Grail』で楽曲がサンプリングされ、また伝説的ソウル・グループ=デルフォニックスの2013年作を全面プロデュースして注目を集めるようになり、ソウル好きであるウータン・クランのRZAやゴーストフェイスに気に入られ、ウータンの復活作『A Better Tomorrow』に関わったほか、ゴーストフェイスの『Twelve Reasons To Die』、『Twelve Reasons To Die II』を手がけるように。他にもソウルズ・オブ・ミスチーフ『There Is Only Now』、ビラル『In Another Life』など、数々の実力派アーティストたちの作品を全面的にプロデュースしてきた。

また、DJプレミアもそのサウンドを気に入り、ロイス・ダ・ファイブ・ナインとのコラボレーション・アルバム『PRhyme』でアルバム全編を通してエイドリアン・ヤング作品の楽曲をサンプリングするといった試みも。近年は、ア・トライブ・コールド・クエストのアリ・シャヒードとタッグを組み、Netflixドラマ『Marvel ルーク・ケイジ』の音楽を共に手がけたほか、昨年にはコラボレーション・アルバム『The Midnight Hour』を発表。ここに収録された“Questions”は、完成前にケンドリック・ラマーが2016年3月にサプライズ・リリースしたデモ集『untitled unmastered』に使用されたことでも知られる。

この鬼才がAmazonとタッグ。様々なプロデューサーとのコラボレーションによってAmazon Music限定楽曲を制作していく企画「Produced By」に参加し、黒人歴史月間(ブラック・ヒストリー・マンス)に合わせ、2月1日から毎週シングルを発表した。エイドリアン・ヤングは、2月1日に第一弾となる“February”を発表。モス・デフやエリカ・バドゥからロバート・グラスパー、フライング・ロータスまでがその才能を讃える「LAアンダーグラウンドの女王」ジョージア・アン・マルドロウ(Georgia Anne Muldrow)と、ケンドリック・ラマーのグラミー授賞作『To Pimp A Butterfly』のプロデュースで脚光を浴び、ロバート・グラスパーとのスーパー・グループ、R+R=NOWでの活動も話題になったテラス・マーティン(Terrace Martin)をゲストに迎えている。

2月8日にリリースされた第二弾は、“Home”。2009年にグラミー賞にも輝いた“American Boy”のヒットで知られるイギリスの人気女性シンガー/ラッパー、エステル(Estelle)との歌声がフィーチャーされている。続く15日にリリースされた第三弾“Noir”は、カリスマ・ヒップホップ・バンド=ザ・ルーツのラッパーであり、昨年ついに初のソロ作を発表したことも話題のブラック・ソート(Black Thought)が参加。

そして22日にこの「Produced by: Adrian Younge」シリーズを締め括る“Strobelights”が発表された。こちらには、2016年に発表したデビュー・アルバム『Ology』がグラミー賞候補にもなった新進R&Bシンガーのガラント(Gallant)が迎えられている。ガラントとは、2015年にRed Bull Musicの企画でコラボレーション済で、この時は“Skipping Stones”という曲を生んでいる。

エイドリアン・ヤングによれば、この「Produced by: Adrian Younge」に参加した5名はいずれも志を同じくするアーティストたちであり、ジョージア・アン・マルドロウ、エステル、ブラック・ソート、ガラントは「ブラックネス」を体現する声の持ち主だとしている。また、今回の企画について「ジャズという、ブラック・アメリカンの文化から生まれた最初のアメリカの音楽を祝福する」という想いを込めているとも話している。

「Produced By」シリーズは現時点でAmazon Musicのみでの限定リリース。昨年9月には、カントリー系プロデューサーのマット・ロス・スパング(Matt Ross-Spang)を据え、ソウル界の伝説、アル・グリーン(Al Green)による10年ぶりの新曲“Before The Next Teardrop Falls”なども発表されている。