ヒロ・ムライ、グラミー最優秀ミュージック・ビデオ賞に輝く

米ドラマ『アトランタ』でゴールデングローブ賞に輝いたLA在住の日本人ディレクター、ヒロ・ムライ(Hiro Murai)が、第61回グラミー賞で最優秀ミュージック・ビデオ賞に輝いた。
ヒロ・ムライは東京出身の日本人映像作家。9歳で渡米し、南カリフォルニア大学で映像を学んだ。全米シングル総合チャートで最高2位のヒットとなったB.o.Bの“Airplanes”を始め、フライング・ロータスやラファエル・サディーク、ルーペ・フィアスコなどのミュージック・ビデオの監督を務めてきた。また、「翼をください」などの作曲で知られ、また音楽プロデューサーとして松任谷由実やYMOを手がけた村井邦彦の息子としても知られる。
近年は、『スパイダーマン:ホームカミング』や『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』への出演を始め、主演ドラマ・シリーズ『アトランタ』の製作総指揮を務めるなど映画/TV界での活躍が目覚ましいドナルド・グローヴァーとのタッグが多く、彼のアーティスト名義であるチャイルディッシュ・ガンビーノ(Childish Gambino)のミュージック・ビデオを担当しているほか、『アトランタ』においても監督を務めており、同ドラマは2017年、第74回ゴールデングローブ賞でテレビドラマ部門の作品賞に輝いている。
そして2018年に話題になったのが、チャイルディッシュ・ガンビーノの“This Is America”だ。「これがアメリカ」と繰り返すこの曲のビデオは、アメリカにおける様々な問題や歴史の闇を参照しているとされており、アメリカで過去最悪の銃乱射事件が起こりながらも規制の進まない銃社会の問題を始め、様々なメタファー、風刺が込められていると話題になり、ビデオはYouTubeで公開から24時間で1100万回以上が再生されるなど大きな反響を呼んだ。この“This Is America”が、第61回グラミー賞で最優秀ミュージック・ビデオ賞に輝いた。
またチャイルディッシュ・ガンビーノの“This Is America”は、最優秀ラップ/歌唱コラボレーション賞も手にしている。
Congrats Best Music Video winner – "This Is America" Childish Gambino (@donaldglover); @MuraiHiro, video director; @ibralikezebra, Jason Cole & @FamRothstein, video producers #GRAMMYs pic.twitter.com/7w5fsclCiY
— Recording Academy / GRAMMYs (@RecordingAcad) 2019年2月10日
今年のグラミー賞、チャイルディッシュ・ガンビーノが主要2部門を含む4部門を制覇! ラップをベースにした楽曲(“This Is America”)がソング・オブ・ザ・イヤーに輝いたのは史上初です。またケンドリック・ラマー、ドレイクらは1冠に。その他受賞結果もどうぞ。 [NEWS] https://t.co/hDBe67bOZg pic.twitter.com/2uss6KqJJg
— bmr (@bmr_jp) 2019年2月11日