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マライア・キャリー、4年半ぶり新作が米R&Bチャートで初登場1位に

Mariah Carey - Caution

世界の歌姫マライア・キャリー(Mariah Carey)が今月16日に発表した最新作『Caution』が、米Billboard誌によるR&B/ヒップホップ・アルバム・チャートで初登場1位を獲得した。

マライア・キャリーが単独でエグゼクティヴ・プロデューサーも務めた『Caution』は、2014年5月に発表した『Me. I Am Mariah… The Elusive Chanteuse』以来、およそ4年半ぶりのオリジナル・スタジオ・アルバム。DJマスタード、ナインティーン・エイティファイヴ、スクリレックス、デヴ・ハインズ、ステレオタイプスといった近年の音楽シーンを賑わせる若手ヒットメイカーたちを中心に制作陣に迎えており、トレンドを巧みに取り入れたマライア・キャリー流R&B~ヒップホップを聞かせている。

この最新作『Caution』は、アメリカで発売1週間のうちにおよそ4万3000枚を売り上げ、総合でおよそ5万1000ユニット(1ユニット=アルバム1枚の売り上げに相当)を記録。12月1日付の最新全米アルバム総合チャートで初登場5位となった。マライア・キャリーにとって16作目のトップ5ヒットとなる。なお、マライア・キャリーが同チャートにこれまでランクインさせた21作のうち、トップ10入りを逃したのはわずか3作のみで、2001年のベスト・アルバム『Greatest Hits』、2003年のリミックス・ベスト『Remixes』、2015年のベスト『#1 To Inifinity』といずれも企画盤だ。

また『Caution』は、米R&B/ヒップホップ・アルバム・チャートでは初登場1位となり、同チャートで自身8作目のナンバーワン・ヒットに。加えて、R&Bアルバム・チャートでも初登場1位となっている。『Caution』からは、マスタード制作のバラード“With You”が最新のアダルトR&Bエアプレイ・チャートで12位へと上昇、R&Bソング・チャートでも15位に再登場となっている。

さらにマライア・キャリーは、クリスマス・シーズンが近いということもあり、名曲“All I Want For Christmas Is You”(邦題「恋人たちのクリスマス」)の人気が再び上昇。全米シングル総合チャートで今週29位に再登場している。

日本だけで100万枚を突破、すっかりクリスマスの定番となった“All I Want For Christmas Is You”は、1994年の発売当時はアメリカではシングルカットされておらず、そのためシングル総合チャートである「Billboard Hot 100」の当時の規定から外れたためにチャートインはできなかったが、規定の変更、そして音楽ストリーミング・サービスの台頭により、2010年代に入って初めてチャートイン。以降、クリスマス・シーズンの度に浮上を繰り返してきたが、昨年の12月30日付チャートでは9位まで上昇し、1994年の発売から23年経って初めてシングル総合チャートでトップ10入りを果たしている。今年も主に、ストリーミングでの再生回数とラジオ・エアプレイ数によって再浮上となったようだ。

同様に、“All I Want For Christmas Is You”を収録したクリスマス・アルバム『Merry Christmas』も、全米アルバム総合チャートで今週50位、R&Bアルバム・チャートで今週4位に再浮上している。『Merry Christmas』および“All I Want For Christmas Is You”の変わらぬ人気の現れと言えそうだ。

なおマライア・キャリー作品の再浮上と言えば、先週11月24日付チャートでは2001年の『Glitter』が16年以上ぶりに登場。マライア・キャリーの半自伝的な主演映画『グリッター きらめきの向こうに』のサウンドトラックとなる『Glitter』は、それまでの作品と比べて商業的に不振となったため、「失敗作」として見られることが多かったものの、近年になって再評価されているディスコなどの80年代サウンドを先取りしたアルバムであった。こうした背景から、2015年にはComplexが「完璧な80年代トリビュート」と評するなどここ数年、『Glitter』の評価を改める動きが起こっていた。そして今年11月上旬、ファンの間で「#JusticeForGlitter」(『Glitter』に正当な評価を)というハッシュタグを使い、新作『Caution』発売に先んじて『Glitter』を後押しする運動がSNSを中心に始まった。

この運動の影響で、『Glitter』はアメリカのiTunesストアを始め、様々なデジタル・プラットフォームで1位を獲得。一時的にセールスが上昇し、11月24日付の米サウンドトラック・チャートなどにランクインを果たした。なお権利関係の問題からか、『Glitter』はいまだにApple MusicやSpotifyといった大手ストリーミング・サービスからは欠落しており、『Glitter』の再チャートインはほとんどがダウンロード・セールスによるポイントで成し遂げられたという。

こうしたファンの動きについて出演したTV番組の中で質問されたマライア・キャリーは、「誰も知らないんじゃないかと思って」これまで『Glitter』の楽曲をライブで披露することを避けてきたものの、ファンの力によって『Glitter』が1位になったことで、そうした思いから解放されたとコメント。今後のコンサートで、「メドレーか何かの形で」『Glitter』の楽曲を披露することに前向きになったことを明かしている。