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ブラック・アイド・ピーズがついに8年ぶり新作を発売 ナズ、故ファイフらも参加

Black Eyed Peas - Masters Of The Sun Vol. 1

オリジナルのトリオ体制で活動を再開させたブラック・アイド・ピーズ(The Black Eyed Peas)が、およそ8年ぶりの新作となる『MASTERS OF THE SUN VOL. 1』をついに26日に発表した。

2011年7月に活動休止に入ることを宣言し、同年11月、ツアー最終公演となるマイアミ公演を持って実際に活動休止に入ったブラック・アイド・ピーズ。2015年の7月に結成20周年を記念する新曲“Yesterday”を発表、昨年には〈SUMMER SONIC〉での来日公演を始め、ツアー活動を再開させるなど、2002年から加入したファーギーは不在となる、ウィル・アイ・アム(will.i.am)、タブー(Taboo)、アップル・デ・アップ(apl.de.ap)のオリジナル・メンバー3人体制で本格的に再始動しつつあった。

そして今年ついに彼らがカムバック。今年1月に発表された“Street Livin’”を皮切りに、5月に“Ring The Alarm Pt.1, Pt.2, Pt.3”、7月に“Get It”、8月に“Constant Pt. 1 & 2”とシングルを矢継ぎ早にリリースしてきたブラック・アイド・ピーズは、9月になって、15年前の大ヒット曲Where Is The Love?”を彷彿とさせるバラード“Big Love”を発表。それと同時に、長らく待たれたニュー・アルバム『MASTERS OF THE SUN VOL. 1』が10月12日発売になると一部で報じられた。この12日には何の動きもなかったが、しかしブラック・アイド・ピーズは先週になって、『MASTERS OF THE SUN VOL. 1』が10月26日発売になると正式にアナウンス。そしてついに、『The Beginning』以来、およそ7年11ヵ月ぶりの新作が10月26日に発表された。

待望の新作『MASTERS OF THE SUN VOL. 1』は、全12曲、およそ58分を収録。ゲスト・アーティストには、一時はブラック・アイド・ピーズの新ボーカルとの噂も出たニコール・シャージンガー(Nicole Scherzinger)、昨年の〈SUMMER SONIC〉のブラック・アイド・ピーズのステージでも共演するなどウィル・アイ・アムと以前から親しい、元2NE1のCL、18年前の『Bridging The Gap』でも共演したカナダのシンガー・ソングライター、エステロ(Esthero)といった女性陣に加え、カリスマ・ラッパーのナズ(Nas)、伝説的ラッパーのスリック・リック(Slick Rick)、デ・ラ・ソウルのポスことポスドゥヌス(Posdnuos)に、さらにはア・トライブ・コールド・クエストのアリ・シャヒード(Ali Shaheed Muhammad)と故ファイフ・ドーグ(Phife Dawg)までもが参加している。

アルバム・アートワークを見るかぎり、ウィル、タブー、アップルの3人体制であることは変わらないようだが、ほぼ全編のアディショナル・ボーカルとして、アフリカ系の血も引くフィリピン人女性シンガーのジェシカ・リーノーソ(Jessica Reynoso)が声を交えている。彼女は、人気オーディション番組『The Voice』シリーズのフィリピン版『The Voice of Philippines』の第1シーズンでアップル・デ・アップのチームに入り、ファイナリストになった若手歌手で、ここ最近のブラック・アイド・ピーズのツアーでもボーカルとして参加するなど、ファーギーに代わる新メンバーなのでは?と噂が立っていた女性。正式加入ということではないようだが、この『MASTERS OF THE SUN VOL. 1』においては実質、“第4のメンバー”と言える。

他にも、20年近くに渡ってソングライター/バックコーラスとして活動してきたローレン・エヴァンス(Lauren Evans)や、東方神起などの楽曲を手がけるスウェーデンのソングライター、アンダース・グラーン(Anders Grahn)のアーティスト名義であるサンオブスティーヴ(sonofsteve)なども、ソングライターおよびコーラスとして関わっている。

アルバムのプロデュースは、ブラック・アイド・ピーズの頭脳であるウィル・アイ・アムが大半を手がけているが、ブラック・アイド・ピーズおよびウィル・アイ・アムを長年支える右腕キース・ハリス(Keith Harris)や、『Behind The Front』、『Bridging The Gap』などブラック・アイド・ピーズの初期作品に関わったDJモーティヴェート(Motiv8)、前作『The Beginning』を手助けしたDJアモ(DJ Ammo)らも参加。ところどころに、『The E.N.D.』~『The Beginning』期のようなエレクトロ的な要素も出てくるが、全体としては初期のブラック・アイド・ピーズを思わせるジャジー・ヒップホップ~ブーンバップ的な作風が目立ち、ソウルIIソウルの名曲“Back To Life (However Do You Want Me)”のサビを拝借した“Back 2 HipHop”や、スザンヌ・ヴェガの名曲“Tom’s Diner”の有名なサビが口ずさまれる“Wings”など、サンプリングや引用も数多い。

そのうち、2部構成となっている“Constant Pt. 1 & 2”では、盗作あるいはサンプリングの無許可問題も取り沙汰されている。エレクトロ系プロデューサーのローン(Lone)および彼の所属レーベル R&S Recordsは、ダンス・チューンに変貌するパート2のサウンドが、ローンの“Airglow Fires”に酷似していると指摘。R&S Recordsの創始者は、はっきりと盗作だとも主張しており、サンプリング使用したのだとすれば許諾を得ないまま発表したことになるが、発売日までにこの件が解決に至ったのかは不明。現時点で“Constant Pt. 1 & 2”のクレジットにローンの名前は見当たらない。

ブラック・アイド・ピーズの新作『MASTERS OF THE SUN VOL. 1』は、マーベル・コミックスと組んで昨夏に刊行された『Masters Of The Sun: The Zombie Chronicles』というビジュアル・ノベル(コミック)を含む、世界観を共有する「多次元」プロジェクトとされており、このアルバムもそのうちのひとつとして位置づけられている。ウィル・アイ・アムは以前に、ARやVR技術を用いた「体験」も用意していると話しており、実際にビジュアル・ノベルの世界観を“体験”できる「Masters Of The Sun AR」、「Masters Of The Sun VR」というアプリも発表されていたが、今月27日から始まる欧州ツアーに先駆けて今度は「Black Eyed Peas Tour AR」というスマートフォン・アプリ(iOS / Android)も登場。ライブ会場で使用することで、彼らのコンサートをさらに楽しむことができるアプリとなっているようだ。

なお、新作『MASTERS OF THE SUN VOL. 1』には、今年1月に発表された、エウミール・デオダートらによるグループ=オス・カテドラーチコスの“Pouca Duração”をサンプリングした“Street Livin’”や、7月に発表された、冨田勲の「月の光」をサンプリングした“Get It”は残念ながら未収録に終わっている。しかし、12月5日発売予定の日本盤にはボーナストラックとして収録される予定。この日本盤にはさらに、現時点では未発表と見られる“Constant Pt. 2 (Extended Version)”も収録されるとのことで、ファンは見逃せないリリースとなりそうだ。

1. BACK 2 HIPHOP (feat. Nas) [prod. by Paperboy & will.i.am / add'l vocals by Jessica Reynoso]
2. YES or NO [prod. by U-N-I & will.i.am / add'l vocals by Jessica Reynoso]
3. GET READY [prod. by High P & will.i.am / add'l vocals by Lauren Evans]
4. 4EVER (feat. Esthero) [prod. by will.i.am / add'l vocals by Jessica Reynoso]
5. CONSTANT Pt.1 Pt.2 (feat. Slick Rick) [prod. by U-N-I, will.i.am, Ammo & Goldy Jr. / add'l prod. by Keith Harris / add'l vocals by Jessica Reynoso]
6. DOPENESS (feat. CL) [prod. by will.i.am / add'l vocals by Jessica Reynoso]
7. ALL AROUND THE WORLD (feat. Phife Dawg, Ali Shaheed Muhammad & Posdnuos) [prod. by Ali Shaheed Muhammad & David Luke / co-prod. by will.i.am / add'l prod. by Joshua "Mooky" Alvarez / add'l vocals by Karlina Covington]
8. NEW WAVE [prod. by will.i.am / co-prod. by Ammo & Keith Harris / add'l vocals by Jessica Reynoso]
9. VIBRATIONS Pt.1 Pt.2 [prod. by U-N-I & Double X / add'l vocals by Jessica Reynoso]
10. WINGS (feat. Nicole Scherzinger) [prod. by will.i.am / add'l vocals by Jessica Reynoso]
11. RING THE ALARM Pt.1 Pt.2 Pt.3 [prod. by DJ Motiv8 & will.i.am]
12. BIG LOVE [prod. by will.i.am / add'l vocals by Jessica Reynoso & sonofsteve]

[Japanese bonus tracks]
13. STREET LIVIN’ [prod. by will.i.am & Keith Harris]
14. GET IT [prod. by will.i.am]
15. CONSTANT pt. 2 (Extended Version)