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注目のアーティスト集団ブロックハンプトン、メジャー・デビュー作で初の全米1位を獲得

BROCKHAMPTON

メジャー・レーベルのRCA Recordsとの契約が1500万ドル=16億円におよぶ大型契約と一部で報じられるなど注目を集める西海岸の新進ヒップホップ~R&Bグループ=ブロックハンプトン(BROCKHAMPTON)が、先日リリースしたメジャー・デビュー・アルバム『iridescence』で初めての全米チャート1位を手にした。

ブロックハンプトンは、ケヴィン・アブストラクト(Kevin Abstract)を中心に、複数のボーカル、DJ/プロデューサー、ミュージシャン、さらにはデザイナーらで構成されているクリエイティヴ集団。ソロでも活躍できる複数の才能を抱え、西海岸のユース・カルチャーが反映された世界観とコメディ・テイストの映像、若さ溢れるエナジーと、一方で時に成熟したメロウなサウンドを聞かせる点などが、タイラー・ザ・クリエイターやフランク・オーシャンらを擁したオッド・フューチャーあたりとも比較される。2015年頃から本格的に動き出したブロックハンプトンは、特に昨年発表した『SATURATION』シリーズで脚光を浴び、『SATURATION II』は様々な音楽メディアの年間ベストにその名が挙がるなど高い評価を受けたほか、続く『SATURATION III』は全米アルバム総合チャートでは15位にランクインし、初めてのトップ20ヒットに。米R&B/ヒップホップ・アルバム・チャートでは初登場5位を記録した。

こうした活躍により、今年3月には、3年間でアルバム6枚という形でRCA Recordsとのメジャー契約を獲得。一部では1500万ドル=およそ16億円の価値があるとも報じられるほどのビッグディールで大きな話題に。そしてメジャー・デビューへの大きな期待を集める中、9月21日についに登場したのが『iridescence』だ。

ブロックハンプトンの新作『iridescence』は、1週目およそ10万1000ユニット(1ユニット=アルバム1枚の売り上げ相当)を記録し、10月6日付の最新全米アルバム総合チャートで初登場1位となった。彼らにとって初のナンバーワン・ヒットとなる。ブロックハンプトンはこれまで、楽曲単位ではBillboardチャートにランクインしたことがなく、つまりいわゆる「ヒット曲」をまだ放っていない中での1位獲得となった。

『iridescence』の1週目10万1000ユニットのうち、8割近い、およそ7万9000枚が実売セールス。アメリカでのストリーミング・サービスにおけるアルバム収録曲の週間再生回数はおよそ2880万回で、ストリーミングによるポイントはおよそ2万2000ユニット(有料会員によるストリーミングは1250回再生につき1ユニット、広告付き無料ストリーミングは3750回再生につき1ユニットと換算される)となっており、ヒップホップ作品にしては珍しく実売セールスが総合ユニットの大半を占めている。

実売セールスが占める割合がここまで大きい背景には、『iridescence』の販売戦略がある。彼らは公式ストアでTシャツ、パーカーなどの様々なグッズを販売しており、これに『iridescence』のデジタル・ダウンロードがセットで付く。これらのグッズは軒並みソールドアウトとなっており、この“特典商法”が実売セールスを押し上げたと見られる。もっともこれは、アーティスト自体の人気が無ければ空振りに終わる売り方であり、ツアー・チケットとセット売りしたことで大ヒットとなったピンクの『Beautiful Trauma』など、一定以上のキャリアと人気を築いたアーティストがここ最近よくやる手法で、世に登場してまだ間もない新人が成功させた例は珍しい。『iridescence』のヒットは、すでにブラックハンプトンに多くのファンが付いている証拠と言える。