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アル・グリーンが10年ぶり新曲を発表 フレディ・フェンダーのカバー

Al Green - Before The Next Teardrop Falls

半世紀以上のキャリアを誇るソウル界の伝説、アル・グリーン(Al Green)が、10年ぶりの新曲“Before The Next Teardrop Falls”を発表した。

今年4月には72歳の誕生日を迎えたアル・グリーンだが、先週には公式Twitterアカウントを始動。当初は、“Let’s Stay Together”、“I’m Still In Love With You”などのヒット曲を放った70年代当時の写真をツイートしているだけだったが、今週始めには2018年の写真としてレコーディングしている様子を見せるなど、何らかのプロジェクトが動いていることを仄めかしていた。

そして米時間で13日、アル・グリーンの新曲“Before The Next Teardrop Falls”がリリース。アル・グリーンにとって、2008年に発表した『Lay It Down』以来、10年以上ぶりの新曲発表となる。この待望の新曲は、Amazon Musicの企画「Produced By」の一環で誕生したもので、Amazon Musicのみでの限定リリースとなっている。

「Produced By」は、様々なプロデューサーとのコラボレーションによってAmazon Music限定楽曲を制作していく企画で、その第一弾プロデューサーとして選出されたのは、マット・ロス・スパング(Matt Ross-Spang)。今年の第60回グラミー賞に輝いたジェイソン・イゾベル&ザ・400ユニット『The Nashville Sound』でエンジニアを務め、カントリー・デュオのマーゴ・プライス作品のプロデューサーとして知られる31歳だ。

マット・ロス・スパングはこの「Produced By」シリーズで4曲を制作しており、今回のアル・グリーン“Before The Next Teardrop Falls”は第三弾。楽曲は、フレディ・フェンダーが1975年に発表し、全米チャート1位を手にしたカントリー・ポップ曲のカバーだが、「アル・グリーンとウィリー・ミッシェルの大ファン」と言うだけあって、ロス・スパングは、カントリー歌手レイ・プライスが1970年にヒットさせた“For The Good Times”をかつてアル・グリーンがウィル・ミッチェルとのタッグでカバーしたことを意識しながら、ブルージーかつソウルフルに仕上げている。

ハモンドB-3オルガンは、かのハイ・リズム・セクションのチャールズ・ホッジス(Charles Hodges)が演奏しているのも往年のファンには嬉しいポイント。ロス・スパングによれば、アル・グリーンとチャールズ・ホッジスが共演したのは、80年代以来だという。他にもメンフィスのミュージシャンが演奏を担当しており、アレンジは、アイザック・ヘイズ率いるアイザック・ヘイズ・ムーヴメントの一員として知られるレスター・スネル(Lester Snell)が手がけたとのこと。このレコーディングは8月21日にメンフィスで行われた。

現時点で明らかになっているアル・グリーンの動きはこの“Before The Next Teardrop Falls”の1曲のみだが、ロス・スパングはメンフィスのCommercial Appeal紙に対し、「さらに9~10曲をやらせてもらえると最高だ、と彼には伝えたよ」と、アル・グリーンのアルバムを手がけたいとの意欲も示している。

また、このマット・ロス・スパングによる「Produced By」シリーズには、アル・グリーンよりもさらにキャリアの長い79歳のソウル・レジェンド、ウィリアム・ベル(William Bell)も参加。“In A Moment Of Weakness”という曲を歌っており、こちらも、ウィリアム・ベルがSTAX時代に発表した“You Don’t Miss Your Water”などを意識して制作されたとか。アル・グリーンの“Before The Next Teardrop Falls”と同じく、8月にメンフィスで録音され、レスター・スネルがアレンジを担当した。

マット・ロス・スパングは他にもこの「Produced By」シリーズで、マーゴ・プライスと組んだ“Leftovers”、そしてジョン・プラインが79年作『Pink Cadillac』で歌った“How Lucky”を本人を迎えてカバーした“How Lucky Can One Man Get”を発表している。

Amazon Musicはここ近年、独自コンテンツの制作に力を入れており、バレンタイン企画のオリジナル・プレイリスト『Love Me』、『Love Me Not』のためにDJプレミア、イライジャ・ブレイク、エミリー・キングらの新曲を独占配信。また、後に他のプラットフォームにも配信されたものの、今年3月にはコモン、ロバート・グラスパー、カリーム・リギンスの3名によるスーパー・グループ=オーガスト・グリーンのデビュー作『August Greene』を独占先行配信していた。

なお、ハイ・リズム・セクションのチャールズ・ホッジスは、リロイ・ホッジス、スティーヴ・ポッツらと共に7月に行われたカーラ・トーマスの来日公演で来日。さらに10月には、「メンフィス meets マッスル・ショールズ featuring ウィリー・ハイタワー, スティーヴ・クロッパー & ハイ・リズム」と銘打った公演でも来日を予定している。