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アリーヤが1996年に録音した未発表音源「ラ・ラ・ラ」をプロデューサーが発売開始 [update]

Aaliyah

2001年8月に飛行機事故のために22歳の若さでこの世を去るも、今なお多大な影響力を与えている孤高の歌姫アリーヤ(Aaliyah)。彼女の未発表音源“La La La”が突然、インターネット上に登場した。

今年8月25日、アリーヤが亡くなって17年が経ったこの命日に、アリーヤの未発表音源2曲が突如、リリースされた。発表されたのは、“La La La”という音源と、“No Days Go By”の2曲のデモ音源で、後者は、アリーヤによるマーヴィン・ゲイ“Got To Give It Up”カバーのシングルのBサイドにファイナル・バージョンが収録されていたためファンには知られている曲だが、前者の“La La La”は完全な未発表音源だ。

“No Days Go By”は、1996年8月に発表されたセカンド・アルバム『One In A Million』のためにレコーディングされたものの未収録に終わった楽曲だったが(『One In A Million』の日本盤ではボーナストラックとして収録されている)、この“La La La”という音源も、“No Days Go By”と同様に「1996年の冬」に録音されたもののだとのこと。いずれもレジー・バレル(Rheji Burrell)がプロデュースした楽曲で、“No Days Go By”同様にヴィンセント・ハーバート(Vincent Herbert)、クレイグ・キング(Craig King)と制作した楽曲のようだ。

この“La La La”と“No Days Go By”の未発表デモ音源は、レジー・バレルが、自身のBurrell Brothers Entertainmentの公式サイトで発売を開始。2曲合わせて4ドルで販売しており、購入者は320kbpsのmp3ファイルかflacファイルでダウンロードできる。サイトの説明によると、この音源を収録したDATテープは長らく行方知れずだったが、レジー・バレルが発見したことで“蔵出し”できたとのこと。いずれもミックス、マスタリングは為されておらず、また保存状態の問題もあって音質は最高とは言えない上に「バレル・ブラザーズ」のサウンドロゴが入る音源ではあるが、アリーヤの美しい歌声は存分に味わうことができる。特に“La La La”は、彼女がかつてカバーしたアイズリー・ブラザーズの“At Your Best (You Are Love)”を彷彿とさせる美しい曲だ。

もっとも、権利関係がクリアになっているものかは疑問だ。そもそもアリーヤが所属していたBlackground Recordsはデジタル配信に否定的で、『One In A Million』はもちろんのこと、遺作となった『Aaliyah』、未発表曲も収めた公式ベスト・アルバム『I Care 4 U』といったアリーヤ作品や、彼女の代表的ヒット“Try Again”が生まれた映画『ロミオ・マスト・ダイ』サウンドトラックなど、全て配信プラットフォームから取り下げている状態だ(一部地域では配信している場合もあり)。そのため、発売中止になる可能性も高そうだ。

[9/2 update: レジー・バレル側がYouTubeで公開した試聴音源は「アリーヤ・エステートによる著作権侵害の申し立てにより」削除。一方でアリーヤの認証済みTwitterアカウントはリツイートするなど許可する姿勢を見せている。現時点でBurrell Brothers Entの公式サイトでは引き続き発売は継続している]

アリーヤの未発表音源については、2012年にラップ・スターのドレイクがBlackgroundと組んでアリーヤの未発表楽曲を使ったプロジェクトを準備し、“Enough Said”という楽曲が公開されたものの、プロジェクトは頓挫してしまった。一方で、2005年には、アリーヤの楽曲を多く手がけた故スタティックが在籍するコーラス・グループ=プレイヤのメンバーであるブラックが、ソロ・デビュー作『Memoirs Of A R&B Thug』にて、アリーヤとのデュエット曲“Don’t Think They Know”を発表。この音源でのアリーヤの歌声は、後に2013年にクリス・ブラウンが同名の“Don’t Think They Know”で使用し、脚光を浴びた。アリーヤと数々のヒットを手がけたプロデューサーのティンバランドも、2015年末に発表したミックステープ『King Slays King』の中で、アリーヤの未発表音源を公開したことがある。

なお、今回のアリーヤの未発表音源を発表したレジー・バレルは、ロナルド・バレルとの兄弟グループ=バレルとして1988年に『Burrell』を発表したこともあるベテラン。90年代半ばには、アリーヤの“No Days Go By”のほか、トータル、モニファ、イヴェット・ミシェルらを手がけている。