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「クイーン・オブ・ソウル」 アレサ・フランクリンが亡くなる 76歳

Aretha Franklin

危篤と報じられていた「クイーン・オブ・ソウル」ことアレサ・フランクリン(Aretha Franklin)が16日に亡くなったことが発表された。76歳だった。

アレサ・フランクリンは、地元デトロイトの自宅で療養しており、今週13日、AP通信など一部のメディアが、アレサ・フランクリンが危篤になった、死が迫っているなどと報道。後日、アレサ・フランクリンの広報で、フランクリン家の代理人を務めているグェンドリン・クインは、詳細こそ明かさなかったものの、病気が重篤であり、家族や親しい人たちが集まっていることを認めた。また、危篤報道の翌14日にはスティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)、活動家ジェシー・ジャクソン師、そして前夫のグリン・ターマンらがアレサ・フランクリンのもとを訪れたことが明らかになっていた。

アレサ・フランクリンの死去は、代理人を通じてフランクリン家が発表した。それによると、アレサ・フランクリンは現地時間で16日(木)の午前9時50分、自宅にてこの世を去ったとのこと。また、これまで病名については伏せられてきたが、「神経内分泌腫瘍型のすい臓がんの進行によるもの」による病死であることが担当医の名と共に正式に発表された。フランクリン家は声明の中で、「この痛みを表現するのに適切な言葉を見つけることができません」などと悲しみを語っている。

アレサ・フランクリンは2010年10月末、病気療養のために2011年4月までの向こう半年間のスケジュールをキャンセルすると発表。病名を明かさないまま手術を行った。2011年5月28日にニューヨークで開かれた復帰コンサートを皮切りに本格的に活動を再開したが、手術後は「85ポンド(38.5kg)痩せた」というほっそりした姿を見せ、すい臓がんとの噂もあったが、本人は報道をきっぱりと否定していた。その後も度々、予定していた公演をキャンセルすることがあったアレサ・フランクリンは、2017年2月、「レコーディングは続けるでしょうけど、コンサートを行うのは今年が最後の年」と、2017年内にツアー活動から引退すると宣言。その半年後には、地元デトロイトで小さなナイトクラブを開き、そこでなら歌いたいと、やや前向きな様子を見せ始め、2018年にもいくつかの公演や大型音楽フェスへの出演などが決定していたが、今年3月、医者の判断により、最低でも2ヶ月間は療養が必要だとして、それぞれ中止となっていた。

グラミー賞にこれまで18度輝き、米Rolling Stone誌が2010年に発表した「史上もっとも偉大なシンガー100名」で1位に選ばれるなど、アレサ・フランクリンが音楽史に遺した影響は図り知れない。ソウルだけでなく、ゴスペル、ジャズ、ブルース、ロック、ディスコ、ヒップホップ・ソウルなど様々なジャンルの音楽を歌い、1950年代から第一線で歌ってきた彼女は、ポピュラー音楽史を体現するかのような偉大な存在だ。また、60年代の公民権運動にも深く関わり、1967年の“Respect”がこうした運動の象徴的なアンセムとなっただけでなく、ジェシー・ジャクソン師によれば、支援者を集めた募金活動を自宅で開くなど金銭的に大きく助けられたと、Detroit Free Press紙に対して振り返っていた。