bmr

bmr>NEWS>トラヴィス・スコット新作が初登場1位の全米チャート、史上初めてトップ8全てラップ作品に

NEWS

トラヴィス・スコット新作が初登場1位の全米チャート、史上初めてトップ8全てラップ作品に

Travis Scott - ASTROWORLD

26歳の人気ラッパー/プロデューサー、トラヴィス・スコット(Travis Scott)が今月3日に発表した最新作『ASTROWORLD』が全米アルバム総合チャートで初登場1位を獲得。5週連続で首位を制していたドレイク(Drake)『Scorpion』がついに1位の座から引きずり降ろされた。さらに、トップ10中上位8位を全てラッパーによるアルバムが占めるという、前代未聞の事態となっている。

カニエ・ウェストやドレイクからリアーナ、マドンナらの楽曲制作にも関わるプロデューサーとしての顔も持ち、2015年に全米シングル総合チャートで最高16位のヒットとなった“Antidote”、今年5月に全米チャート15位に初登場となった“Watch”や、ゲスト参加したドレイクの“Portland”などのヒットで知られるトラヴィス・スコット。カイリー・ジェンナーとの交際でも話題の彼が、自身のソロ作品として8月3日に発表したおよそ2年ぶりのオリジナル・スタジオ・アルバムが『ASTROWORLD』だ。

全17曲となるこの『ASTROWORLD』は、ドレイク、フランク・オーシャン、ザ・ウィークエンド、ファレル・ウィリアムス、ミーゴスのクエヴォとテイクオフ、レイ・シュリマーのスウェイ・リーといった人気者たちに加え、ジェイムス・ブレイク、サンダーキャットや、スティーヴィー・ワンダー、アース・ウィンド&ファイアーのフィリップ・ベイリー、さらにはテイム・インパラやジョン・メイヤーまでが参加するという、豪華な内容でも話題となっている。

人気モデル/セレブとの交際で知名度を上げ、人気ブランドとのコラボレーションによるコレクションを発表するなどファッション・アイコンとしても活躍するだけに、さらに人気が拡大している中で放たれた強力なニュー・アルバムということもあって、 リリース当初からアメリカではApple MusicやSpotifyといった大手音楽ストリーミング・サービスのトップ20の全曲を一時『ASTROWORLD』の楽曲が占める事態になるなど、大きな反響を呼んでいたが、大方の予想どおり、8月18日付けの最新全米アルバム総合チャートで初登場1位となった。

トラヴィス・スコットの『ASTROWORLD』は、発売1週目の実売セールスがおよそ27万枚を記録。また、アメリカにおける音楽ストリーミング・サービスで収録楽曲が再生された回数の1週間の累計がおよそ3億4943万回を記録し、ストリーミングでおよそ26万1000ユニット(1ユニット=アルバム1枚相当)を稼ぎだした(有料会員によるストリーミングは1250回再生につき1ユニット、広告付き無料ストリーミングは3750回再生につき1ユニットと換算される)。これに単曲ダウンロードによるポイント(10曲のダウンロードで1ユニット換算)を加えた総合ではおよそ53万7000ユニットに。全米アルバム総合チャートで2位以下に5倍近い差を付けて、堂々の初登場1位となった。

トラヴィス・スコットはこれで、前作『Birds In The Trap Sings McKnight』に続いて2作目のナンバーワン・ヒットを獲得した。トラヴィス・スコットはこれまで、デビュー・アルバム『Rodeo』で初週およそ8万5000ユニット(実売およそ7万枚)、2ndアルバム『Birds In The Trap Sings McKnight』で初週およそ8万8000ユニット(実売およそ5万3000枚)を記録していたが、『ASTROWORLD』は過去の作品と比べて大きく数字を伸ばしており、自身のキャリア最大のヒットとなっている。また、およそ53万7000ユニットという数字は、ドレイク『Scorpion』の1週目およそ73万2000ユニットに次ぐ、今年2番目のデビュー記録となる。

加えて、実売セールスおよそ27万枚という数字は、ジャスティン・ティンバーレイクが今年2月に発表した『Man Of The Woods』の初動セールスおよそ24万2000枚を超え、2018年発売作品で最大の実売セールス記録となる。これまでの過去作品では5万枚程度で推移していた実売セールスが今回急増した背景には、トラヴィス・スコットの公式サイトで『ASTROWORLD』をテーマにした限定Tシャツなどの新商品が発売され、これらの商品に『ASTROWORLD』のデジタル・ダウンロードがセットになっていることから、こうした“『ASTROWORLD』付き”グッズはほぼ完売状態で、これらの売れ行き好調が実売セールスを大きく押し上げたと見られている。トラヴィス・スコットは、ヘルムート・ラングとのカプセル・コレクションや、NIKEのエアフォース1のコラボレーション・モデルを発表するなどファッション面でも注目されており、こうしたアパレル展開でも人気だ。

また、『ASTROWORLD』の週間ストリーミング再生回数およそ3億4943万回は、歴代5番目となる記録。なお、歴代1位はドレイク『Scorpion』の1週目およそ7億4500万回、歴代2位はポスト・マローン『beerbongs & bentleys』の1週目およそ4億3130万回、歴代3位はドレイク『Scorpion』の2週目およそ3億9098万回、歴代4位はドレイク『More Life』の1週目およそ3億8484万回となる。

8月18日付けの最新全米アルバム総合チャートは、初登場から5週連続で1位を制するなど圧倒的な勢いを見せていたドレイクの『Scorpion』が今週、およそ11万7000ユニットでついに2位に陥落。3位には、マック・ミラー(Mac Miller)の最新作『Swimming』がおよそ6万6000ユニット(実売およそ3万枚)で初登場となった。また、2018年のアメリカ上半期において最大のヒット作となったポスト・マローンbeerbongs & bentleys』がチャートイン15週目ながらおよそ5万8000ユニットで4位に。そして、YGの最新作『Stay Dangerous』がおよそ5万6000ユニット(実売およそ1万1000枚)で初登場5位となった。

さらに、6位は“Lucid Dreams”が全米シングル総合チャートでトップ10ヒット中の新人ジュース・ワールド『Goodbye & Good Riddance』、7位は“I Like It”が9週連続で全米シングル総合チャートでトップ3内という大ヒット中のカーディ・B『Invasion Of Privacy』、8位は今年6月に20歳の若さで急逝したエクスエクスエクステンタシオンの『?』に。9位と10位は、映画『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』と『グレイテスト・ショーマン』のサウンドトラックが並び、全米アルバム総合チャートのトップ10中、実に1位から8位までがラッパーによる作品によって独占された。米Billboard誌によると、これは史上初のことだという。

アメリカにおける音楽消費動向は、ストリーミング・サービスの好調な成長と共にヒップホップの勢いが年々拡大。昨年、「ヒップホップ/R&B」作品が初めて年間でもっとも人気のあったジャンルとなり2018年の上半期ではさらにその傾向が強まっていることが明らかに。8月18日付けの最新全米アルバム総合チャートは、こうした傾向を示す象徴的な結果になったと言える。また、ここ2週間の全米シングル総合チャートにおいても、トップ10入りした楽曲のうち、実に8曲がラッパーによるヒップホップ楽曲を占めているほか、1曲がR&BシンガーによるR&B楽曲、さらに最後の1曲もラッパーがゲスト参加した楽曲と、トップ10の全10曲がヒップホップ~R&B関連で埋め尽くされている状態だ。

Billboard 200 全米アルバム総合チャート トップ10:
1.(-) Travis Scott『ASTROWORLD』
2.(↓1) Drake『Scorpion』
3.(-) Mac Miller『Swimming』
4.(↓3) Post Malone『beerbongs & bentleys』
5.(-) YG『Stay Dangerous』
6.(↓4) Juice WRLD『Goodbye & Good Riddance』
7.(↓5) Cardi B『Invasion Of Privacy』
8.(↓6) XXXTentacion『?』
9.(↓7) VA『Mamma Mia! Here We Go Again (Original Motion Picture Soundtrack)』
10.(↓9) VA『The Greatest Showman (Original Motion Picture Soundtrack)』