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キャンディス・スプリングスがカリーム・リギンス全面プロデュースの新作を9月に

Kandace Springs - Indigo

晩年のプリンスから「雪をも溶かす(ほどの温かい)歌声」と称賛されるなど目をかけられた若手女性シンガー・ソングライターのキャンディス・スプリングス(Kandace Springs)が、ジャズ・ドラマーとヒップホップ・プロデューサーの2つの顔を持つベテラン、カリーム・リギンス(Karriem Riggins)のプロデュースによる新作『Indigo』を今年9月にリリース。来日公演も決定した。

ナッシュビル出身のキャンディス・スプリングスは、ロバータ・フラックらを敬愛する、ピアノの弾き語りスタイルを得意とするシンガー・ソングライター。セッション・シンガーとして活躍した父スキャット・スプリングスの影響でロバータ・フラックやシャーデー、ニーナ・シモーン、ルーサー・ヴァンドロスなどを聴いて育ち、13歳の時にノラ・ジョーンズの大ヒット・デビュー作『Come Away With Me』を聴いてシンガー・ソングライターを志すようになった。

その才能はすぐに、リアーナを発掘した後見人としても知られ、80年代から数々のR&B~ポップ・ヒットを手がけてきたベテラン・プロデューサー・チーム=ロジャース&スターケン(Evan Rogers & Carl Sturken)の目に留まり、17歳にして契約オファーを受けた。一時はまだ早すぎるのではとの家族の意見もあって断ったが、数年後にロジャース&スターケンのプロダクション会社 SRPと契約。さらに、ノラ・ジョーンズも所属する名門Blue Note Recordsのオーディションを受け、見事、Blue Noteとの契約を獲得した。

そして2014年には、彼女がYouTubeに発表していたサム・スミスのメガ・ヒット“Stay With Me”のカバー映像を観たプリンスから「雪をも解かす(ほどの温かい)歌声」と称賛を受け、すぐさまペイズリー・パークで開催された『Purple Rain』30周年記念コンサートに招待され、パフォーマンスを披露するまでに。以降、プリンスから様々な助言を受け、プリンスが亡くなる3ヵ月前にもペイズリーパークで会い、レコーディングしている

2016年7月には、ジョニ・ミッチェルなどを手がけたことで知られる名匠ラリー・クラインのプロデュースの下、デビュー・アルバム『Soul Eyes』を発表。「ジャズとソウルがクロスオーバーした感じ」となった同作は、米ジャズ・アルバム・チャートで初登場5位となったほか、R&Bチャートにもランクインを果たした。

プリンスだけでなく、ホール&オーツのダリル・ホールからも気に入られ、2015年にもダリル・ホールによるセッション番組『Live from Daryl’s House』に呼ばれたほか、今年5月から始まったホール&オーツとトレインの合同ツアーの前座を務めるなど活動の幅を広げているキャンディス・スプリングスは、昨年からLAを中心に新作のレコーディングに本格的に取りかかっていたが、ついに2年ぶりの新作『Indigo』が完成した。

このニュー・アルバム『Indigo』は、カリーム・リギンスが全面プロデュースを担った、新境地の作品。ポール・マッカートニーやダイアナ・クラールからも声がかかるベテラン・ドラマーである彼は、90年代後半からコモン、スラム・ヴィレッジ、ザ・ルーツ、タリブ・クウェリ、エリカ・バドゥらの作品をプロデュースするなどヒップホップ・プロデューサーとしても頭角を現し、故J・ディラのサウンドを晩年まで支え、近年はカニエ・ウェスト『The Life Of Pablo』やケイトラナダ『99.9%』などをプロデュース。中でも、スティーヴィー・ワンダーを始めとして錚々たるゲストも話題を呼んだコモンの2016年作『Black America Again』をロバート・グラスパーと共同プロデュースしたことで、ジャズとヒップホップを自在に行き来するその才能が改めて注目されており、コモン、グラスパーと結成したオーガスト・グリーンとして今年『August Greene』をリリースしたことも大きな話題となった。

今年4月には、カリーム・リギンスがプロデュースした3曲を収録した『The Black Orchid』が、『Indigo』に先駆けて先行リリースされており、ディー・ディー・ブリッジウォーター、レイラ・ハサウェイや、ラムジー・ルイス、フレディ・ハバード、ハーブ・アルパートなど多くのカバーも生まれたスタイリスティックスの“People Make The World Go ‘Round”を始め、ロバータ・フラック版でよく知られ、キャンディスのライブの定番となっている“The First Time Ever I Saw Your Face”、そして『Soul Eyes』にも参加していたジェシー・ハリスの“Black Orchid”をカバーしていた。

9月7日の発売となる新作『Indigo』は、さらにドレイクが2015年の大ヒット作『If You’re Reading This It’s Too Late』でサンプリングしたことで有名なガブリエル・ガルソン・モンターノの“6 8”をリメイク。加えて、オリジナル楽曲には、ロイ・ハーグローヴ(Roy Hargrove)のトランペットをフィーチャーしたゴージャズなジャズ・バラード“Unsophisticated”から、シャーデーを想起させる“Piece Of Me”、実父スキャット・スプリングスとのデュエット“Simple Things”、さらにはダンスホール調のビートに乗った“Don’t Need The Real Thing”など、多彩なナンバーを収録している。実際、大半はカリーム・リギンスがプロデュースしているものの、他にも彼女の後見人であるロジャース&スターケンや、英国音楽界の新鋭ラグンボーン・マンの2016年ヒット“Human”の作者のひとりであり、近年はジェニファー・ハドソンを手がけているジェイミー・ハートマン(Jamie Hartman)、スザンヌ・ヴェガのBlue Note移籍作『Beauty & Crime』を始め、エイミー・ワインハウスやシーアも手がけてきたジミー・ホーガース(Jimmy Hogarth)なども参加している。同日発売となる日本盤にはさらに1曲のボーナストラックが追加される。

キャンディス・スプリングスはプレスリリースの中で、ニーナ・シモーンが幅広いジャンルを歌ったことにインスピレーションを得たとし、「この新作は、私を構築する全てをミックスさせた」と説明。『The Black Orchid』発表時のglide Magazineのインタビューでは、前作『Soul Eyes』を「とてもオーガニックで、むき出しの感じ。ほとんどライブ・アルバムのような感じだった」「前作はもっとジャズ寄りだった」と形容しながら、でも、新作は「ヒップホップ感もあるし、もっとR&B色がある」、「私のもうひとつの面を見せる」と話しており、前作とは違った音楽性も聞かせる内容となりそうだ。なお、昨夏にはテラス・マーティンやロバート・グラスパーとのレコーディングも伝えられたが、『Indigo』には不参加に終わっている様子。

そしてキャンディス・スプリングスは、この新作『Indigo』を引っ提げての来日公演も決定。11月27日(火)に東京国際フォーラム、翌28日(水)にサンケイホールブリーゼと、日本で初のホール公演となる。彼女の成長を大きな舞台で味わうことのできる夜となりそうだ。

キャンディス・スプリングス来日公演
■ 東京公演
日時:2018年11月27日(火)18:30 open/19:00 start
会場:東京国際フォーラム ホールC
価格:¥8,500([全席指定]/税込)

■ 大阪公演
日時:2018年11月28日(水)18:30 open/19:00 start
会場:サンケイホールブリーゼ
価格:¥8,500([全席指定]/税込)※入場時にドリンク代別途必要

『Indigo』tracklisting:
1. Don’t Need The Real Thing
2. Breakdown
3. Fix Me
4. Indigo, Pt. 1
5. Piece Of Me
6. 6 8
7. Indigo, Pt. 2
8. People Make The World Go ‘Round
9. Unsophisticated (feat. Roy Hargrove)
10. Black Orchid
11. Love Sucks
12. The First Time Ever I Saw Your Face
13. Simple Things (feat. Scat Springs)

[Japanese bonus track]
14. Cold Summer