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エステル、レゲエやアフロ・ビートを取り入れた3年半ぶり新作を9月に

Estelle - Better

2009年にグラミー賞にも輝いた“American Boy”のヒットで知られるイギリスの人気女性シンガー/ラッパー、エステル(Estelle)が、カリブやアフリカといった自身のルーツに向き合った新作『Lover’s Rock』を9月にリリースする。

歌とラップの両刀を武器に2004年にデビューしたエステルは、後にジョン・レジェンドのレーベルと契約し、カニエ・ウェストをゲストに迎えた“American Boy”が全米チャート最高9位を記録するなど世界的にヒットを記録。翌年にはグラミー賞にも輝いたことで知られる人気アーティストだ。近年はメジャー・レーベルを離れ、自主レーベル Established 1980 Inc.を立ち上げてのインディペンデントな活動に移っているが、デ・ラ・ソウルの12年ぶりの新作『and the Anonymous Nobody…』を始め、ミント・コンディションのストークリーサイハイ・ザ・プリンスといった話題作への参加を始め、大ヒットTVドラマ『Empire 成功の代償』へのゲスト出演、さらにRed Bull Sound Selectによるコラボレーション企画で『HERoes Act 2』を発表するなど、順調に活動を続けている。

父親がカリブ系ということでこれまでにも、ショーン・ポール参加バージョンも発表された“Come Over”、ワイクリフ・ジョンら制作の“No Substitute Love”などレゲエ~カリビアン・テイストな楽曲を発表してきたエステルは昨年、名門レゲエ・レーベルとして知られるVP Recordsとの契約を発表。合わせて、ベテラン・レゲエ歌手のトーラス・ライリー(Tarrus Riley)をゲストに迎えたラバーズ・ロック調の第一弾シングル“Love Like Ours”を発表しており、レゲエ・アルバムをリリース予定としていたが、2015年2月に発表した『True Romance』以来となる新作『Lover’s Rock』がついに正式にアナウンスされた。

この久々の新作『Lover’s Rock』のアナウンスと共に、新曲“Better”も発表。VP Recordsの名物コンピレーション『Reggae Gold』シリーズの最新作『Reggae Gold 2018: 25th Anniversary』(7月27日発売)からのリード曲という位置づけのこの曲は、ダンスホール・レゲエの要素を取り入れつつ、スムースなR&B色の強い楽曲に仕上がっている。サビで、エステルが敬愛するメアリー・J.ブライジの“I Can Love You”や、アニタ・ベイカーの“No One In The World”を思わせるフレーズが飛び出し、また途中でドゥルー・ヒルの90sヒット“Tell Me”のサビが口ずさまれるのもR&Bファンに憎い仕掛け。Apple Music限定でミュージック・ビデオも公開中だ。

この9月発売となるエステルの新作『Lover’s Rock』は、ただのレゲエ・アルバムになるのではなく、アフロ・ビートやソカといった音楽も取り入れ、R&Bやヒップホップと共に融合させた作品になるという。つまり、父方のカリブの血だけでなく、母方のアフリカ(セネガル)のルーツも反映させ、現代的なテイストを加えて聞かせることになる。

これは制作陣からも明らかで、“Love Like Ours”を手がけたスーパー・ダップス(Supa Dups)は、エステルの“Come Over”を手がけた人物でもあるが、近年はドレイクの大ヒット作『Views』にも貢献した。また、“Better”を手がけたのは、アリアナ・グランデやジェニファー・ハドソン、ニーヨなどのプロデュースで知られるハーモニー・サミュエルズ(Harmony Samuels)。“Better”の終盤の展開は、アフロ・ポップを現行ヒップホップやトロピカル・ハウス等のテイストと共に今様に昇華し、英国シーンで流行中の「アフロ・スウィング」とも共振するところだが、ハーモニーはナイジェリアのルーツを持つ英国人であり、以前に彼が手がけた、デスティニーズ・チャイルド再集結ということでも話題になったミシェル・ウィリアムス“Say Yes”は、ナイジェリアの霊歌を取り入れたアフロ・ポップ・ナンバーだった。

他にも『Lover’s Rock』には、フージーズのプロデュースなどで知られ、過去にエステルとも組んだジェリー・ワンダ(Jerry Wonda)、同じくエステルの“Conqueror”などを手がけたことがあるほか、リック・ロス、フレンチ・モンタナ、リル・ウェインなどをプロデュースしてきたリーファ(Reefa)らが参加しているとのこと。