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ミーク・ミルが保釈後初のEPを発表 スウィズ、ジェレマイ、ミゲルら参加 [全曲フル試聴可]

Meek Mill - Legends Of The Summer EP

保護観察違反による実刑判決を受けるも、担当裁判官の「個人的な恨み」による判決だとして、ペンシルバニア州知事までも不当だと声を上げるなど社会的関心を集めたフィラデルフィアの人気ラッパー、ミーク・ミル(Meek Mill)が、保釈後初のリリースとなるEP『Legends Of The Summer』を6日に発表した。

リック・ロス(Rick Ross)率いるMaybach Music Groupの看板ラッパーであり、ニッキー・ミナージュとクリス・ブラウンをゲストに迎えた“All Eyes On You”は全米シングル総合チャートで最高21位を記録、同曲を収録した2015年作『Dreams Worth More Than Money』は全米アルバム総合チャートで初登場1位となるなど、活躍しているミーク・ミル。しかし昨年11月、度重なる保護観察違反について有罪となり、2年~4年の懲役を命じられ、11月8日から収監された。これには担当裁判官の行動や判断に「不適切」なものがあると指摘され、多くの著名人も批判の声を上げることに。そして今年4月、フィラデルフィア地区検事長がペンシルベニア州最高裁判所に働きかけたことにより、最高裁が保釈を命じ、4月24日についに保釈された。

仕事のためのペンシルベニア州外への渡航も認められ、5月にはマイアミのヒップホップ音楽フェスティバル〈Rolling Loud Festival〉にサプライズ出演、さらに6月には米BET放送でオンエアされる〈BET Awards〉で新曲パフォーマンスを披露して復帰を印象付けたミーク・ミル。この〈BET Awards〉で披露された“Stay Woke”を含む、全4曲のEP『Legends Of The Summer』が7月6日にリリースされた。

司法システムに対する問題提起から、警察による行き過ぎた暴力、銃社会の問題といったアメリカにおける社会問題を語る“Stay Woke”には、〈BET Awards〉でのパフォーマンス同様に人気R&Bシンガーのミゲル(Miguel)が参加。クリス・ブラウン、ティナーシェ、タイ・ダラー・サインらのプロデュースで知られるプリンス・クリシャン(Prince Chrishan)とヒットメイカ(Hitmaka)のコンビが手がける“Dangerous”には、数々のヒットを放ったR&Bシンガーのジェレマイ(Jeremih)、そしてミーク・ミルとは同じフィラデルフィア出身の若手シンガー/ラッパー、ピーエンビー・ロック(PnB Rock)が声を交える。また冒頭を飾る“Millidelphia”は、スウィズ・ビーツ(Swizz Beatz)がプロデュースしているほか、“1am”は同じRoc Nationのジャリル・ビーツ(Jahlil Beats)が手がけた。なお“1am”のサビでミーク・ミルは、彼の収監中に支援を表明していたジェイ・Zの99年曲“Do It Again (Put Ya Hands Up)”を参照している。

無事に音楽活動を再開させたミーク・ミルだが、あくまでも保釈中であり、法的な問題はまだ片付いていない。問題の担当裁判官ジェニス・ブリンクリーは、ミーク・ミルの件を引き続き担当することも明らかになっている。

昨年11月、ミーク・ミルは度重なる保護観察違反について有罪判決を受けるが、保護観察官と州検察官のいずれも懲役の必要性無しと言っているにも拘わらず、ブリンクリー裁判官はこれを無視して実刑判決を下したとされている。特にミーク・ミルの弁護士は、ブリンクリー裁判官が個人的にミーク・ミルに接触し、ボーイズIIメンのヒット・バラード“On Bended Knee”をカバーするよう求めたり、ミーク・ミルが現在マネジメント契約を結んでいるRoc Nationとの契約を破棄し、判事の友人とマネジメント契約を結ぶよう要求するなど、「プロフェッショナルとしての一線を越え」る行動があったとコメント。これらの要求を断ったために、ブリンクリー裁判官は故意に保護観察期間を延ばしたり、私怨から実刑判決を強行したのだ、と弁護士側は主張した。

ブリンクリー裁判官の判決は不適切だとするこうした告発により、ヒップホップ界の王、ジェイ・Zを始め、R&Bスターのクリス・ブラウン、ハリウッド俳優としても活躍するタイリースといったアーティストたちから、コリン・キャパニック、ペンシルバニア州知事、フィラデルフィア・セブンティシクサーズのオーナーなど多くの著名人から判決への批判の声が上がり、地元フィラデルフィアでの抗議運動にはフィラデルフィア・イーグルスの選手たちも駆けつけるなど、この問題には社会的な関心も集まっていったが、ミーク・ミルを取り巻く状況は変わらなかった。

しかし今年3月、フィラデルフィア地区検事長ラリー・クラズナーがブリンクリー裁判官に「有罪判決は撤回されるべき」と主張、これをペンシルベニア州知事が支持した。ブリンクリー裁判官は保釈請求を幾度も却下したが、クラズナー検事長は4月にペンシルベニア州最高裁判所へ申し立てを行い、これを受けて最高裁が保釈を命じ、4月24日についに保釈。これにはジェイ・Zや、フィラデルフィア・セブンティシクサーズのオーナー、さらにはニューイングランド・ペイトリオッツなど多くの支援者たちが歓喜の声を上げた。

裁判官が権力を濫用したのではとの疑惑があることから、社会的な関心も集まったこのミーク・ミルの事件だが、一部報道によれば、Amazon Primeでドキュメンタリーが製作される予定だという。ジェイ・Zがエグゼクティヴ・プロデューサーを務め、アメリカの司法制度の問題にも光を当てるような内容が考えられているようだ。

1. Millidelphia (feat. Swizz Beatz) [prod. by Swizz Beatz]

2. Dangerous (feat. Jeremih & PnB Rock) [prod. by Prince Chrishan & Hitmaka]

3. 1am [prod. by Jahlil Beats]

4. Stay Woke (feat. Miguel) [prod. by Mike DZL]