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XXXテンタシオン、生前に撮影した「サッド」のビデオが公開 自身の葬式に参列

XXXTentacion - SAD!

先日、20歳の若さでこの世を去った新鋭ラッパー/シンガー、エクスエクスエクステンタシオン(XXXTentacion)の楽曲で、訃報の影響で最新の6月30日付全米シングル総合チャートで1位となった“SAD!”のミュージック・ビデオが公開になった。

虚無的かつ内省的で、ドラッグや自殺、傷心を歌う「エモ・ラップ」の代表格として若者を中心に大きな支持を得た若手ラッパーのエクスエクスエクステンタシオンは、今年3月に発表した最新作『?』が全米アルバム総合チャートで初登場1位となるなど、今後のさらなる活躍が期待されていた中、現地時間で今月18日月曜の午後、フロリダ州ブロワード郡で何者かに銃で撃たれ、亡くなった。

『?』からのリード曲となる“SAD!”は、『?』発売時にも全米シングル総合チャートで7位まで上昇するなど人気の曲だったが、エクスの死後、ダウンロード・セールスや音楽ストリーミング・サービスにおける再生回数が急増。米Billboard誌によると、“SAD!”のダウンロード・セールスは前週比で659%増となり、最新の6月30日付の米ダウンロード・セールス・チャートで5位に再浮上。加えて、ヒップホップと相性の良い音楽ストリーミング・サービスにおいては、再生回数が前週比で264%増となり、米ストリーミング・チャートで今週1位に。特にストリーミングでは、音楽ストリーミング・サービスのSpotifyにおける単日の再生回数で歴代1位となる新記録を打ち出すほどの勢いで、全米シングル総合チャートにおいても前週52位から一気に1位へと駆け上った。

こうした中、このエクスエクスエクステンタシオンの“SAD!”のオフィシャル・ミュージック・ビデオがついに登場。監督を務めたJMPことジェイムズ・ペレイラによると、2ヵ月前に撮影されていたものだというが、驚くべきはその内容で、エクスが自身の葬式に参列するという内容だ。ストーリーやクリエイティブ・ディレクションはエクス自身が担当しており、ペレイラ監督は、Twitterでファンからの質問に答える形で、このストーリーについて死後に手を加えてはいないとしている。

ビデオでは、自身の葬式に現れ、棺の中で眠る自分自身とエクスエクスエクステンタシオンが向かい合う。そして暗闇の中で椅子に座ってうなだれるエクスに対し、何者かがメッセージを語りかける場面が挿入されており、「おまえは愛を世界中に届けることになる」、「世界は変化を求めている。人間は愛を学ばなければならない。破壊するのではなく、和解しなくてはならない」といったメッセージと共に、「おまえの最大の敵は、おまえ自身なのだ」、「おまえは理解しなければならない。おまえの精神の力を」と呼びかけられる。棺にいるエクスは、“過去の自分”であり、これと闘いというストーリーとなっているようだ。最後は「自分自身との戦いによく勝った。おまえの内なる悪魔は、おまえの奮闘を讃えたようだ。これで満足か?」というメッセージと共に椅子に座っていたエクスが立ち上がり、映像は幕を閉じる、という内容だ。

自身の葬式に参列するという設定は、過去の自分との対峙、新しい自分への変化を描くためのものだったようだが、奇しくもエクスエクスエクステンタシオン自身が公開前に20歳の若さで亡くなったこともあり、映像の内容は大きな衝撃を与えている。このミュージック・ビデオは、公開から12時間ほどですでに2000万回以上も再生されており、YouTubeのビデオ再生回数でさらなる記録を打ち立てる可能性もありそうだ。

なお、現地時間で6月27日水曜には、フロリダ州のバンクアトランティック・センターで追悼式が開催。亡くなった直後にロサンジェルスで行われたキャンドルライト・メモリアルは、1000人ものファンが集まり、暴動に発展する騒ぎになったことも報じられたが、追悼式にも数千人のファンが訪れたと報じられている。この追悼式には、リル・ウージー・ヴァート(Lil Uzi Vert)やピーエンビー・ロック(PnB Rock)といったラッパーたちも駆けつけたという。

エクスエクスエクステンタシオンの死については、警察側は、強盗殺人に巻き込まれたと見て捜査をしており、22歳の男性が容疑者として先週逮捕された。警察は、今回の事件について事情を知っていると見て別の22歳の男性の行方も追っているという。