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ダンジョン・ファミリーのジョイが12年ぶり新作を発表 ジョージア・アン・マルドロウらも参加

Joi - S.I.R. Rebekkah Holylove

オーガナイズド・ノイズ、アウトキャスト、グッディ・モブらによるアトランタの音楽集団ダンジョン・ファミリー(Dungeon Family)の一員であり、一時期はルーシー・パールのメンバーだったことでも知られる女性ソウル・シンガー/ファンカーのジョイ・ギリアム(Joi Gilliam)が、実に12年ぶりの新作となる『S.I.R. Rebekkah Holylove』を22日に発表した。

テネシー州ナッシュビル出身のジョイは、TLCなどのプロデュースで知られるダラス・オースティンにその才能を見込まれ、アトランタに活動を拠点を移し、ダラス・オースティンの全面プロデュースで1994年にデビュー・アルバム『The Pendulum Vibe』を発表。後のエリカ・バドゥ、ディアンジェロらによるニュー・クラシック・ソウル~ネオ・ソウル・ムーヴメントの先駆け的な音楽性で高い評価を集め、マドンナが1994年に発表した『Bedtime Stories』でダラス・オースティンを採用したのは、マドンナが『The Pendulum Vibe』を聴いたためだと言われるほど。ジョイは当時、カルヴァン・クラインの広告に採用された黒人女性モデルの先駆けにもなったが、これもマドンナの口利きがあったという。また、『The Pendulum Vibe』収録の“Freedom”は、1995年に公開された映画『パンサー』のテーマ曲としてリメイクされ、アリーヤ、TLC、アン・ヴォーグ、メアリー・J.ブライジ、SWVといった女性アーティストたちが集結して歌われたことでも話題を呼んだ。

1997年にはセカンド・アルバム『Amoeba Cleansing Syndrome』をリリース予定だったものの、当時所属していたEMIが閉鎖された影響でお蔵入り、2001年には脱退したドーン・ロビンソン(Danw Robinson)の後釜としてルーシー・パール(Lucy Pearl)に加入するも、ルーシー・パール自体の活動がすぐに終了するなどの不遇にもあったが、2002年には『Star Kitty’s Revenge』、2006年には『Tennessee Slim Is The Bomb』と自身のアルバムを発表、またアウトキャストを始めとしたダンジョン・ファミリー勢の作品から、ジョージ・クリントン率いるPファンク・オール・スターズらからその歌声が求められるなど順調に活動していた。

2007年頃から活動ペースが下がり、表舞台ではあまり名前を見かけなくなったが、2014年にはアウトキャストの世界ツアーにバックコーラスとして姿を見せたほか、“Bang Bang”、“Faith”などアリアナ・グランデ作品を始め、アレサ・フランクリンらの楽曲でバックコーラスを担当。2015年~2016年にはディアンジェロの初来日公演を含むツアーにバックコーラスとして同行し、さらには、デイム・ファンクの『Invite The Light』、ゾーの『SkyBreak』などの作品にゲスト・シンガーとして招かれるなど再び注目を集めるように。また2016年には、オーガナイズド・ノイズのキャリアを讃えたドキュメンタリー『アート・オブ・オーガナイズド・ノイズ』に出演、昨年オーガナイズド・ノイズが発表したEP『Organized Noize』に参加したほか、ラン・ザ・ジュエルズの最新作『Run The Jewels 3』ではオープニングを飾る“Down”でフィーチャーされている。

そしてジョイがついに自身のアルバムでカムバック。今年1月には新曲“Stare At Me”を発表していたが、これに続いて、『Tennessee Slim Is The Bomb』以来12年以上ぶりとなるニュー・アルバム『S.I.R. Rebekkah Holylove』が6月22日に発表された。全10曲となるこのアルバムは、“Stare At Me”を手がけたブルック・ドゥルー(Brook D’Leau)が大半をプロデュースしており、アートワークもブルックの手によるもののようだ。男女デュオのJ・デイヴィ(J*DaVeY)の一員としても知られるブルック・ドゥルーは、個人としてもミゲルやサンダーキャットらのプロデュースで活躍しており、2013年にヒットしたマライア・キャリーとミゲルのデュエット曲“#Beautiful”の制作にも関わった人物だ。

新作『S.I.R. Rebekkah Holylove』には他にも、今年1月にフライング・ロータス率いるBrainfeederと契約したことが発表された鬼才ジョージア・アン・マルドロウ(Georgia Anne Muldrow)、スライ&ロビーのロビーの従兄弟として知られるブラック・シェイクスピア(Black Shakespeare)などが参加しており、制作陣はLA勢が中心となっている。“Kush (All Of Us, Every Single One)”は盟友オーガナイズド・ノイズのプロデュース曲だが、これは彼らのEP『Organized Noize』に収録された“Kush”のジョイ単体バージョンだ。

アルバム・タイトルにある「サー・レベッカ・ホーリーラヴ」とは、これまでもジョイが名乗ってきた「スター・キティ」、「テネシー・スリム」 といった彼女のペルソナのひとつだそうだが、S.I.R.には「Savage, Immortal & Righteous」(獰猛、不死、公正)の意味が込められており、より黒人女性としての彼女のアティチュードを表現した言葉なのだとか。ロックやエレクトロ、ヒップホップなどの要素も飲み込む彼女のファンクネスが詰まった新作にふさわしいタイトルと言えそうだ。

なお、多くのアーティスト、ミュージシャンたちから尊敬を受け、ラブコールを贈られるジョイは、今月22日から配信が始まったNetflixドラマ『Marvel ルーク・ケイジ』第2シーズンに本人役でカメオ出演している。彼女は、ルーシー・リューが監督を務めたことでも話題の1話(第1シーズンから数えて14話)に出演しており、同ドラマの音楽を手がけるアリ・シャヒード(Ali Shaheed)とエイドリアン・ヤング(Adrian Younge)のプロデュースによる新曲“Love You Forever Right Now”を劇中で披露している。『S.I.R. Rebekkah Holylove』には未収録となるこの新曲は、サウンドトラック『Luke Cage: Season 2 (Original Soundtrack Album)』(日本未配信)に収録されている。

1. Ruler (Good Witch) [prod. by Brook D’Leau]
2. Berlin [prod. by Joi Gilliam & Brook D’Leau]
3. The Edge [prod. by Joi Gilliam & Brook D’Leau]
4. No Grey Matter (Not Because You Owe Me) [prod. by Brook D’Leau & Black Shakespeare]
5. It Is Best [prod. by Brook D’Leau]
6. Kush (All Of Us, Every Single One) [prod. by Organized Noize]
7. Black Magic Potion [prod. by Brook D’Leau & Georgia Anne Muldrow]
8. Give It All You Got (Be Fearless In Your Youness 1) [prod. by Peace Galaxy & Crystal Meth]
9. Stare At Me (Be Fearless In Your Youness 2) [prod. by Brook D’Leau]
10. Kingless Queen [prod. by Joi Gilliam]