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「ウェイク・ミー・アップ」のアロー・ブラック、アヴィーチーとの未発表曲について語る

Aloe Blacc

世界各国で1位を獲得した2013年の“Wake Me Up”でアヴィーチー(Avicii)とコラボレーションした米ソウル・シンガーのアロー・ブラック(Aloe Blacc)が、アヴィーチーと録音したものの未発表に終わっている楽曲の存在について語った。

2010年に発表した“I Need A Dollar”が欧州を中心にヒットを記録したアロー・ブラックだが、2013年にアヴィーチーの“Wake Me Up”のボーカルに抜擢されたことで一躍有名に。その後メジャー・レーベルへの移籍が決定し、メジャー・デビュー・アルバムとなった『Lift Your Spirit』からは、エルトン・ジョンの名曲“Your Song”の一節を借用した“The Man”が全英シングル・チャートで1位、全米でも最高8位を記録するヒットとなったほか、“Wake Me Up”のアコースティック・バージョンも人気を博し、『Lift Your Spirit』は2015年のグラミー賞にノミネートを受けるなど成功を収めた。また、それまではヒップホップ勢との共演の多かったアロー・ブラックだが、“Wake Me Up”以降はゼッドティエストなどダンス系アクトからのゲスト参加のオファーも増え、ファン層を拡大させている。

まさに“Wake Me Up”で新たなステージに立ったアロー・ブラックが、今年4月に28歳の若さで急死したアヴィーチーについて口を開いた。米Billboard誌のインタビューの中で、アヴィーチーの逝去について訊ねられると、「まず、アヴィーチーはとても才能のあるアーティストだったということを言いたい。そして音楽の世界に消えることのない痕跡を遺したんだ。僕と出会う前の作品によって、そしてもちろん僕らで制作した音楽によってもね」とアヴィーチーの才能を讃えながら彼の急死を偲んだ。

そしてアロー・ブラックは、アヴィーチーとは4曲をレコーディングしたことを明かしており、そのうち1曲が“Wake Me Up”だが、残りの3曲は未発表のままだという。その3曲の未発表曲のうち、「1曲は、“Wake Me Up”とはまったく違うヴァイブの曲」で、また「もう1曲は、ナイル・ロジャースと制作したもので、“Wake Me Up”よりもファンキーな曲」だと振り返った。これら未発表曲が今後リリースされるかどうかについては、「自分にはまったく分からない。遺族に任せている」と回答した。

アロー・ブラックは、『Lift Your Spirit』発表後も、2015年には映画『栄光のランナー 1936ベルリン』に提供した“Let The Games Begin”や、クリスマスEP『Christmas』をリリース。そして2016年からは、“Broke”、“Live My Life”、“Real Slow”、“King Is Born”にルイ・アームストロングの“What A Wonderful World”のカバー、そして今年に入って“Make Way”、“Brooklyn In The Summer”と、シングルを次々と発表してきたが、いよいよ年内にニュー・アルバムをリリース予定。この新作は、アメリカの各都市の音楽の歴史を掘り下げる40分のドキュメンタリー映画『America’s Musical Journey』のホストとして、各都市を巡った影響が現われた作品になっているという。

「映画では、ニューオーリンズでジャズの話をするところからアメリカの音楽のルーツを語っていくことができた。メンフィスではブルースとロックンロール、デトロイトではソウルについて語っている」、「ニューオーリンズでは、ドクター・ジョンと会って、彼がニューオーリンズで築いた歴史を学んだんだ。ジョン・バティストとも会ったよ。それからシカゴではラムジー・ルイス(ラムゼイ・ルイス)と会った。僕はジャズの大ファンでね。ヒップホップをやってた頃は、悪びれもせずジャズをサンプリングしていたものだけど(笑)、中でもラムジーは好きなジャズ・ミュージシャンなんだ。彼はモーリス・ホワイトに影響を与え、それがきっかけで彼はアース・ウィンド&ファイアーを始めることになる。この点が特に僕にとって重要なポイントだ。彼の作り出したジャズは、アースだけじゃなく他のグループにも影響を与えているんだ」とアロー・ブラックは熱弁。今年2月に、『America’s Musical Journey』のための曲としてライブ音源の形で発表された“My Story”も、こうした旅の中で生まれ、特にゴスペルの聖歌隊やフォーク歌手から、マイアミで会ったグロリア&エミリオ・エステファン夫妻らとの出会いに影響されたものだとか。

現在は、5月に発表した最新シングル“Brooklyn In The Summer”のプロモーションに動いており、TV番組でパフォーマンスを披露するなど露出の増えているアロー・ブラックだが、『Lift Your Spirit』に続く新作は、現在もまだ制作中だという。この新作には、『Lift Your Spirit』を全面的に手がけたDJカリル(DJ Khalil)に加え、プッシーキャット・ドールズやジョーダン・スパークスらのヒットを手がけたことで知られるジョナス・ジェバーグ(Jonas Jeberg)らが参加しているとのこと。レーベル側からは「ビッグ・ネーム」の有名プロデューサーとの制作を提案されたものの、「お金や名声じゃなく、音楽を大事にしている人たちと一緒にやりたい。だから自分と近い人たちと制作している」と話している。