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ナイル・ロジャース率いるシックの26年ぶり新作は9月発売に決定

CHIC - It's About Time

ナイル・ロジャース(Nile Rodgers)率いるシック(CHIC)の長らく待たれている新作『It’s About Time』が、9月に発売されることが正式に発表された。

世界的ヒットとなっただけでなく、第54回グラミー賞のレコード・オブ・ザ・イヤーにも輝いたダフト・パンク(Daft Punk)“Get Lucky”への参加をきっかけに、ディスコ~ブギー・ファンク再燃の動きと共に近年再評価されているナイル・ロジャース。若手アーティストからのオファーも殺到するなど勢いに乗る中、ナイル・ロジャースがここ数年をかけて制作に打ち込んでいるのが、現在も「シック featuring ナイル・ロジャース」名義でライブ活動を続けているシックの新作だ。

70年代に「おしゃれフリーク」(“Le Freak”)、「グッド・タイムス」「ダンス・ダンス・ダンス」といったヒットを生んだことで知られる同グループだが、ナイル・ロジャースは、2014年末、彼と共に数々のヒットを生んだ故バーナード・エドワーズ(Bernard Edwards)が存命していた70年末~80年代初期頃の「紛失していたシックのアナログ・デモテープ」を発掘したと報告。これを元にシックの新作『It’s About Time』を制作すると発表し、翌2015年3月には、バーナード・エドワーズを始め「オリジナルのコアメンバー全員が演奏している」“I’ll Be There”、そして“Back In The Old School”の新曲2曲をシングルとしてリリース。“I’ll Be There”は23年ぶりに米ダンス・クラブ・ソング・チャートで1位を獲得するなど話題を呼んだ。

だが、当初は2015年6月発売予定としていた新作『It’s About Time』は、60代のナイル・ロジャースの体調面の問題もあり、度重なる延期を繰り返すことに。2016年末には、「史上もっとも影響力のあったディスコであるスタジオ54の40周年」であり、デビュー・アルバム『Chic』発売40周年となる2017年中にリリースすることを約束したものの、ナイルの右腎臓にがんが見つかったことにより延期となっていた。

体調をすっかり快復させたナイル・ロジャースは、2018年内の『It’s About Time』の発売を約束していたが、ついに発売日が決定。1992年3月に発表された『Chic-ism』以来、シックのオリジナル・スタジオ・アルバムとしてはおよそ26年半ぶりとなる『It’s About Time』は、9月7日の発売になることが明らかになった。

このアナウンスに合わせてナイル・ロジャース率いるシックは、イギリスの人気TV番組に出演し、新曲“Boogie All Night”を初披露。2016年に発表したデビュー・アルバム『For All We Know』が高い評価を受けた英新進女性R&BシンガーのNAO(ネイオ)、そしてエイサップ・ロッキーとの“Love$ick”やNAOとの“Firefly”などで知られる英国の22歳気鋭プロデューサー、ムラ・マサ(Mura Masa)がパフォーマンスに参加している。V Magazineのインタビューでは、ディスクロージャーとのコラボレーションでも知られるNAOのファンだったことを明かしており、オファーをするために彼女の連絡先を探し求めたという。

もっとも、この新作『It’s About Time』からの正式なファースト・シングルは、今回お披露目された“Boogie All Night”ではなく、“Till The World Falls”という曲になるとのこと。今年3月に[Abbey Road Studios]のチーフ・クリエイティブ・アドバイザーに就任したナイル・ロジャースは、多くのレコーディングをここで行った模様で、実際に「イギリスではいろんな英国の新人アーティストと一緒になったんだ」と話している。

最終的なゲスト参加アーティストはまだ分からないものの、これまでブルーノ・マーズ(Bruno Mars)、アンダーソン・パーク(Anderson .Paak)、ミゲル(Miguel)、ジャネル・モネイ(Janelle Monáe)らや、クレイグ・デイヴィッド(Craig David)、ディスクロージャー(Disclosure)、ジョージャ・スミス(Jorja Smith)、レイ・ブラック(Ray BLK)、ステフロン・ドン(Stefflon Don)といった英国勢の名前が挙がってきた。また先日急逝したアヴィーチー(Avicii)も生前にレコーディングに参加したことを認めている。

『It’s About Time』のアートワークは、V Magazineのグレッグ・フォーリーがディレクションを務めており、1977年のシックのデビュー作『Chic』をオマージュしたものになっている。発売日の9月7日は、同じく80年代にディスコ・ヒットを放ったチェンジ(Change)の33年ぶり新作『Love 4 Love』も同日発売を予定している日でもあり、ディスコ・ファンにはたまらない日となりそうだ。

なおナイル・ロジャースは、『It’s About Time』の制作に時間がかかったことについて、制作中にデヴィッド・ボウイ、そしてプリンスが亡くなったことで、コンセプトを変えたり、一部の歌詞を変更したりといった方向転換を何度かしたためだとV Magazineに明かしている。