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ビヨンセ&ジェイ・Zがコラボ・アルバムをサプライズ発表 日本のバンドもサンプリング

The Carters (Beyoncé and JAY-Z) - Everything Is Love

4年ぶりの夫婦合同ツアーを現在行っているビヨンセ(Beyoncé)とジェイ・Z(JAY-Z)のスター・カップルが、ザ・カーターズ(The Carters)名義で初のコラボレーション・アルバム『EVERYTHING IS LOVE』を突然リリースした。

2014年6月から9月にかけて行われた〈On The Run Tour〉以来となる夫婦合同ツアー〈OTR II Tour〉を6月6日の英カーディフ公演からスタートさせたジェイ・Z&ビヨンセ。昨年の時点でジェイ・Zとビヨンセの純資産を合わせると11億6000万ドル(およそ380億円)にもなるとフォーブス誌に報じられたビリオネア夫婦によるコラボレーション・アルバムは、2014年の時点からレコーディングが噂されており、2016年5月にはこのコラボ・アルバムが完成したと一部で報じられたこともあったものの、発表されることがなかったため、都市伝説のような状態だった。

とは言うものの、2016年のビヨンセの『Lemonade』、昨年発表されたジェイ・Zの『4:44』、そしてふたりのジョイント・アルバムの三部作になっているのでは?との憶測も絶えず、長らく期待されてきた夫婦コラボ。昨年ジェイ・Zは、この噂について、実際に制作に取り組んでいたことを認めたものの、「俺たちは一緒に音源を作っていて、そこから『Lemonade』が生まれたんだ。彼女は(共同制作から)離れて、自分の作品に取り組むことにした。彼女が先に出すべき、彼女が先に世界に真実を伝えるべきだって思ってたんだよ」と、結果的にそれぞれのソロ作品に帰結し、実現しなかったことを明かしていた。

それゆえ、現地時間で6月16日土曜の午後に登場したザ・カーターズEVERYTHING IS LOVE』は、まさにサプライズだ。16日当日に行われたロンドン公演の中で「アルバムが出ました」と発表して観客を驚かせたこのコラボ・アルバムは、全9曲を収録。およそ38分の内容となる。現時点では、ジェイ・Zら主導による体制で2015年春から新スタートを切った定額制ストリーミング・サービスのTIDAL限定でのストリーミング配信というリリースとなっている。TIDALは日本ではサービスを開始していないが、ビヨンセの『Lemonade』やジェイ・Zの『4:44』などもTIDALでの先行配信後に、後日一般発売されたため、これを期待したいところ。

この『EVERYTHING IS LOVE』からは、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)がプロデュースで関わり、ミーゴスのオフセット(Offset)とクエヴォ(Quavo)が声を交えた“APESHIT”のミュージック・ビデオが公開されており、これがリード・シングルの扱いとなるようだ。アルバムのアートワークも、このビデオからの静止画が使用されている。また、アルバムには未収録となる“SALUD!”という曲が別にシングルとして発表されており、これもTIDAL限定配信となる。

“SALUD!”は、ザ・ゲームやファット・ジョーらのプロデュースで知られるクール&ドレー(Cool & Dre)がプロデュースで関わった曲だが、クール&ドレーは『EVERYTHING IS LOVE』でも、ビヨンセの地元ヒューストンのエリアコードを冠した“713”など3曲のプロデュースに関与。なお、“713”ではハイエイタス・カイヨーテ(Hiatus Kaiyote)の“The World It Softly Lulls”がサンプリングされているようだ。また、同じくクール&ドレーが関わった“BLACK EFFECT”では、日本の伝説的ロック・バンド=フラワー・トラヴェリン・バンド(Flower Travellin’ Band)の73年作『Make Up』に収録された“Broken Strings”がサンプリングされている。

ファレルは、“APESHIT”に加えて“NICE”という曲のプロデュースも手がけており、こちらではファレルの声も聞くことができる。アルバムには他にも、エミネムの“Not Afraid”やリアーナ&ドレイクの“Work”といった全米ナンバーワン・ヒットを手がけたボーイ・ワンダ(Boi-1da)、ケラーニらのプロデュースで知られるジャハーン・スウィート(Jahaan Sweet)、ジャネット・ジャクソンやクリス・ブラウンなど数多くのR&Bアーティストを手がけてきたDマイル(D’Mile)、ジェイ・Zやドレイクらを手がけてきたヴァイナルズ(Vinylz)、ビヨンセの〈The Formation Tour〉のツアー音楽や、“Sorry”のプロデュースに関わったメロー・X (MeLo-X)などから、ビヨンセのライブにおけるミュージック・ディレクターを務めるデレク・ディクシー(Derek Dixie)や、ジェイ・Zが“Roc Boys”でサンプリングしたメナハン・ストリート・バンドのリオン・マイケルズ(Leon Michels)、さらにはTV オン・ザ・レディオのデイヴ・シーテック(Dave Sitek)と、多彩な顔ぶれが集まっている。

ゲスト・アーティストはいないが、“BOSS”ではソングライターとして関わっているタイ・ダラー・サイン(Ty Dolla $ign)が声も交えているほか、アルバムのオープニングを飾る“SUMMER”には、ジャマイカのダンスホール・シーンにおけるベテラン集団ストーン・ラヴ(Stone Love)のローリー(Rory)の名前もある。ジェイ・Zとビヨンセは今年3月、〈OTR II Tour〉のプロモーション用の映像をジャマイカで撮影しており、コンサート内のビジュアルとしても使用されている。

ジェイ・Zとビヨンセは、コンサートの中で「Love never changes」、「Love is universal」などという言葉と共に昨年誕生した双子の姿を見せたほか、今年結婚10周年を迎えるふたりがバウ・リニューアル(誓いの更新)を行っている様子を明かしている。『EVERYTHING IS LOVE』の中では、『Lemonade』、『4:44』で言及されていたジェイ・Zの不貞、謝罪などにも触れられており、ビヨンセが「あなたが変わってくれるって信じている」と歌う部分もあり、以前から指摘されていたようにこれらは三部作として構成されており、この『EVERYTHING IS LOVE』をもって完結したのではと見られている。

1. SUMMER [prod. by Cool & Dre, Beyonce & JAY-Z / co-prod. by El Michels / add'l vocals by Rory from Stone Love]
2. APESHIT [prod. by Pharrell, Beyonce & JAY-Z / add'l vocals by Offset & Quavo]
3. BOSS [prod. by D’Mile, Beyonce & JAY-Z / add'l prod. by Derek Dixie, MeLo-X & Mike Dean / add'l vocals by Ty Dolla $ign]
4. NICE [prod. by Pharrell, Beyonce & JAY-Z / add'l vocals by Pharrell]
5. 713 [prod. by Cool & Dre, Beyonce & JAY-Z / add'l prod. by 808-Ray]
6. FRIENDS [prod. by Boi-1da, Jahaan Sweet, Beyonce & JAY-Z / co-prod. by NAV & Sevn Thomas]
7. HEARD ABOUT US [prod. by Boi-1da, Jahaan Sweet, Vinylz, !llmind, Beyonce & JAY-Z]
8. BLACK EFFECT [prod. by Cool & Dre, Beyonce & JAY-Z] 9. LOVEHAPPY [prod. by Dave Sitek, Beyonce & JAY-Z]
 

World It Softly Lulls sampled on Beyoncé x Jay Z track 713 streaming at @tidal

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