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90年代ネタで人気の英R&Bシンガー、エンジェルが5年ぶり新作を発表

Angel - Woman

数々の名曲をサンプリングし、90年代R&Bへのオマージュを強く打ち出しているイギリスのR&Bシンガー/プロデューサー、エンジェル(Angel)が、オリジナル・アルバムとしては5年以上ぶりとなる新作『Woman』を8日に発表した。

本名をサイラク・チャールズ(Sirach Charles)というエンジェルは、1987年生まれのR&Bシンガー/プロデューサー。父親が70年代にボブ・マーリーやデニス・ブラウンらとも共演したというレゲエのセッション・ミュージシャンだったこともあり、楽器やレコーディングスタジオもある家で育ち、ピアノ、ギター、ドラムは独学で身につけるなど自然とミュージシャンを目指すように。父親の意向で兄弟姉妹を中心としたグループ=チャールズ・ファミリーで音楽活動を始め、このグループはBBCのドキュメンタリー番組にも取り上げられたという。

しかしある日突然、強盗・誘拐・不法火器の所持などの容疑者として逮捕され、彼の人生は大きく変わる。後に誤認逮捕であったことが分かり、全ての容疑について無罪判決が下ったが、判決が下るまでの8ヶ月間、人の目を避けるかのように音楽制作に没頭。この時に制作した楽曲が注目されて音楽出版契約のオファーが届き、元ミスティークのアリーシャ・ディクソン、ピクシー・ロットらの楽曲制作に携わるように。中でも2010年に発表されたロール・ディープ(Roll Deep)の“Green Light”は全英シングル・チャート1位の大ヒットとなった。こうしたソングライターとしての成功により、英Island Recordsとのメジャー契約を獲得。2013年にデビュー・アルバム『About Time』が発表され、アルバムからは“Wonderful”が全英シングル・チャート最高9位のヒットを記録した。

そして6月8日に発表されたのが、『About Time』以来、およそ5年2ヵ月ぶりとなるニュー・アルバム『Woman』だ。前作『About Time』でも、ジュニア・マフィア+ノトーリアス・B.I.G.の“Get Money”をサンプリングした“Paid In Full”といった曲があったが、こうした90年代R&B~ヒップホップ路線は2016年に発表されたEP『HER』で拡大。キース・スウェット、ボビー・ブラウン、シスコ、ジェイドといった90年代を中心としたR&Bヒットを時に大胆に引用し、今様のトラップ・ビートと組み合わせることで新たなファン層を拡大していった。

今回発表された『Woman』も、リード・シングルの“Nothing Wrong”で、R.ケリーの“Bump N’ Grind”から「I don’t see nothing wrong…」というフレーズを拝借しているほか、終盤にはR.ケリー&パブリック・アナウンスメントの“Honey Love”をサンプリング。他にも、マーク・モリソンの90年代ヒットを意識した曲名の“Return Of The Mackin’”でフェイス・エヴァンスの“Soon As I Get Home”を、“No Flutes”では、スティーヴィー・ワンダーねたとして有名なクーリオの全米ナンバーワン・ヒット“Gangsta’s Paradise”を使用。その他の楽曲でも、ブライアン・マックナイトやボーイズIIメン、アッシャーなどを想起させる90年代R&B色をにじませる場面が多々あり、2010年代型のトラップR&Bのファンだけでなく、90年代R&Bファンにも響くような楽曲が並ぶ。

プロデュースを担当するのはそのほとんどがエンジェル自身だが、リル・キムと同ネタ使いとなったアリアナ・グランデ“Right Here”などのプロデュースで知られる英国出身のハーモニー・サミュエルズ(Harmony Samuels)、エミネムからニーヨ、ジャスティン・ビーバーまで手がけるネフュー(Theron “Neff-U” Feemster)らも制作で参加しており、エンジェルのR&Bシンガーとしての魅力を引き出している。

またゲスト・アーティストには、“Fine China”などクリス・ブラウン楽曲のソングライターとして活躍する一方、ニーヨ、ザ・ゲーム、アウトキャストのビッグ・ボーイから日本のAIまでその歌声が求められる米R&Bシンガーのエリック・ベリンジャー(Eric Bellinger)、アメリカでの所属レーベルであるMotown Recordsのレーベルメイトになる新進ラッパーのチャズ・フレンチ(Chaz French)や、ドレイクの大ヒット作『More Life』への参加も話題になった英ラッパーのギグス(Giggs)、そしてウェストロンドンの新進R&B~ヒップホップ・トリオ=ウェスタン(WSTRN)のメンバーであるヘイル(Haile)らが参加している。事前情報では、Motownとの契約時からコラボレーションの話が出ていたスウィズ・ビーツ(Swizz Beatz)も参加しているとされていたが、スウィズの名前は見当たらず、不参加に終わったようだ。

1. Woman (Intro) [prod. by Sirach 'Angel' Charles]
2. No Flutes (feat. Eric Bellinger) [prod. by Sirach 'Angel' Charles]
3. Thug Juice [prod. by Sirach 'Angel' Charles]
4. Fly (feat. Giggs & Haile WSTRN) [prod. by Sirach 'Angel' Charles / co-prod. by Razor]
5. Nothing Wrong [prod. by Sirach 'Angel' Charles / add'l prod. by Sam Adebayo]
6. Return Of The Mackin’ [prod. by Harmony Samuels]
7. Night Shift [prod. by Sirach 'Angel' Charles / co-prod. by Razor]
8. Woman [prod. by Sirach 'Angel' Charles]
9. Patience [prod. by Sirach 'Angel' Charles]
10. Love House [prod. by Sirach 'Angel' Charles]
11. Waiting For You [prod. by Sirach 'Angel' Charles]
12. Makin’ Up [prod. by Sirach 'Angel' Charles]
13. Risk It All [prod. by Theron "Neff-U" Feemster & Priscilla Renea]
14. More (feat. Chaz French) [prod. by Sirach 'Angel' Charles]