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カニエ・ウェスト、新作『ye』が全米アルバム・チャート初登場1位に 8作連続

Kanye West - ye

カニエ・ウェスト(Kanye West)が事前の予告どおり6月1日に発表したおよそ2年ぶりの新作『ye』が、大方の予想どおり全米アルバム総合チャートで初登場1位を獲得した。

今年4月にTwitterアカウントを復活させ、「6月1日」に「7曲」入りの新作をリリースすると宣言していたカニエ・ウェストは、その予告どおり6月1日にニュー・アルバム『ye』を発表。一部の曲についてはリリース日に完成したと言われており、またアルバムのアートワークは発売直前にワイオミング州ジャクソンホールで行われたリリース・パーティの際にカニエ・ウェストがiPhoneで撮影したワイオミングの山々を写した風景写真が使用されているなど、直前まで制作が続けられたという。

カニエ・ウェストの2年ぶりの新作ということもあって大きな話題となり、リリース直後にはApple Music、Spotifyのそれぞれのアメリカにおけるチャートで全7曲がトップ7を占めるなど反響も大きかった『ye』は、全米アルバム総合チャートで初登場1位が確実視されていたが、この事前予想どおり、6月16日付の全米アルバム・チャートで初登場1位となった。リリース当時はデジタル配信のみだったカニエ・ウェスト『ye』は、発売1週間でおよそ8万5000枚のダウンロード・セールスを記録。アルバム収録曲がオンデマンド型音声ストリーミング・サービスで再生された回数の1週間の合計はおよそ1億8010万回を記録、これによりおよそ12万ユニット(収録曲の再生回数が1500回=1ユニット、アルバム1枚の売り上げ相当と換算)を稼ぎだしたほか、収録曲の単曲ダウンロードによっておよそ3000ユニット(収録曲10曲のダウンロード・セールスで1ユニット)を記録、総合で1週目およそ20万8000ユニットとなった。

カニエ・ウェストはこれで、ジェイ・Z (JAY-Z)とのコラボレーション作『Watch The Throne』を含め、8作目の全米ナンバーワン・ヒットを獲得。デビュー作『The College Dropout』を除いた全てのアルバムが1位を手にしたことになる。またカニエ・ウェストは、2005年発表のセカンド・アルバム『Late Registration』から8作連続で全米アルバム総合チャート初登場1位となっており、これはエミネム(Eminem)と並んで歴代最多タイとなる。また、ヒップホップ・アーティストによる全米アルバム・チャートでの1位獲得回数でも、ジェイ・Zの14作に続き、エミネムと並んで歴代2位タイとなった。

加えて、ストリーミングによるポイント(SEA)およそ12万ユニット(週間再生回数はおよそ1億8010万回)という記録は、歴代で7番目となる数字。しかし、SEAは収録曲の再生回数が1500回=1ユニットと換算することから収録曲数が多いほうが有利だと見られており、歴代1位となるドレイク『More Life』(およそ25万7000枚ユニット、週間再生回数はおよそ3億8480万回)は22曲を収録、歴代2位はケンドリック・ラマー『DAMN.』(およそ22万7000ユニット、週間再生回数はおよそ3億4060万回)は14曲を収録している一方で、カニエ・ウェスト『ye』は収録曲わずか7曲で歴代7位の記録を達成した。収録曲数で割った平均値では、カニエ・ウェスト『ye』は1曲につきおよそ2570万回再生されたことになる。これは、週間再生回数およそ3億2270万回=およそ21万5000ユニットで歴代3位のストリーミング記録となったJ・コール『KOD』(全12曲)の平均値、1曲あたりおよそ2690万回に次ぐもので、収録曲数で割った平均値としては歴代2位の再生回数となった。

カニエ・ウェストは、この『ye』発表の1週間後となる6月8日に、キッド・カディ(Kid Cudi)とのユニット=キッズ・シー・ゴースト名義でのアルバム『KIDS SEE GHOSTS』も発表しており、2週連続での1位獲得となるか、注目されるところ。また、この『KIDS SEE GHOSTS』の発表に合わせて、『ye』と『KIDS SEE GHOSTS』のCDおよびレコードの発売を公式サイト shop.kanyewest.com で始めている。

なおカニエ・ウェストは、 『ye』の冒頭を飾る“I Thought About Killing You”について、先週7日に「アップデート」が敢行されたことが明らかに。これは、日本では現時点で未配信となる『ye』のクリーン・バージョン(ラジオのエアプレイなどのために放送できない歌詞を削除・変更する編集をしたもの)のみに起きた変化で、終盤に「Sorry but I chose not to be no slave」(あいにく俺は、奴隷にならないって自分で選択したんだ)という1ラインが加わっているというもの。カニエ・ウェストは、5月1日に公開されたTMZのインタビュー動画の中で「400年も奴隷だっただなんて、そう選択したように思える」と発言し大批判が巻き起こったが、この後にアルバム全体を作り直したことが先日明らかになっており、この新たに加わったラインは、奴隷制に対する自身の問題発言を意識したもの。カニエ・ウェストは、2016年2月に発表した前作『The Life Of Pablo』において数回に渡って内容の「アップデート」を行い、「進化し続ける、生きたアート・プロジェクト」としていただけに、リリース直前まで制作が続けられたという 『ye』についても前作と同様のアップデートが図られる可能性も十分にある。