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タリブ・クウェリ、長年の盟友リースと訴訟トラブルになっていたことが明らかに

Talib Kweli & RES

ニューヨークのベテラン・ラッパー、タリブ・クウェリ(Talib Kweli)が、彼の作品のほとんどに参加している女性シンガーで、共にアイドル・ウォーシップ(Idle Warship)というユニットでも活動したリース(RES)と訴訟トラブルに発展していたことが明らかになった。

フルネームをシャリース・バラード(Shareese Ballard)というリースは、2001年に『How I Do』でデビューし、ジャジーなバンド・サウンドをベースに、ソウル、ヒップホップや、トリップホップ、ロック、インディ・ポップなどを織り交ぜたオルタナティヴで洒脱な音楽性が話題になった女性シンガー・ソングライター。同じマネジメントだった関係からタリブ・クウェリとはデビュー前から交流があり、タリブ・クウェリとハイ・テック(Hi-Tek)のユニット=リフレクション・エターナル(Reflection Eternal)のデビュー作『Train Of Thought』や2ndアルバム『Revolutions per Minute』を始め、タリブ・クウェリのソロ作である『Quality』、『The Beautiful Struggle』、『Eardrum』、『Gutter Rainbow』、『Gravitas』など、タリブ・クウェリ関連の作品には必ずと言っていいほど名前を見るアーティストだ。

また、タリブ・クウェリは自身のレーベル Javotti Mediaの契約アーティストとしてリースを迎え、彼女のソロEP『ReFried Mac』を発表したほか、リースとのユニット=アイドル・ウォーシップを結成し、アルバム『Habits Of The Heart』をリリースしたり、RZA監督・主演映画『アイアン・フィスト』のサウンドトラックに参加するなど活動。タリブ・クウェリが信頼を置く、盟友と言っていい存在だった。

しかし、ここ数年は共演する姿が見られず、タリブ・クウェリが昨年11月に発表したソロ最新作『Radio Silence』にもリースは不参加だったが、どうやら2016年頃から両者の関係に亀裂が入っていたようだ。

これはリースがTwitter上でタリブ・クウェリを糾弾する発言を始めたことから明らかになったもの。リースは、タリブ・クウェリが結婚しているにも拘わらず複数の女性アーティストにセックスを要求していたと性的ハラスメントがあったことを糾弾したほか、タリブ・クウェリに12曲の音源を渡したものの、予定されていたニュー・アルバム『RESET』を一向にリリースしてもらえず、音源が「人質」になっているため未発表のままになっていると説明。リースは、2016年にクラウド・ファンディングのIndiegogoで『RESET』の自主リリースのためのプロジェクトを立ち上げ、ジル・スコットを始めとした他のアーティストたちからの応援もあり目標額には達したものの、権利的な問題ゆえか、いまだにアルバムは発表されていない。リースは、Javottiと契約したのはアルバムをリリースするためであり、音源を求めて訴訟を行うためではない、と訴えている。

これに対しタリブ・クウェリは反論。Twitter上でやり返しただけでなく、メディアに対して声明を発表している。それによると、「従業員を侮辱し、私が出資したアルバムを提出しなかったため」に、2013年にJavotti Mediaから解雇されていると説明しており、「そもそも彼女は私に1曲も渡していない」と主張。さらに、Indiegogoで新作リリースのためのプロジェクトを立ち上げた際、出資者に対し、タリブ・クウェリのラップをフィーチャーした楽曲をタリブ側の許可なく見返りとして配布し、止めるように言っても無視されたことから、リースに対して訴訟を起こしたという。Pitchforkが手に入れた法廷書類によると、タリブ・クウェリとJavotti Mediaは2016年に、契約不履行および著作権の侵害でリースを訴えている。それによると、リースは新作リリースのためのアドバンスとして2万ドルを受け取ったにも拘わらず、アルバム音源の提出などの義務を果たさなかったほか、タリブ・クウェリのラップをフィーチャーした“You Don’t Know Me”という楽曲を無断でIndiegogoでの出資者に配っていたことが発覚、連絡をしても配布を止めなかったために、著作権を侵害していると認定したという。

またPitchforkの報道では、タリブ・クウェリからの訴訟を受け、2016年9月にはリースが反訴。アルバム音源は確かに提出したと訴えたほか、タリブ・クウェリから性的嫌がらせを受けていたと主張したとのことだが、こうしたセクハラの訴えは内容に具体性が乏しく、要件を満たさないとして却下されたとのこと。タリブ・クウェリの声明でも、「私は断固として、私がセクシャルハラスメントをしたとの申立てを一切否定します」と強調し、タリブ・クウェリがリースに対して起こしている訴訟を取り下げるために、リースは#metooムーブメントを利用しているのだと主張している。タリブ・クウェリ側は先月、和解調停を求める文書を提出しており、リースが1万2000ドルを支払うこと、“You Don’t Know Me”の配布を止めることを条件として求め、Javotti Mediaとの契約は解除されるとしている。

リースはPitchforkの取材に対し、「私の見解では、彼は非常に感情的になっており、そのため記憶に障害が生じている」と回答。自分に都合のいい話を作っているとし、「何もかも悲しい」とした上で、「Javotti Mediaと契約したことを後悔している」と答えた。またTwitterでは、タリブ・クウェリのラップをフィーチャーした“You Don’t Know Me”について「リリース前に彼から許可をもらっている」と主張するなど、双方の見解は真っ向から対立している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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