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カニエ・ウェスト、最新作『ye』は発売1ヶ月前に全て作り直したもの

Kanye West - ye

2年ぶりの新作を予告どおり6月1日に発表したカニエ・ウェスト(Kanye West)だが、この最新作『ye』は、当初予定されていたアルバムをボツにし、およそ1ヶ月前から作り直して生まれたものだと明かした。

今年4月にTwitterアカウントを復活させたカニエ・ウェストは、トランプ政権や奴隷制度にまつわる発言が批判を浴びる中、自身が立ち上げたレーベルであるG.O.O.D. Musicの看板ラッパーであるプッシャー・T(Pusha T)の新作を5月25日に、その翌週6月1日に自身の「7曲入り」新作をリリースするなど今後のリリース予定を予告。実際に、カニエ・ウェストが全面プロデュースしたプッシャー・Tの新作『DAYTONA』が5月25日に発売されたのに続き、6月1日にカニエの新作『ye』が登場した。『ye』は、リリース直後にApple Music、Spotifyのそれぞれのアメリカにおけるチャートで全7曲がトップ7を占めるなど大きな反響を呼んでおり、全米アルバム・チャート初登場1位が確実視されている。

カニエ・ウェストはこの話題の新作に先んじて4月27日には“Lift Yourself”、T.I.をゲストに迎えた“Ye Vs. The People”と2曲の新曲を発表していたものの、いずれも未収録に終わっているが、実はカニエは制作中の新作を一度ボツにし、全て作り直していた。これは、カニエが発売直前にワイオミング州ジャクソンホールで開催したリリースパーティで、LAのラジオ局 Power 106によるインタビューに対し明かしたもの。「すでに出来ていた何曲かをボツにして、別の曲を収録したそうだけど?」と質問されたカニエ・ウェストは、「アルバム全体を作り直した」と説明。それも、5月1日にインタビュー動画が公開された米ゴシップ・サイトのTMZとのインタビューの後に、それまで作っていた音源をボツにし、全て作り直したのだと語った。

TMZのオフィスに乗り込んでのインタビューでは、カニエ・ウェストがアメリカにおける奴隷制について、「400年も奴隷だっただなんて、そう選択したように思える」と発言したことで大批判が巻き起こったが、これを受けて新作へ込めたい「エナジー」が変わったようだ。実際にカニエは“Wouldn’t Leave”の中でこの自らの発言に触れている。

さらに、プッシャー・T『DAYTONA』にも参加していたG.O.O.D. Music所属の新進女性ラッパー/シンガー、オーセヴンオー・シェイク(070 Shake)によれば、発売日ギリギリまで制作は続けられていたことが分かる。アルバム最後の2曲、“Ghost Town”と“Violent Crimes”に参加している彼女は、米音楽メディア Pigeons & Planesのインタビューの中で、“Ghost Town”について、「レコーディングは、ワイオミング州で。あの曲は、発表された日に完成したの」と発売ギリギリまで制作を行っていたことを明かした。また、カニエはワイオミング州ジャクソンホールに籠もって集中的に制作をしており、発売直前まで作業をしていたためか、カニエは“Ghost Town”のことを忘れていた様子だったそうで、オーセヴンオー・シェイクがカニエにこの曲はどうするのか?と質問したことで存在を思い出していたようだったという。「だから“Ghost Town”はあと少しで収録されないところだった」とオーセヴンオー・シェイクは振り返っている。

『ye』のアートワークの写真は、ワイオミングの山々を写した風景写真が使用されているが、これもリリース・パーティの際にカニエ・ウェストがiPhoneで撮影したものだと妻のキム・カーダシアン・ウェストが明かしている。

なお、5月25日にプッシャー・Tの『DAYTONA』、6月1日にカニエ・ウェストの『ye』を発表したのに続き、6月8日にはキッド・カディ(Kid Cudi)とのユニットだというキッズ・シー・ゴースト(Kids See Ghost)名義のアルバムが、6月15日にはカニエがプロデュースで関わっているというナズ(Nas)の新作が、6月22日にはG.O.O.D. Music所属のティヤーナ・テイラー(Teyana Taylor)の新作が発表される予定。

さらに、リリースパーティでのPower 106によるインタビューの中では、ティヤーナ・テイラー新作の後にさらなるリリースの可能性を示唆したほか、『ye』でも複数貢献したタイ・ダラー・サイン(Ty Dolla $ign)とのコラボレーション・アルバムの噂について、「俺たちのコンビネーションは最高。当然やりたい」、「プロデュースでも何でも、俺にできるサポートはやりたい」と前向きな姿勢をコメント。この発言をした部分の動画をタイ・ダラー・サイン自らが「準備はいいか?」とのコメント付きでInstagramに投稿しており、こちらも期待が高まるところだ。