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カニエ・ウェストが2年ぶり新作『ye』を発表

Kanye West - ye

自身が立ち上げたレーベルであるG.O.O.D. Musicの看板ラッパーであるプッシャー・T(Pusha T)の新作を起点に、自身が関わった作品を5周連続でリリースに動いているカニエ・ウェスト(Kanye West)が、その第2弾リリースであり、自身の2年ぶり新作となる『ye』を1日に発表した。

今年4月に、一度はアカウントを削除していたTwitterを復活させたカニエ・ウェストは、トランプ政権や奴隷制度にまつわる発言が批判を浴びる中、「6月1日」に「7曲」入りの新作をリリースすると宣言。また、その前週の5月25日にはプッシャー・Tの新作を、翌週の6月8日にはキッド・カディ(Kid Cudi)とのユニットだというキッズ・シー・ゴースト(Kids See Ghost)名義のアルバムを、さらにカニエがプロデュースで関わっているというナズ(Nas)の新作を6月15日に、G.O.O.D. Music所属のティヤーナ・テイラー(Teyana Taylor)の新作を6月22日にリリースすると予告していた。

実際に5月25日には、カニエ・ウェストが全面プロデュースしたプッシャー・Tの新作『DAYTONA』が予告どおり発売。そしてカニエ・ウェストのニュー・アルバム『ye』も予定どおり6月1日にリリースされた。カニエ・ウェストは、ワイオミング州ジャクソンホールにて集中的に制作をしたと言われており、リリース直前にはジャクソンホールの山間部にある広大な結婚式場で、参加者や業界関係者らを集めたリリース・パーティを開催。この模様の生中継の権利は競争入札にかけられ、Apple MusicやYouTubeらも入札に参加した中、LA発の音楽アプリ WAV Mediaが権利を獲得した。また、アルバムのアートワークはワイオミングの山々を写した風景写真になっているが、これは、このリリース・パーティの際にカニエ・ウェストがiPhoneで撮影したものだとか。

新作『ye』は、当初の予告どおり全7曲を収録。新作に先んじて4月27日には“Lift Yourself”、T.I.をゲストに迎えた“Ye Vs. The People”と2曲の新曲を発表していたものの、いずれも未収録に終わっている。全曲のプロデュースはもちろんカニエ・ウェストが手がけているが、ここ最近の2作『Yeezus』、『The Life Of Pablo』のように多数のプロデューサーの手を介したプロダクションには今回はなっておらず、腹心マイク・ディーン(Mike Dean)が補佐している以外では、『Yeezus』にも関わったチェ・ポープ(Che Pope)や、チャンス・ザ・ラッパーとのコラボレーションで知られるフランシス・アンド・ザ・ライツ(Francis and the Lights)といったG.O.O.D. Music所属の才能、そしてマルーン5の“Payphone”やジャスティン・ビーバーの“Love Yourself”などのプロデュースで知られるヒットメイカーのベニー・ブランコ(Benny Blanco)が関与している。

参加アーティストについてはクレジットが明らかになっていないが、SPINなどの報道では、チャーリー・ウィルソン(Charlie Wilson)、ジョン・レジェンド(John Legend)、タイ・ダラー・サイン(Ty Dolla $ign)、キッド・カディといった過去にカニエ作品に参加したアーティストを始め、以前にカニエとレコーディングしたことを明かしていたジェレマイ(Jeremih)やパーティネクストドア(PARTYNEXTDOOR)、また今年になってG.O.O.D. Music入りが明らかになったシカゴの新進ラッパー、ヴァーレイ(Valee)や、同様にG.O.O.D. Music所属で、プッシャー・T『DAYTONA』に参加していた新進女性ラッパー/シンガーのオーセヴンオー・シェイク(070 Shake)、デトロイト出身の若手女性ラッパー/シンガー、デージ・ローフ(DeJ Loaf)らの名前が挙がっている。また、最後の“Violent Crime”では、娘に「ニッキーのようになってほしい」とラップしていることに掛けてか、アウトロでニッキー・ミナージュ(Nicki Minaj)が喋っている音声が使用されている。

[6/5 update: ヴァーレイ、デージ・ローフは不参加であると報じられている ]

およそ23分ほどと短い内容ながら、“Runaway”を彷彿とさせる“Ghost Town”など、サウンド面では過去のカニエのプロデュース楽曲を思わせる面も。一方で、歌詞においては自身の双極性障害などの精神面での問題をラップ。カニエ・ウェストは先日、米ゴシップ・サイトのTMZによるインタビューの中で、「お前ら(TMZ)に俺が太ってると言われたくなかった」ために脂肪吸引手術を受け、その影響でオピオイド鎮痛剤の中毒になったことを明かしていた。常習性のあるオピオイド系の鎮痛剤を乱用することによって依存症となる問題は現在アメリカで社会問題化しており、過剰摂取による死亡事故も多い。2016年4月に急死したプリンスも、合成オピオイドのフェンタニルの過剰摂取が死因となったと報告されている。また、先日自ら公開した1時間45分に及ぶロングインタビュー映像の中でも、2016年にツアー中に神経が参ってしまい入院した時のことに触れているが、妻が到着するまで友人にそばにいてほしいと病院側に頼んだものの、病院側が友人たちを帰してしまったため、「殺されるかと思った」と当時の心境を振り返っていた。

1. I Thought About Killing You [prod. by Kanye West / add'l prod. by Mike Dean / co-written by Benny Blanco, Francis Starlite]
2. Yikes [prod. by Kanye West / co-prod. by Mike Dean]
3. All Mine (feat. Valee Jeremih & Ty Dolla $ign) [prod. by Kanye West / co-prod. by Mike Dean / add'l prod. by Francis & The Lights]
4. Wouldn’t Leave (feat. PARTYNEXTDOOR, Jeremih & Ty Dolla $ign) [prod. by Kanye West / add'l prod. by Mike Dean]
5. No Mistakes (feat. Kid Cudi & Charlie Wilson) [prod. by Kanye West / co-prod. by Che Pope / add'l prod. by Mike Dean]
6. Ghost Town (feat. John Legend, 070 Shake & Kid Cudi) [prod. by Kanye West / co-prod. by Mike Dean / add'l prod. by Benny Blanco & Francis & The Lights]
7. Violent Crimes (feat. Ty Dolla $ign & DeJ Loaf 070 Shake) [prod. by Kanye West / voice by Nicki Minaj]