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YouTubeが「今なにがもっとも盛り上がっているのか」を伝える新チャートを新設 週間チャートも刷新

YouTube chart capture

YouTubeが米時間で10日、「今、何が話題か」を示した「トレンド」チャートを新設。それと共にビデオ・ランキングなども刷新され、日本では「YouTubeチャート」として提供が始まった。

今回新たに発表されたのは「Trending Chart」という新チャートで、日本では「急上昇」チャートと訳されている。これは視聴回数の増加度から「人気急上昇」となっているビデオを随時ランキング付けしたもので、日本を含む世界44ヵ国でスタート。これに伴って、楽曲ランキング(Top Songs)、ミュージック ビデオ ランキング(Top MusicVideos)、アーテスト ランキング(Top Artists)のページも刷新され、youtube.com/chartsで提供されている。国を選択すれば、他国のチャートも見ることができる。

YouTube側は、今回のトレンド・チャート(急上昇チャート)の新設について、「トレンド・チャートは、新しいアーティストや新しいコンテンツの発見を生む場所であるというYouTubeの役割を伝えるものです。トレンド・チャートは原則として新曲を優先し、一日に何度も更新することによってリアルタイムに近い形で、YouTubeにおいて今なにがもっとも熱いのか、今なにがもっとも盛り上がっているのかを提供していく予定です」と説明している。

週間チャートも内容を刷新。ミュージック ビデオ ランキングは変わらず、オフィシャル・ミュージック・ビデオの再生回数に特化するが、楽曲ランキングは、YouTube上における楽曲のオフィシャルなビデオの再生回数を集計した数字によるランキングとなる。この場合の「オフィシャル」とは、アーティスト/レーベルによるビデオに加えて、条件を満たしたユーザー作成のビデオも含むとのこと。アーテスト ランキングは、YouTube上におけるオフィシャルなビデオの総再生回数からランク付けされる。こちらは、ゲスト参加曲などのコラボレーションものも含む。これらの週間チャートは、米国太平洋標準時で日曜正午に更新される。日本時間では月曜の更新となる。今回の刷新は、他のストリーミング・サービスはほとんどが独自のチャートを提供している影響が大きいという。

また、米Rolling Stone誌は、YouTubeの今回のチャート強化は、ビルボード・チャートのストリーミングにおけるチャート・ポリシーの変更との関係を指摘している。これは、ストリーミング・サービスでの強さが全米チャートに色濃く反映されている現状が問題視されていることから、ビルボード・チャートが6月29日から広告付きの無料ストリーミングなどのポイントを下げる変更を行うもの。この変更によりビルボード・チャートへの影響力が下がるYouTube側は、米Rolling Stone誌に対し、今回のチャート強化はビルボード・チャートのポリシー変更を意識した行動ではないと前置きしつつ、「残念ながら、ビルボードが“音楽ファン”だと数えるのは、クレジットカードを持ち、有料サービスを使用している音楽ファンだけだと言っているようなものです」とビルボードを批判している。YouTubeでの再生回数が1週間で数百万回を記録する若いラッパーたちやラテン・アーティストたちも少なくなく、ビルボードのポリシー変更はこうしたアーティストに大きな影響を与えると見られている。

 

ストリーミング・サービスを全米チャートに反映させる“比重”についての議論は、昨年、全米シングル・チャートで8週1位を記録したポスト・マローンの“rockstar”の大ヒットの「カラクリ」が問題視されたことから始まっている。ポスト・マローンの“rockstar”は当初、所属するRepublic Recordsが公式チャンネルに“rockstar”の音声のみのビデオをアップロードしたが、楽曲と同じ3分38秒のビデオだったものの、中身はサビを延々と繰り返すものだった。あたかもフルで音源を試聴できるかのようにユーザーを誤解させるものになっており、リンクとして貼られていたSpotifyやApple Musicなどのストリーミング・サービスへの誘導を促すことでストリーミングでの再生回数を増やすことを目的にした施策では、と批判された(該当のビデオはその後削除された)。

これを受けてビルボード・チャートは、ストリーミング・サービスの中でも、有料の定額性サービス、広告付きだが無料のサービス、そして音楽レコメンデーション・サービスのPandoraやGoogle Radioのような自動化されたプログラム型のサービスで比重を分ける方針を発表。今月頭には、具体的に6月29日(金)~7月5日(木)の週からこの変更が反映されることが発表された。全米シングル・チャートでは、Apple Musicなどの有料の定額性サービスでの再生を1ポイントとした場合、Spotifyの無料プランやYouTubeのような広告付き無料サービスは2/3ポイント、プログラム型は1/2ポイントと比重が低くなる。また全米アルバム・チャートではこれまで、ストリーミング・サービスにおける収録曲の再生(オーディオ・ストリーミングのみ、ミュージック・ビデオの再生は含まない)の回数が1500回=1ユニット(アルバム1枚の売り上げ相当)と換算されていたが、6月29日以降は、有料の定額性サービスでの再生回数1250回=1ユニットとなる一方、広告付き無料サービスでは再生回数3750回=1ユニットと変更される。