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ジャネル・モネイがカミングアウト 「私はクィアな黒人女性」

Janelle Monáe & Tessa Thomson - Dirty Computer teaser

映画『ムーンライト』や『ドリーム』の演技で女優としても成功しつつある32歳の歌手ジャネル・モネイ(Janelle Monáe)が、初めて自分のセクシュアリティについて口を開いた。

ジャネル・モネイは、およそ4年7ヵ月ぶりの新作となるニュー・アルバム『Dirty Computer』を4月27日に発売。彼女の才能を買い、2013年作『The Electric Lady』にも参加していた生前のプリンス(Prince)がこの新作に関わっていたこともニュースとなったが、一方で、『クリード チャンプを継ぐ男』、『グローリー/明日への行進』、『マイティ・ソー バトルロイヤル』への出演でも知られる女優テッサ・トンプソンとの関係も注目されている。テッサ・トンプソンは、“Make Me Feel”や女性を讃えた“PYNK”といった先行シングルのミュージック・ビデオに出演しており、後者では、ジャネルが身にまとう女性器を表現したドレスから、テッサ・トンプソンが“生まれる”演出も話題だ。

テッサ・トンプソンはこれまでも、2015年に発表されたジャネル・モネイの“Yoga”のビデオにカメオ出演していたほか、一緒にメキシコ旅行に行ったりレッドカーペットを歩いたりと度々行動を共にしており、特に昨年からはふたりの親しげな様子を見る機会が増えたが、ふたりの関係に世間の注目が集まったのは、ジャネル・モネイが新作『Dirty Computer』を4月にリリースするとして公開した予告編映像だ。ここで、ふたりが見つめ合うシーンなどがあったことから、ふたりは付き合っているのでは?と関心が急速に高まっていった。

デビュー当初はタキシードにリーゼント風の髪型というマニッシュなファッションをしていたこともあるジャネル・モネイは、以前からLGBTコミュニティをサポートする姿勢を見せており、ベテラン・ゴスペル歌手のキム・バレルが同性愛者に対する差別的な発言をしたとして問題になった際も、「私が、LBGTQコミュニティに対する憎しみに満ちたあらゆるコメントをはっきりと否定していることを知ってほしい」とその姿勢を打ち出していた。一方で、自身のセクシュアリティについて訊ねられると、自身の音楽において「人間に恋をして組織から逃げ出すアンドロイド」というSF的な世界観を打ち出していたこともあって、「私が付き合うのはアンドロイドだけ」というお決まりの回答が用意されていたが、ついに自ら答えを口にした。

新作『Dirty Computer』発売に合わせて米Rolling Stone誌のカバーストーリーを飾ったジャネル・モネイは、インタビューの中でついに噂についてはっきりと回答。「私はアメリカに住んでいるひとりのクィアな黒人女性で、男性と女性の両方と関係を持ってきた人。だから私は自分のことを自由な人間だと考えている」と、セクシュアルマイノリティを意味する「クィア」という表現を使いながら自身の性的指向を説明した後、「でも、パンセクシュアリティについての本を読んで、『これって自分にもあてはまる』って思って。だから今は、自分がどういう人間か、もっと学んでいくことも受け入れている」と述べ、パンセクシュアル(全性愛。恋愛において性別という概念にとらわれない)という認識に変わりつつある心情を率直に明かしている。

ジャネル・モネイは、先週公開されたNew York Times紙の特集インタビューにおいても、テッサ・トンプソンとの噂について訊ねられた際、しばらく考えた後に笑顔を見せて、「みんなが愛を感じてくれていたらいいな」などと答え、否定をしていなかったが、今回の“カミングアウト”ほど踏み込んだ発言はこれが初めて。彼女の勇気ある告白に、インターネット上では早くも歓迎と祝福が広がっている。また、今回の米Rolling Stone誌のインタビューの最後には、新作『Dirty Computer』について、「自分のセクシュアリティに悩んだり、個性的であるがゆえに仲間外れにされたりいじめられている若い女の子、若い男の子、(男性にも女性にも分類されない)ノンバイナリー、ゲイ、ストレート、クィアの人たちに、私があなたたちのことをちゃんと見てるってことを知ってほしい。このアルバムはあなたたちのためのもの。誇りを持って」とのメッセージを伝えている。

ジャネル・モネイは、『The Electric Lady』以来となるニュー・アルバム『Dirty Computer』を4月27日に発売。生前のプリンスの助言を受けながら制作をしていたため、プリンスが亡くなった際はしばらく制作を中断したという同作からは、プリンスの“Kiss”あたりを思わせる“Make Me Feel”が先行シングルとして発表されていたほか、アルバムの最後は“Let’s Go Crazy”を想起させる“Americans”で締め括られる。また、オープニングを飾る表題曲はブライアン・ウィルソン(Brian Wilson)とのコラボレーションになったほか、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)、グライムス(Grimes)、女優としても活躍するゾーイ・クラヴィッツ(Zoë Kravitz)といった多彩な顔ぶれがゲスト参加している。