「ビリー・ジーン」などの名ドラマー、ンドゥグ・チャンクラーが死去 65歳

マイケル・ジャクソンの“Billie Jean”を始め、サンタナ、ウェザー・リポート、ハービー・ハンコック、ジョージ・デューク、マイルス・デイヴィスなどジャンルを超えて多くのアーティストに愛された最高峰のドラマー、レオン“ンドゥグ”チャンクラー(Leon “Ndugu” Chancler)が亡くなったことが明らかになった。65歳だった。
ンドゥグ・チャンクラーが亡くなったことは、度々ツアーを共にしてきたデヴィッド・T・ウォーカー(David T. Walker)を始め、多くのミュージシャンたちが追悼のコメントをSNSで発表し、明らかになったもので、その死の状況はまだ詳しくは明らかになっていない。
今年1月上旬にもンドゥグ・チャンクラーと共に来日公演を行ったばかりのデヴィッド・T・ウォーカーは、「仲間であり、友人であり、兄弟でもあったンドゥグ・チャンクラーの訃報に深い悲しみを覚えてなりません。彼の家族と友人たちに哀悼の意を表します」などとその急死を悼むコメントを綴っている。ングドゥ・チャンクラーのキャリアを46年間に渡って支えていたスイスのシンバル・メーカー Paiste Cymbalsも、公式Facebookでその死を悼み、「彼は素晴らしい友人であり、ドラムの世界におけるパイオニアだった」、「彼はあらゆる若い世代のミュージシャンをインスパイアした存在であり、彼の遺したもの、彼の教えは、若い世代を通していつまでも語り継がれていくことでしょう」とする声明を発表している。
また、ンドゥグ・チャンクラーと共にスリー・ブレイヴ・ソウルズ(3 Brave Souls)というトリオを組んでいたジョン・ビーズリー(John Beasley)は、18歳の時に初めて一緒に仕事をしたことを振り返り、「あなたを追いかけ、あなたの名前が載っているアルバムは全て買ってました」などと述懐し、一緒に演奏できたこと、そしてンドゥグ・チャンクラーの才能と人格への感謝を綴っている。
この偉大なドラマーの訃報には、クエストラヴ(Questlove)、ミント・コンディション(Mint Condition)のストークリー(Stokley Williams)、クリス・デイヴ(Chris “Daddy” Dave)、ロナルド・ブルーナー・ジュニア(Ronald Bruner Jr.)、ジャスティン・ブラウン(Justin Brown)といったドラマーたちを筆頭に、デイム・ファンク(DāM-FunK)やクリスチャン・マクブライド(Christian McBride)、ギタリストのチャールズ・ジョンソン(Charles Johnson)など多くのミュージシャンたちがンドゥグ・チャンクラーの偉大さを讃え、その死を悼んだ。
ルイジアナ州シュリーブポート出身のレオン“ンドゥグ”チャンクラー(米語での実際の発音はリオン・チャンスラー)は、高校時代からドラム奏者、パーカッション奏者として活動を始め、70年代にはウェザー・リポート、マイルス・デイヴィス、ハービー・ハンコック、ジョージ・デューク、ウェザー・リポート、サンタナらと共演。1982年にはマイケル・ジャクソン『Thriller』に3曲で参加したが、特に“Billie Jean”でのドラムは高く評価されており、クエストラヴも、「“Billie Jean”のイントロは、とてもシンプルなものだと受け止められている(が異なる)最高の例だと思う。解剖してみれば分かる。複雑で、心が惹きつけられてやまないパフォーマンスだ」などとコメントしている。またチャンクラーは、1983年の第25回グラミー賞で最優秀R&Bボーカル・パフォーマンス(デュオまたはグループ)部門に輝いたダズ・バンド(Dazz Band)の“Let It Whip”では共作者として名を連ねている。
近年は講師として若い世代にドラムを教えながらミュージシャンとしても活動を続け、今年1月にはデヴィッド・T・ウォーカーの来日公演でもそのドラムを聞かせたばかりだった。
I am deeply saddened by the loss of my fellow artist, friend and my own self’s brother Ndugu Chancler. My condolences to his family and friends. He was/is loved and will be greatly missed. May he rest in Heavenly Peace. pic.twitter.com/7eKItfFB0L
— David T. Walker (@MrDavidTWalker) 2018年2月4日
THE Great musician Ndugu Chancler has made his transition. Godfather, I’m going to miss your unique perspective on life and in music. So glad I was able to know you #NduguChancler #3bravesouls #thortonschoolofmusic #USC
— John Beasley (@johnbeasley) 2018年2月4日
RIP Leon “Ndugu” Chancler. Thank you for showing me the way! pic.twitter.com/gaWQGsJe1P
— Justin Brown (@drumbrownie) 2018年2月4日
R.I.P….Ndugu Chancler… friend,teacher,genious…. damn… one of the greatest to ever do it https://t.co/6P58os4oJd
— Chris Dave (@Chrisdaddydave) 2018年2月4日
Again…POCKET YOUNGIN’s! R.I.P.
Master Ndugu Chancler https://t.co/fVeDb8JCjb— Stokley (@StokleyOfficial) 2018年2月4日
Thank you for giving me the gasoline for making my drive towards greatness attainable. I’m glad I got a chance to say I Love You her. Leon “Ndugu” Chancler, Rest easy champ! Oh yeah, give George, Miles, Tony, Grandma, Jimi and Trane a hug and a smile for me. pic.twitter.com/XptN9IAsbI
— Ronald Bruner Jr (@drummaboiblue1) 2018年2月4日
[Deleted this earlier out of respect, due to so many conflicting reports]
Update:
R.I.P. • Leon Ndugu ChanclerDrummer on M.J.’s “Billie Jean”
Ndugu & The Chocolate Jam Co.
“Give Your Love”
Epic Records / 1980
Produced by: Leon Ndugu Chanclerhttps://t.co/2IvfKmBsZO | DF pic.twitter.com/c3Vji5VzDC— FocusedDaM-FunK (@DaMFunK) 2018年2月4日