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コモン、グラスパー、カリーム・リギンスが新グループを結成 アルバムを3月に

August Greene - Optimistic

来週のグラミー賞で、映画『マーシャル 法廷を変えた男』に提供した“Stand Up For Something”がノミネートを受けているベテラン・ラッパーのコモン(Common)が、ロバート・グラスパー(Robert Glasper)らと共に新たなグループを結成したことが発表された。

2016年には、カリーム・リギンス(Karriem Riggins)とロバート・グラスパーというジャズ畑でも活躍するふたりをプロデューサーに据え、スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)からビラル(Bilal)、ジョン・レジェンド(John Legend)など豪華ゲストを迎えた『Black America Again』を発表、NPRの人気ライブ企画「Tiny Desk Concert」で同番組史上初めてホワイトハウスでライブ・パフォーマンスを披露したことも話題になったコモン。

『Black America Again』発売直後の時点でカリーム・リギンスは、「コモンとニュー・アルバムを制作中なんだ。次のプロジェクトに取りかかり始めたばかり」と話していたが、コモンが、『Black America Again』を手がけたカリーム・リギンスとロバート・グラスパーと共に、オーガスト・グリーン(August Greene)という新たなグループを結成。3月9日にデビュー・アルバム『August Greene』を発売することが発表された。「Amazonオリジナル・アルバム」と銘打たれており、Amazon Musicでのデジタル・ダウンロード発売および、Amazon Prime MusicとAmazon Music Unlimitedでのストリーミング配信のみの作品となるようだ。

そしてこの注目プロジェクトから、第一弾シングルとして、グラミー受賞歴のある人気R&Bシンガー/女優のブランディ(Brandy)をゲストに迎えた“Optimistic”が発表されている。これは、90年代に数々のヒットを飛ばしたコンテンポラリー・ゴスペル・グループ=サウンズ・オブ・ブラックネス(Sounds Of Blackness)の91年ヒットのリメイク。ちょうど1年前の昨年1月頃、ドナルド・トランプの米大統領就任を受けて、「希望を持とう」とこのサウンズ・オブ・ブラックネスの曲に合わせて踊る「Optimistic Challenge」がSNSで流行し、コモンとは同じシカゴのチャンス・ザ・ラッパー(Chance the Rapper)も挑戦したことで脚光を浴びたばかりの楽曲だ。コモンたちがこの曲を選んだ背景にも、アメリカにおける社会不安などがあると思われる。

映画『グローリー/明日への行進』(原題『Selma』)以来、社会的なテーマの映像作品とのコラボレーションによる楽曲で数々の賞に輝いているコモン。『グローリー/明日への行進』に提供したジョン・レジェンドとの主題歌“Glory”は、 2015年のゴールデングローブ賞とアカデミー賞で最優秀オリジナル・ソング部門を授賞、2016年のグラミー賞にも輝いた。『Black America Again』にも収録されたビラルとの“Letter To The Free”は、ドキュメンタリー映画『13th -憲法修正第13条-』の主題歌として昨年2017年の第69回プライムタイム・エミー賞で最優秀オリジナル音楽および歌詞部門で受賞。そして、来週28日(日本時間で29日朝)に授賞式が開催される第60回グラミー賞では、“Stand Up For Something”が映画・テレビ・その他映像部門の最優秀楽曲賞の候補になっている。

アンドラ・デイ(Andra Day)と歌われるこの曲は、主に1930年代から50年代にかけて人種差別問題に対して弁護士として訴訟を起こすことで公民権運動を前進させ、後にアフリカ系アメリカ人初の最高裁判所判事に任命されたことで知られるサーグッド・マーシャルの闘いを描く映画『マーシャル 法廷を変えた男』のためにダイアン・ウォーレン(Diane Warren)が書き下ろしたもの。映画は昨年アメリカで公開され、日本では2月21日(水)から3月20日(火)までAmazonビデオミニシアターでの公開が決まっている。

なおロバート・グラスパーは昨年12月、テラス・マーティン(Terrace Martin)らとのスーパーグループ=R+R=NOWの結成を発表したばかり。同グループも2018年の本格的な始動が期待されている。