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17歳の新進ラッパー、リル・パンプの「グッチ・ギャング」が全米チャート3位に上昇

Lil Pump - Gucci Gang

弱冠17歳の新進ラッパー、リル・パンプ(Lil Pump)の“Gucci Gang”が最新の全米シングル・チャートでトップ3入りを果たしている。

12月2日付となる最新の全米シングル・チャートは、ポスト・マローン(Post Malone)の“rockstar”が6週目の1位、それに続いてカミラ・カベロ(Camila Cabello)の“Havana”が2位とトップ2の動きがない中、前週12位から今週3位へと急上昇したのがリル・パンプの“Gucci Gang”だ。

2000年生まれ、弱冠17歳のリル・パンプは、元々はラッパーになる気はなかったが、同じマイアミの友人であるスモークパープ(Smokepurpp)との交流からサウス・フロリダのアンダーグラウンド・ラップ・シーンに登場。2016年頃からsoundcloudに楽曲をアップロードし始め、“Lil Pump”や“D Rose”、“Boss”といった曲はそのキャッチーさから再生数が数百万回を超える反響を呼ぶ。これがきっかけとなって今年6月には、Warner Bros. Records傘下のTha Lights Globalとのメジャー契約を獲得。この頃には“Lil Pump”や“D Rose”のsoundcloud再生回数は1000万回を突破していた。

そして今年8月に発表されたのが“Gucci Gang”だ。9月下旬に全米シングル・チャート81位に登場したこの曲は、全米アルバム・チャート初登場3位となったデビュー・ミックステープ『Lil Pump』の発売を受けて5週目には32位まで上昇とトップ40入りを果たし、そのまま勢いは衰えず、7週目の10月末には14位とトップ20入り。そして先々週、チャートイン8週目には7位まで上昇し、自身初のトップ10入りを記録。2分4秒の“Gucci Gang”は、ディッキー・グッドマンによる“Mr. Jaws”(2分3秒)が4位を記録した1975年10月以降のこの42年間で、もっとも曲の長さが短いトップ10ヒットとなったという。

先週は12位までランクダウンとなり、勢いが衰えたかに見えたリル・パンプの“Gucci Gang”だが、今週発表された12月2日付最新チャートでは3位へとジャンプアップ。チャートイン10週目でトップ3入りを果たした。“Gucci Gang”は現時点で、soundcloudでの再生回数が5000万回以上、YouTubeでの音声ファイルの再生回数が7000万回以上、そしてYouTubeでのミュージック・ビデオの再生回数が1億5000万回以上を記録しており、様々なストリーミング・サービスでの1週間の合計再生回数が前週比34%アップの大幅増となるおよそ4500万回を記録して、ストリーミング・ソング・チャートではポスト・マローンの“rockstar”(およそ4920万回/週)に次いで2位に。またデジタル・ダウンロード・セールスも前週比45%増と勢いに乗っている。

この曲がこれほど盛り上がっている背景には、ユーザーが勝手に編集した“Gucci Gang”動画の流行にある。この曲は繰り返し「グチゲン・グチゲン・グチゲン・グチゲン……」とタイトルを連呼するのが耳に残るが、この「gucci gang」と言っているパートを徹底的に取り除いたビデオが10月下旬に登場。「gucci gang」の連呼が無いとわずか40秒で終わってしまう、というこの映像は300万回以上再生されるなど話題となり、これがきっかけとなって、「全パートをgucci gangだけにする」「gucci gangの言葉が来るたびに回転数を早くする」といったものから、「gucci gangの部分を、彼の別の代表曲“D Rose”のD Roseの部分に入れ替える」といったエディットものから、果ては「俺(ユーザー)が代わりに歌詞を叫ぶ」といった変化球まで、さまざまな「“Gucci Gang”遊び」が流行したことが大きい

実はこの編集遊びは、新進ヒップホップ・トリオ=ミーゴス(Migos)の“Bad and Boujee”が全米シングル・チャート1位を手にした今年1月頃から話題となっている。“Bad and Boujee”では元々、サビの頭に登場する「Rain drops, drop top (drop top)…」を引用しつつ、続きを独自のリリックにしたツイートが面白いとSNSで話題を呼び、「Rain drops, drop top」に続く面白いリリックをそれぞれSNSで発表するという大喜利的な展開を見せたことでチャートを駆け上がったが、このヒット中に、ゲスト・アーティストのリル・ウージー・ヴァート(Lil Uzi Vert)が曲間に合いの手のように入れる「ヤーヤーヤーヤー」に着目し、この部分のみを残した編集ビデオが登場、400万回以上が再生されている。リル・パンプの場合、“Gucci Gang”の前にも、“D Rose”や“Boss”で「同じ言葉の繰り返しは取り除く」といった編集ビデオが登場していた。こうした編集ビデオの流行は、ここ最近の全米チャートを賑わせるラップ・ヒットが一様にしつこく同じフレーズを繰り返すようなものが多いからこそ生まれた現象とも言えるだろう。

Hot 100 全米シングル・チャート・トップ10
1.(→) Post Malone ft. 21 Savage – rockstar
2.(→) Camila Cabello ft. Young Thug – Havana
3.(↑12) Lil Pump – Gucci Gang
4.(↑5) Imagine Dragons - Thunder
5.(↓3) Cardi B - Bodak Yellow
6.(↓4) Sam Smith – Too Good At Goodbyes
7.(↑8) Ed Sheeran – Perfect
8.(↓6) Logic ft. Alessia Cara & Khalid - 1-800-273-8255
9.(↓7) Portugal. The Man – Feel It Still
10.(→) J Balvin & Willy William ft. Beyoncé – Mi Gente