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マーヴン・サップ、新作からR.ケリー提供曲を外す可能性があったことを明かす

Marvin Sapp - Close

2007年から2008年に46週に渡ってゴスペル・チャート1位を記録した大ヒット“Never Would Have Made It”などで知られ、グラミー賞に10度ノミネートを受けたゴスペル界のスター、マーヴィン・サップ(Marvin Sapp)が新作『Close』を発売。そこに収録されたR.ケリー(R. Kelly)提供曲“Listen”について、アルバムへの収録を見送る可能性があったことを明かしている。

80年代からコンテンポラリー・ゴスペル界を牽引してきた伝説的ゴスペル・グループ、コミッションド(Commissioned)のメンバーだったことでも知られ、90年代後半からソロとして活動してきたマーヴィン・サップ。中でも2007年に発売された『Thirsty』からは、“Never Would Have Made It”が46週に渡ってゴスペル・チャート1位を獲得。これは未だに破られていない史上最長記録となる。また、その魅力はゴスペル・リスナー以外にも伝わり、2008年から2009年にかけてR&B/ヒップホップ・ソング・チャートに56週もランクインするというクロスオーバー・ヒットとなった。この“Never Would Have Made It”は、そのヒットからおよそ10年経った今年、チャンス・ザ・ラッパー(Chance the Rapper)がゲスト参加したDJキャレド(DJ Khaled)の“I Love You So Much”で一部がサンプリングされている。

このゴスペル・スターが、2015年に発表した『You Shall Live』以来、およそ2年ぶりとなる新作『Close』を9月29日に発売。盟友アーロン・リンジー(Aaron Lindsey)を始め、近年はチャンス・ザ・ラッパー、カニエ・ウェスト(Kanye West)やファレル(Pharrell)らの作品に参加/共演するなど新たな活躍を見せるカーク・フランクリン(Kirk Franklin)、R&B~ヒップホップ・ファンからも人気の高いゴスペル姉妹デュオ=メアリー・メアリー(Mary Mary)の姉エリカ・キャンベル(Erica Campbell)、そしてマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)、ビヨンセ(Beyonce)から数々のゴスペル・レジェンドたちも手がけてきた名プロデューサー、ロドニー・ジャーキンス(Rodney Jerkins)といった強力な顔ぶれが参加しているが、中でも話題になっているのがR.ケリーだ。

20年以上に渡って絶えずヒットを飛ばし続けてきた「R&B界の帝王」として知られるR.ケリーは、マーヴィン・サップに“Listen”という楽曲を提供、プロデュースした。グラミー賞に輝き、今や卒業式の定番にもなっている名曲“I Believe I Can Fly”や、セリーヌ・ディオン(Celine Dion)とのデュエットで大ヒットした“I’m Your Angel”のようなゴスペル色の強い楽曲も多く、『Happy People』とのダブル・アルバム仕様として発表された『U Saved Me』といったゴスペル作品もリリースしてきたR.ケリーだけに、マーヴィン・サップに提供した“Listen”も見事なゴスペル・チューンで、サップのYouTubeチャンネルではリード・シングルである“Close”よりも再生回数を大きく上回るなど反響を呼んでいる。

しかし、一方でポジティブな反応だけではなかった。今年7月、R.ケリーが若い女性たちを“洗脳”して共同生活を送っており、女性たちはR.ケリーの“ルール”に従わなければならない“カルト”状態になっているとする告発記事が世間を震撼させてから、この「セックス・カルト」騒動によりR.ケリーへのバッシングが巻き起こっている最中であり、「性犯罪者を守り、甘やかすような免しは、ゴスペルにはない」として非難する声も少なくなく、議論を呼んでいる。

それゆえか、この曲の収録を見送る可能性もあったようだ。米Billboard誌のインタビューに対しマーヴィン・サップは、“騒動”前にレコーディングされたことを明かしながら、「(騒動になった時点で)すでにアルバムは完成していました。私の弁護士、私、そしてレコード会社の3者で、収録を見送るかどうか話したんです。曲のメッセージは常にそのメッセンジャーを上回るものである、と私は信じてやまないとレーベル側に言いました」とコメント。レーベル側は、「マーヴィンの歌声は、この曲の伝えたいものを彼だけにしかできない方法で増幅させています。“Listen”のメッセージはきっと、ポジティブな形で人々に響くと我々は信じていますし、だからこの曲は収録される必要があったのです」と補足している。

そしてマーヴィンは、「みんなに私の心を理解してほしい。告発が真実であろうとなかろうと、牧師、そして教師としての私の責任は、悪い状況にあると感じているすべての人たちに、いい状況になってほしいと祈ることです。私は非難をすることはないでしょう。それは私の仕事ではありませんから」と、自身の立場について説明した。R.ケリーは、「“Listen”を書いたのは、神は常に世界に対して何かを伝えようとしていると心から思うからです。そして、神からのメッセージを伝え得る声は、マーヴィン・サップを置いて他にいません」との声明をBillboardに送っている。

1. Safe In You
2. He Is
3. Listen [prod. by R. Kelly]
4. You And Me Together (feat. Erica Campbell & Izze Williams) [prod. by Rodney Jerkins]
5. Kind God [written by Kirk Franklin]
6. Face To Face
7. Carried Me
8. All In Your Name
9. Close
10. Light The Way