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62歳でデビューしたソウル・シンガー、チャールズ・ブラッドリーが亡くなる

Charles Bradley

2011年に62歳で初めてアルバムを発表したソウル・シンガーのチャールズ・ブラッドリー(Charles Bradley)が、がんのために亡くなったことが発表された。68歳だった。

1948年、フロリダ州ゲインズビル生まれのニューヨークはブロンクス育ちのチャールズ・ブラッドリーは、14歳のときに観たジェイムス・ブラウン(James Brown)のパフォーマンスに衝撃を受け、15歳頃からジェイムス・ブラウンの物まねを始め、料理人としてさまざまな土地で働きながら歌手活動を続けてきた苦労人。1996年にブルックリンに戻って活動を続けているうちに、シャロン・ジョーンズ&ザ・ダップ・キングズ(Sharon Jones & The Dap-Kings)などを抱えるニューヨークの人気ソウル~ファンク・レーベル Daptone Recordsの創設者であるゲイブリエル・ロス(Gabriel Roth)と知り合い、同レーベルと契約して2002年から断続的にシングルを発表してきたが、デビュー・アルバム『No Time for Dreaming』のリリースに至ったのは、2011年1月、62歳の時だった。

62歳でのデビューということもさることながら、ジェイムス・ブラウンの影響を強く受けた直系シンガーとして支持され、翌年には『Charles Bradley: Soul of America』というドキュメンタリー映画も製作されたチャールズ・ブラッドリー。2013年に2作目『Victim of Love』、そして2016年に3作目のアルバム『Changes』と発表し、いずれの作品も高い評価を受けたが、昨年10月、胃がんであることを発表し、『Changes』のプロモーションを兼ねたツアーを中止。体調が心配されていた。

今年1月には、5月~8月にかけて音楽フェスティバルへの出演を始めとしたライブ復帰を発表し、3月には早くも米CBS放送のTV番組でライブ・パフォーマンスを披露。このパフォーマンスは、デイタイム・エミー賞の候補にも選ばれた。その後もライブ活動を精力的に続け、またボンベイ・バイシクル・クラブ(Bombay Bicycle Club)のジャック・ステッドマン(Jack Steadman)によるプロジェクト=ミスター・ジュークス(Mr Jukes)の新曲“Grant Green”にフィーチャーされるなどカムバックを果たしていたが、8月下旬、大腸炎により、ニューヨークの音楽フェス〈Huichica East〉の出演をキャンセル。続けて今月上旬になると、9月から大晦日までの予定されていた全公演の中止が発表された。

この際、「昨秋、チャールズは胃がんであることが分かり、治療により、がんに打ち克って今春ツアーに戻ってきました。しかしながら、ツアー中に徐々に疲れを感じるようになり、そして、胃への再発はなかったものの、がんが肝臓にまで転移していたことが分かりました。彼はこれから治療に専念します」と発表されていたが、現地時間で9月23日、チャールズ・ブラッドリーが亡くなったことが代理人から発表された。代理人からは、チャールズへ手向けの花を送る代わりに、アーティストを志す若者やその家族を支援する非営利団体「All Stars Project」と、音楽教育をサポートする非営利団体「Music Unites」への募金をファンに呼びかけている。

彼の音楽はTVや映画などのメディアでもたびたび使用され、近年はNetflixドラマ『ルーク・ケイジ』の第3話に本人役で出演し、『Changes』から“Ain’t It A Sin”を歌う姿がフィーチャーされたほか、日本では来年の公開が予定されているリュック・ベッソン監督の新作映画『Valerian and the City of a Thousand Planets』のサウンドトラックには、ファースト・アルバム『No Time for Dreaming』から“The World (Is Going Up In Flames)”がピックアップされている。