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レイラ・ハサウェイ、新作は新鋭ティファニー・グーシェイが全曲をプロデュース

Lalah Hathaway & Tiffany Gouché

2014年から今年の第59回グラミー賞まで4年連続でグラミーの栄光に輝き、40代に入ってキャリア最高の活躍を見せているレイラ・ハサウェイ(Lalah Hathaway)が、今秋リリース予定のニュー・アルバム『Honestly』について語っている。

いまや、「ダニー・ハサウェイの娘」という枕詞も不要なほどの活躍ぶりのレイラ・ハサウェイ。スナーキー・パピー(Snarky Puppy)『Family Dinner – Volume One』 “Something”のライブ・パフォーマンスは、その驚異的な技巧でバイラル化するなど話題になったほか、2014年の第56回グラミー賞で最優秀R&Bパフォーマンス部門を授賞。さらに、ロバート・グラスパー・エクスペリメント(Robert Glasper Experiment)『Black Radio 2』でのスティーヴィー・ワンダー“Jesus Children”のカバーは、2015年の第57回グラミー賞で最優秀トラディショナルR&Bパフォーマンス部門に輝く。

さらにデビュー25周年を迎えた2015年は、様々なメディアでベスト・アルバムと絶賛され、翌年にはグラミー賞の最優秀ラップ・アルバム部門などにも輝いたケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)『To Pimp A Butterfly』にコーラスとして参加したほか、偉大な父ダニー・ハサウェイが1972年に発表したライブ盤『Donny Hathaway LIVE!』のようなライブ・アルバムを作りたいという長年の夢を実現させて『Lalah Hathaway LIVE!』として発表。米R&B/Hip-Hop Albumsチャートでキャリア最高位となる初登場2位を記録したほか、2016年には第58回グラミー賞で父のカバー“Little Ghetto Boy”が最優秀トラディショナルR&Bパフォーマンス部門を授賞、今年の第59回グラミー賞ではアルバムが最優秀R&Bアルバムに輝く……と50代を目前としてそのキャリアは最高潮を迎えている。

『Lalah Hathaway LIVE!』ではボーナストラックとしてDJ・キャンパー(Darhyl “D.J.” Camper, Jr.)やディーヴァギーク(DivaGeek)らと制作した新曲も収められていたが、今年2月にゴスペル・ラッパーとして史上初めてグラミー賞ラップ・アルバムの栄冠を手にしたレクレー(Lecrae)をゲストに迎えた新曲“Don’t Give Up”を発表。続けて、今年7月には“I Can’t Wait”というシングルをリリースし、オリジナル・スタジオ・アルバムとしては『Where It All Begins』以来、およそ6年ぶりとなる新作『Honestly』を年内にリリース予定とアナウンスしたが、28歳の新鋭ティファニー・グーシェイ(Tiffany Gouché)が全面的にプロデュースした作品になるという。

これはレイラ・ハサウェイが、米R&Bメディア ThisisRnBのインタビューの中で明かしたもの。すでに、“Don’t Give Up”、“I Can’t Wait”と発表された2曲がいずれもレイラとティファニーのふたりによるプロデュースであることは明かされていたが、新作『Honestly』は、「このアルバム全体で一緒に制作をしたのは、ひとりの女性だけなの。その人の名前はティファニー・グーシェイ。LAの若いシンガー・ソングライター/プロデューサーなの。私たちで作り上げたのよ。全曲を私たちふたりで書いて、彼女が全曲のトラックをプロデュースした。私たちでアルバム全体を共同プロデュースしたの。私たちふたりだけでね」と話しており、アルバム全体が完全にレイラとティファニーだけで制作されたようだ。

その意図についてレイラは、「何か新しいことをやりたいと思ってた。新しい観点から生まれるものを。彼女の作品を聞いた時、私は驚いたの。彼女の声に、そして彼女が創りあげた音楽に。私はもっとああいうことをやれるようになりたいと思って、自分のレーベルを持ってようやく、実現可能になった。ミュージシャンとして、私は絶えず探求を忘れないでいたいの」と、ティファニー・グーシェイの音楽を聞いて閃いたのだと明かしている。また、自身のレーベル Hathaway Entertainmentを立ち上げたことが、彼女を自由な挑戦へと導いたようだ。

ティファニー・グーシェイは、チャカ・カーンのバンドで長年ミュージカル・ディレクターを務め、それを見たプリンスから声をかけられて晩年のプリンス率いるニュー・パワー・ジェネレーションで演奏していた大御所ベーシスト、アンドリュー・グーシェイ(Andrew Gouché)を親戚に持ち、また今年1月にケンドリック・ラマ―らを擁するTDEとの契約が正式に発表された気鋭R&Bシンガー/プロデューサーのSiR(サー)の従姉妹にあたる人物。ミッシー・エリオット(Missy Elliott)がリリースを予定するも発表されなかったアルバム『Block Party』に収録予定だった“Hip Hop Don’t Die”を始め、リトル・シムズ(Little Simz)、イギー・アゼリア(Iggy Azalea)らをプロデュースしてきた一方で、テラス・マーティン(Terrace Martin)作品やリトル・シムズ作品などでボーカルを務めるなど歌手としての顔も持ち、2012年に『Lionheart』、2014年に『Fantasy』、2015年に『Pillow Talk』といったEP/ミックステープも発表している。

レイラ・ハサウェイは以前、米Billboard誌に対し、「ティファニー・グーシェイの音楽は(ネット・ラジオ・サービスの)Pandoraで聞いて知ったんだけど、彼女の歌声はもうチョコレートみたい。私やアニタ(・ベイカー)みたいな(低い)コントラルト・ボーカルの持ち主で。それでTwitterで彼女に連絡して、一緒に制作を始めたの」と話すなど、ティファニーの才能を称賛。また“Don’t Give Up”について、「ベースもギターもピアノもない私の曲に、ファンは驚くかも。ちょっとエレクトロニックな要素のあるソウル・ミュージックなの」と話しており、ティファニー・グーシェイと共に新境地を見せる意気込みを聞かせていた。

レイラ・ハサウェイのニュー・アルバム『Honestly』はまだ正式な発売日は発表されていないが、今秋リリース予定とされている。またティファニー・グーシェイも、年内に初のフル・アルバムをリリース予定で、同性愛者であることを明かしている彼女は、お互いに忙しい身の上だけどお互いに好意を持っていたという女性について書いたという“Dive”、そしてイギリスで会った女性について書いたという“Down”の2曲を8月に発売したばかり。