bmr

bmr>NEWS>ケンドリック・ラマー、『DAMN.』の「逆再生」を想定していたことを認める

NEWS

ケンドリック・ラマー、『DAMN.』の「逆再生」を想定していたことを認める

Kendrick Lamar - DAMN.

音楽セールスなどの実態を調査し報告するニールセン・ミュージックが発表したレポートで、アメリカにおける2017年上半期における最大のヒット作とされたケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)の最新作『DAMN.』は、「逆再生」を想定して作られていることをケンドリック自身が認めた。

先週の全米アルバム・チャートでは、チャートイン17週目にしてふたたび1位に返り咲くなどロングヒットしているケンドリック・ラマー『DAMN.』。すでに2017年を象徴するヒット作のひとつだが、このアルバムにおいて「リヴァース」がひとつの大きな要素となっているという指摘は発売当初からあった。たとえば、自身の姓を冠したアルバム最後の曲“DUCKWORTH.”の終盤や、“FEAR.”の途中などに逆再生されるパートがあることや、リアーナ(Rihanna)が参加した“LOYALTY.”のトラックが、ブルーノ・マーズ(Bruno Mars)のヒット曲“24K Magic”の冒頭をサンプリングしたものを逆再生しているという点がある。

また、“DUCKWORTH.”のオープニングではキッド・カプリ(Kid Cupri)が「リヴァース」を呼び掛ける発言をしてもいるが、トラックリストの最後から遡って聴くほうがストーリーとしてしっくり来るのでは?とも指摘されている。実際に1曲目の“BLOOD.”ではケンドリックが銃で撃たれて死ぬという描写がある一方で、最後の“DUCKWORTH.”では、自身が所属するTDEのボスであるトップ・ドーグ(Top Dawg)がケンドリックの父親を殺していたかもしれないという話に続けて、「父親なしに育っていたら、ガンファイトで死んでいただろう」とラップしており、その“想像”が1曲目で描かれることになる。こうした点から、最後の曲である“DUCKWORTH.”が本当の意味でのオープニングであり、1曲目の“BLOOD.”がエンディングなのではないか、と考えられたわけだ。

実際にApple MusicやSpotifyなどのサービスで曲順を逆にしたプレイリストも多く作られているが、この「『DAMN.』は逆から聴ける」という指摘について、ケンドリック・ラマー自身がついに認めた。『DAMN.』の発売当初、「本作での方向性、メッセージを完全に理解するためには、何度も何度も何度も繰り返し聴かなくちゃならない。そうしてほしいんだ。どういう風に考え、受け止めるか、みんなを試してみたい」とも話していたケンドリックは今週、MTV Newsのインタビューの中で、「アルバムが出て1週間くらいかな、逆からアルバムをプレイすることができるって気づいてもらえた」と述べ、「スタジオにいた時からじっくり計画を立ててやったことだ」と、狙って仕掛けたことだったと振り返っている。また、逆順で聞くことについて「感じ方が変わると思う」とし、「最後から聞いていくと、ケンドリック・ラマ―の二重性や複雑さの対比が浮かびあがる。でも、(どちらから聞くのも)両方ともが俺という人間を表しているんだ」と語った。