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2017年上半期アメリカで最大のヒット作はケンドリック・ラマー『DAMN.』に

Kendrick Lamar - DAMN.

音楽セールスなどの実態を調査し報告するニールセン・ミュージックが、アメリカにおける2017年上半期のレポートを発表。ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)の最新作『DAMN.』が総合でもっともヒットした作品となった。

昨年の第58回グラミー賞で最多の5部門を授賞した新世代ラップ・スター、ケンドリック・ラマーが4月に発表した『DAMN.』は、自身のキャリア最大の初動セールス、さらに2017年作品で最大の初動記録を打ち立てて、発売1週目にはおよそ60万3000枚相当(実売およそ35万3000枚)で全米アルバム・チャート1位になったほか、3週連続で1位を獲得。今週でチャートインから12週目になるが、まだ一度もトップ3から落ちたことがないという驚異的な支持を得ている。

昨年12月30日から今年6月29日までの記録を元にしたニールセン・ミュージックによる上半期レポートでは、アルバムの実売セールスに、収録曲の単曲ダウンロードやストリーミング・サービスによる再生回数のポイントを足した総合で、ケンドリック・ラマー『DAMN.』はおよそ177万ユニット(177万枚相当)を記録し、上半期最大のヒット作となった。これに続いたのはエド・シーラン(Ed Sheeran)の『÷』(divide)でおよそ174万ユニット、3位はドレイク(Drake)の『More Life』でおよそ169万ユニットとなった。

ニールセンのレポートによると、2017年上半期は、初めてR&B/ヒップホップが「もっともヒットしたジャンル」になった期になったという。R&B/ヒップホップ作品はこの2017年上半期、アメリカにおける音楽消費の全体の25.1%を占め、これまで1位だったロックを2位(今期は23%)に押し下げ、R&B/ヒップホップの占有率が1位となった。実際に、R&B/ヒップホップ作品の総合ユニットは、前年の上半期に比べて17%も上昇しているという。

このジャンルの隆盛は、やはり拡大しているストリーミングによるポイントが牽引している。この2017年上半期は、エド・シーラン『÷』が発売された最初の集計対象となった3月9日の週に、初めて週間の再生回数が70億回を突破するなどストリーミングの隆盛が顕著で、前年上半期と比べて全体で62.4%増に。その中でも、R&B/ヒップホップ楽曲のオンデマンド・ストリーミングは58.4%増と急拡大。特に、ビデオではなく音声のストリーミングの伸びが8割近くを占めていることから、Apple MusicやSpotifyといった定額制音楽ストリーミング・サービスの拡大の影響がうかがえる。R&B/ヒップホップのオンデマンド音声ストリーミングは全体の30.3%を占め、2位のロック(18.1%)に大差をつけてジャンル1位となっており、R&B/ヒップホップとストリーミングの相性の良さが現われた形だ。オンデマンド・ビデオ・ストリーミングにおいてもR&B/ヒップホップは全体の26.9%を占めて1位となっている。

ストリーミングの隆盛の一方で、アルバム実売セールスは急落傾向にあり、2017年上半期は、前年上半期と比べて18.3%ダウン。そのうち、フィジカル・セールスは17%減、デジタル・セールスは19.9%減となっている。ストリーミングが牽引するR&B/ヒップホップにおいては、前年上半期と比べて27.5%も落ち込んでいる。楽曲セールスについても同様で、R&B/ヒップホップ曲のデジタル・セールスは29%ダウン。2017年上半期のR&B/ヒップホップ曲セールス1位は、ブルーノ・マーズ(Bruno Mars)の“That’s What I Like”でおよそ133万DLを記録したが、このジャンルで唯一のミリオン・ヒットだった。

また2017年上半期最大のヒット曲は、エド・シーランの“Shape Of Youとなった。“Shape Of You”は総合でおよそ453万ユニットを記録。デジタル・セールスだけでも、今期唯一ダブルミリオンを記録して実売セールスでも上半期1位となったほか、ストリーミングにおいても1位と圧倒的な強さを見せる。“Shape Of You”のストリーミング再生回数は、6億9000万回(音声で3億5400万回、ビデオで3億3600万回)を記録したという。ストリーミングでの上半期2位は、ミーゴス(Migos)とリル・ウージー・ヴァート(Lil Uzi Vert)による“Bad and Boujee”だったとのこと。