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プリンスの未発表曲集EP『Deliverance』は一旦発売中止に 表題曲は発売再開

Prince - Deliverance - EP

今週、突然リリース予定が発表されたプリンス(Prince)の未発表音源から成るEP『Deliverance』は、大方の予想通り、プリンス・エステート側による申し立てにより、一旦発売中止となった。

90年代からレコーディング・エンジニアとして活動し、プリンスとは2006年の『3121』や2007年の『Planet Earth』にエンジニアとして参加していたイアン・ボクシル(Ian Boxill)が、2006年から2008年の間にプリンスが制作していた未発表音源を元に完成させたというEP『Deliverance』は、米ワシントン州バンクーバーのRMA (Rogue Music Alliance)というインディペンデント・レーベルが、米時間で今週18日にプレスリリースを出し、21日にデジタル・リリースすると案内。表題曲である“Deliverance”がシングルとして先行発表された。

しかし直後に、プリンスの遺産を管理するプリンス・エステート側が提訴。『Deliverance』はエステート側の許諾のない「非公式」の作品であり、ボクシルの行為は当時のプリンスとのレコーディング契約に違反するものだとして、発売差し止めを求めた。エステート側によると、イアン・ボクシルは、(1)プリンスと行ったレコーディングは全て、プリンスひとりが独占的な所有権を持つ、(2)どのような形であってもこのレコーディング音源を使用しない、(3)要請があれば直ちにプリンスにこのレコーディング音源を返却する、の3項に同意していたとのこと。裁判所はこの訴えを認め、米時間で19日夜には、即座に『Deliverance』を一旦発売差し止めにすることが認められ、iTunes、Amazon Music、Google Playなどのデジタル・プラットフォームから姿を消した。

だが、RMA側は、この差し止め命令の対象に「すでに発売されていた楽曲」は含まれないとして、先行ダウンロードできた“Deliverance”のシングル発売を再開。RMA側の弁護士は、「ミネソタ州の連邦裁判所は、EP『Deliverance』の“他の未発表曲”についてのリリースを一時的に禁じたわけで、すでに発売されていたシングル“Deliverance”のリリースを禁じているわけではない。ゆえに、“Deliverance”のシングル発売は継続される」と説明しており、iTunes等のプラットフォームには無いが、RMAはdeliverance.isというサイトを新たに立ち上げて独自に“Deliverance”のデジタル・リリースを継続している。当初から『Deliverance』は「権利上の関係によりアメリカだけでの取扱いになる」と説明されていたが、“Deliverance”のダウンロード購入にあたってもアメリカ在住であるという確認がなされる。

米Rolling Stone誌の報道によると、今回の販売差し止め措置は5月3日に期限切れとなり、それまでに今後について意見聴取が行われる予定とのこと。